
植物紋 ー 桔梗編ー
設えの随所にさりげなく配された紋、珍しい九曜菊にも注目
大覚寺の寺紋は正式に皇室の御紋として定められている弁の八重菊紋『十六葉八重表菊』。境内で見られる紋スポットをお伺いした。
「お堂のほとんどが、実際に御所などで使われていた建物を移築したということもあり、廊下の欄干や扉のあしらいなど、至るところに見ていただけますよ」。竹原さんが言うように、参拝口正面の式台玄関でもさっそく大きな紋付きの幕が出迎えてくれる。なかでも迫力の紋を掲げる勅使門は、宮家の公式参拝や晴れの法要など特別な時のみ開かれるため近寄ることは出来ないが、厳かな雰囲気が遠目からでも見て取れる。
「後宇多法皇が住職を務められた際は、中央の菊の周りを8つの菊が取り囲む『九曜菊』を紋章とされておりました。式台玄関内に展示しております法皇が使っていらした御には、大覚寺の中では珍しい御紋を見ていただけますよ」。お土産にも、菊花紋の焼印が入った麩せんべいや紋を月に見立ててデザインされた御朱印帳、お守りなど、持って帰れる紋グッズがたくさん。インターネット販売も行っているので、来訪が難しい人もチェックしてみて。
宮中に献上される大覚寺嵯峨菊圧巻の展示イベントは必見
平安時代に菊ヶ島や大沢池のほとりに自生していた菊は今となっては見られないが、門外不出とされる大覚寺嵯峨菊を自に育てているそう。「細い糸状の古代菊で、回廊から鑑賞できるよう2メートルの高さに育てます。ひとつの鉢に3本の菊を植え、下部に七輪、中程に五輪、先端に三輪で『七五三』とし、葉も下から黄色の枯葉、緑、若葉として、四季を表しています。花の色も4種あって、やはり四季を表しています。強い日光や雨風に弱いため、大覚寺嵯峨菊保存会の方が自分の子どもを育てるようにお世話をしてくださっております」。毎年11月1日から30日まで開催する嵯峨菊展では、境内に800鉢もの嵯峨菊が咲き誇る。「鉢植えは宮中に献上しており、各宮家の御宅へもお届けしております。毎年楽しみにしてくださっていてありがたいですね」。
今も皇室とのご縁を繋ぐ大覚寺嵯峨菊。丁寧にご説明くださった竹原さんの話しぶりに、大覚寺嵯峨菊保存会の方の苦労が垣間見える。大切に守られてきた格調の高さを、菊の御紋と合わせて鑑賞したい。
真言宗大覚寺派総務庁 教務部長 旧嵯峨御所大本山大覚寺 執行 嵯峨御流華道総司所 理事 竹原善生さん
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