![[2026]老舗から定番まで!京都のおすすめ抹茶スイーツ](https://www.leafkyoto.net/leaf/wp-content/uploads/2024/10/260203_matchasweets-768x512.jpg)
[2026]老舗から定番まで!京都のおすすめ抹茶ス...
2007年に発売を開始し、今では京都土産の代表格となったお濃茶ラングドシャ「茶の菓」。京都で誰もが知るこのお菓子はいかにして生まれ、なぜロングセラーとなったのか。生みの親であるエグゼクティブシェフの江﨑靖彦さんとマーケティング部部長の秋田博一さんに、「茶の菓」の知られざる誕生秘話や商品に掛ける想いを伺いました。
[マールブランシュ]の始まりとなった[純喫茶ロマン]
モンブランは当初から店の看板商品。本場フランスで出合ったモンブランを京都の方の好みに合わせて、レシピを考案しました。日本では黄色い甘露煮の和栗を使ったものが主流だったのでフランスのマロンペーストを使ったモンブランは注目され、現在も[マールブランシュ]の定番として多くの方に親しんでいただいています。
創業当時の[マールブランシュ 北山本店]
生ケーキには比較的使いやすい抹茶ですが、焼き菓子になると味と色をうまく出すことが難しい素材。ふちに焼き色が付くのが一般的なラングドシャを、きちんと全面きれいな緑色に焼き上げ、焼きの風味に負けずに抹茶の味をダイレクトに伝えるのは至難の技でしたね。いろいろ試してラングドシャの焼き方の常識を崩し、温度を抑えて焼き上げる方法に辿り着きました。
焼き印は「京都の茶の菓」にちなんで、京・茶・菓の3種類
薄茶に比べて苦味や渋味が少ない上質な茶葉の濃茶はコストが掛かるうえ、お菓子に使うのは前代未聞で未知の世界。宇治の茶問屋さんに相談しながら、適した濃茶があるのか模索しました。その結果さまざまなタイプの濃茶をブレンドして味の深みを出すことで、ラングドシャの生地にも合うことが分かりました。薄茶から濃茶に変えることで圧倒的に色が良くなり、風味も強くなりましたね。
ラングドシャのサクッとした歯触りに始まり、口の中で濃茶がホワイトチョコと合わさってまろやかになり、食べ切った時には濃茶の後味が残る。絶妙な余韻は濃茶ならではのものでした。濃茶ってこんなに味わい深いんだなと驚きましたよ。1人では思い付かなかったアイデアだと思います。
抹茶のラングドシャと合わせて試食を繰り返し、ホワイトチョコのオリジナルレシピを作りました。ラングドシャとのバランスを考えてチョコレートの重さは1枚4gにし、誤差は0.5gまで。パレットに薄く均一に伸ばしたチョコレートをローラーカッターで切り、1枚ずつ計っていました。
ーーーー手作業で行われていたのですね。
江﨑さん/はい、当初はすべて手作業です。ラングドシャをオーブンから出して生温かくなったタイミングで焼き印を押し、チョコが溶けない程度の26〜27度くらいに落ち着いたらチョコを挟んで包装して。
焼き印を押すタイミングがずれると焦げ臭が付くし、ラングドシャは湿気に弱い。おまけに抹茶は退色しやすいので、いかにスムーズに作業を行うかが重要でした。焼き印を効率良く押すため台に少し傾斜を付けるなど、いろいろと工夫をしてね。10人位で並んで、息を合わせてやっていましたよ。
抹茶のお菓子は世の中にすでにたくさん存在したので、「今更抹茶?」という意見があったのも事実です。でも濃茶にホワイトチョコという前例のない組み合わせが正解だったようで、「抹茶は苦手だけどこれなら食べられる!」という声がたくさん届くようになりまして。年配の方にもお子さんにも、幅広く支持していただけました。
茶の菓5枚入810円。シンプルながら高級感溢れるパッケージがギフトにぴったり
[マールブランシュ]は以前全国展開していましたが、「茶の菓」の販売を機に撤退して京都に集約しました。「茶の菓」を京都のお土産として購入いただきたいという強い想いがあったからです。
オレンジの紙袋に映える華やかな緑の包装紙が気分を上げる
ーーーー品質を保つためにどのようなことに気を配っていますか。
江﨑さん/「茶の菓」には質の高い宇治茶を使っておりますが、茶葉は自然のもの。その年の気候などによって出来栄えが左右されます。ですので私たちはお菓子作りだけでなく、茶農家さんとコミュニケーションを取りながらチームで茶葉を育てていくことも大切にしています。
茶鑑定士が「茶の菓」のレベルに合うように毎年ブレンドしてくれますがもちろん私もお茶の味を確認し、納得した茶葉のみを使っております。そしてその茶葉の風味を最大限に引き出せるように石臼で丁寧に碾き、時間を掛けて濃茶を作り上げています。
夏限定の涼茶の菓1箱(16枚入)2592円
贅沢 茶の菓1箱(10枚入)3240円。毎年11月から約1ヶ月限定で販売されるファンの多い商品。2024年分は販売終了
今年で販売4年目となった「贅沢 茶の菓」は、11月の立冬の頃に約半年熟成させた新茶の茶壷の封を切る、口切りという茶事にちなんで販売されるもの。甘みと旨みが凝縮された貴重な茶葉を使っているので、数量限定の生産になります。
濃厚さが特長の“さみどり”品種のみをたっぷりと使用しているため、色の違いは一目瞭然。その年に収穫された茶葉を使用しているので、毎年少しずつ風味や味が異なる。収穫年のヴィンテージの刻印が入りロマンが溢れる
濃茶そのものをいただいているかのように風味高いのが特長で、この時期を楽しみにされているお客さんもいらっしゃいます。
光や酸化の影響で色が変化しやすい抹茶のお菓子に透明のフィルムを使うことは普通ありえないようですが、箱を開けた時の最初の印象を大切にしたいという想いがありまして。
その分、外箱は遮光性を高めています。箱の質感にもこだわり、どこに持って行っても誰に差し上げても喜んでいただけるように、高級感や上品さも意識しております。
また店舗ごとの限定パッケージも用意しており、清水坂店には清水寺を、嵐山店には渡月橋をイメージしたデザインも好評です。
左からロマンの森限定、嵐山店限定、清水坂店限定のパッケージ。その土地の思い出も一緒に持ち帰って
私にとって「茶の菓」はロングセラーを作りたいという自分の夢を叶えてくれた存在。こうして多くの皆さんに楽しんでいただけることを奇跡のように嬉しく感じております。
(左)特別顧問 エグゼクティブシェフの江﨑靖彦さん。神戸の洋菓子店勤務を経て、1992年[ロマンライフ]に入社。洋菓子ひとすじ47年。(右)マーケティング部 部長・秋田博一さん。兵庫県出身。2013年[ロマンライフ]に入社。主に企画全般、販促広報、商品開発、原材料開発などを行う
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