［TREEE’S KYOTO］は、ソムリエエクセレンスというワインの上位資格者でもあるパティシエが、枠にとらわれない豊かな発想で究極の美味しさを追求しながらも、同時に体に優しいスイーツ作りを目指すスイーツブランド。
農薬や化学肥料を使わない完全オーガニックな宇治抹茶を使用している。極力余計なものを使わないという考え方は、厳選された本物の素材がもともと持つ美味しさを最大限に引き出すためなのだとか。

コンセプトを知れば知るほどメラメラしたものを感じる［TREEE’S KYOTO］、この想いを知って食べるのと知らずに食べるのとでは味に差が出そうなほどの情熱を持っている。

［TREEE’S KYOTO］とLeafとのコラボで実現したパッケージにも熱い想いが込められているそう。Leafの意味は葉で、パッケージにものびのびと繁り、繋がり合う草花が描かれている。そして、その「繋がり」は人と人とが素敵な「つながり」を持てるようにという願いが込められているのだとか。
さりげなく贈られた赤い薔薇に「愛してる」というメッセージが込められている花言葉のように、贈られたチョコに「あなたとのつながりに感謝」というメッセージが込められていたとしたら・・・嬉しくない人なんてこの世にいるのだろうか。私だったら食べてる最中も相手の顔がチラついてニヤニヤが止まらない。

厳選に厳選を重ねたオーガニックの宇治抹茶をメインに使用し、あとは生クリームとクーベルチュールチョコレートというシンプルな材料で仕上げたトリュフチョコレート。
見た目はころんとまん丸で、いやん！可愛い！の一言だ。しかしよく見るとその鮮やかなグリーンが並々ならぬ高級感を醸し出してることに気付く。

案の定、口の中に入れた瞬間「うう…！！濃いい！！」と、思わず声が出てしまった。チョコを包んでいる抹茶パウダーにリッチな苦味がある。
「大人の味」という表現が当てはまるどっしりとしたその苦味に、一瞬ギュッと目を閉じてしまうのだが、濃厚なのに甘すぎずしっとりとしたチョコレートが抹茶の苦味と口の中でほどけるように混ざり合うと今度は顔が一瞬で緩んでしまう。さらに後味もしっかりしてるから余韻の頃にはうっとり。

そうなんです、「大人の味」っていろんな顔を持っていて複雑なんです。実際、食べた私も深い苦み、しっとりした甘さ、口の中にいつまでも残るコクに・・・と顔面が多忙を極めた。
美味しく美しく体に優しいと無双状態のトリュフチョコ。秘められたメッセージの意味も知り、より一層大事な人に贈りたくなった。もちろんそれは自分へのご褒美としても最高。大人の味をぜひ一度試してみて欲しい。

TEXT：阪口ゆうこ