
[2022]京都でおすすめの和食モーニング7選
歴史ある京都の街では、重厚な内装のクラシカルな喫茶店から昔ながらの純喫茶など、レトロな喫茶店が大人気。この記事では、京都を知り尽くすLeafKYOTO編集部が定番から穴場まで、地元でも評判の喫茶店を23軒セレクトする。店主が丁寧に焙煎するコーヒーやボリューム満点のランチ、こだわりのスイーツなどそれぞれの喫茶店こだわりのメニューに注目。今度の休日は、京都ならではの喫茶文化をぜひ体験してみて。(TEXT/吉川沙織、EDIT/澤村萌)
銀閣寺近くに佇む[酒菓喫茶 かしはて]は、中国茶や季節に寄り添うスイーツ、お酒と向き合える穴場の喫茶室。香りの余韻や意外性が楽しめるメニューはここだけでしか味わえない。ゆったり過ごしてもらう為、1~2名での利用が基本。人気の「朝菓子の会」は、朝のからだにすっと馴染む自然な甘さのスイーツが堪能できる。こちらは完全予約制で10時一斉開始、4名まで受付可能。
本日のデセール1780円〜(写真はタルトタタン)と有機烏龍茶700円〜。パイ生地の上にカスタード、 キャラメリゼしたリンゴ、 バニラアイスと塩キャラメルのアイスを添えて
1969(昭和44)年建設、船をモチーフにした印象的な外観で存在感を放つ祇園のビルの2Fにある喫茶室。ヒノキの無垢材に覆われた天井と壁、ガラス球の照明が醸し出す高級感ある空間にソファ席なのでゆったりと寛げる。[八坂神社]からも徒歩圏内なので、観光で訪れた際の休憩にもおすすめ。モダンレトロな雰囲気に酔いしれながら、季節のスイーツをお供にブレイクタイムを楽しんで。
レモン1個分の果汁を搾ってつくるレモンゼリー500円に生クリームをオン
大きな窓とレースカーテンが目を引く準喫茶[COFFEE Cattleya]。[八坂神社]の参道にあり観光客で混雑しているが、一歩店内に足を踏み入ると静かな空間が広がる。ステンドグラスやランプなどレトロな雰囲気が楽しめる店内では、ゆったりとおいしいコーヒーや自家製スイーツ、焼き菓子を堪能できる。街中にありながらも、ほっとひと息つける温かい雰囲気の喫茶店だ。
コーヒースタンドでの勤務経験を持つ店長が、馴染みの店から仕入れた豆で淹れた本日のコーヒー680円。京都市下京区にある[coffee&wine Violon]が作る本日のケーキ650円。2種のアールグレイがふわりと香る上品な味わい
30年ほど前に喫茶店だった場所で、美味しいコーヒーと手作りのスイーツで訪れる人を温かく迎えてくれる。店主の森さんがハンドドリップで淹れてくれるコーヒーには、定番の豆3種類と期間限定2種類の計5種類がラインナップ。期間限定のフレンチトーストを楽しみにしているファンも多い。
ドリップコーヒーエルサルバドル600円。濃厚な抹茶の生チョコタルト650円は森さんの手作り
賑やかな繁華街・木屋町の中にある喫茶店[深夜喫茶/ホール 多聞]は、19時から翌朝3時までオープンしているお店。店内は少し暗めの落ち着いた雰囲気で、祖父母から譲り受けたという机や昔喫茶店で使用されていた椅子などアンティーク家具が多く、古き良き純喫茶の香りが残る。1人でゆっくり過ごしたい人にもおすすめの読書室も用意されており、思い思いの時間を過ごすことができる。帰り際の挨拶が「おやすみなさい」と言うのもこだわりの一つだ。
厳選した豆を自家焙煎して淹れる深煎りでまったりした今夜のコーヒー770円(豆の種類は日替わり)。洋酒入りガトーショコラ690円はちょっぴりラム酒を利かせた大人の味。イチジク入りで口当たりも楽しい
1927(昭和2)年の創業当時から、真心を込めて甘味を提供してきた甘味処[甘党茶屋 梅園]。商店街の賑わいに自然と溶け込む寺町三条店では、大正ロマンを感じさせるレトロな喫茶店風の空間でほっとひと息つける。創業以来の名物は、丁寧に焼き上げ、出来立ての温かさと香ばしさを楽しめるみたらし団子。自家製の甘じょっぱいタレがたっぷり絡むみたらし団子は持ち帰り用もあるので、お土産にも。
みたらし団子(5本) 550円、ドリンクセット 1030円。創業当時から受け継ぐレシピであっさりとした甘じょっぱい特製タレは、長年にわたりファンが多い
気の利いた=スマートなサービスを目指して開店したのは1932(昭和7)年。老舗らしい風格を感じながら、コーヒーや昔ながらのスイーツを楽しめる。自家焙煎の珈琲豆を使用した珈琲フロートは、濃いめのネルドリップコーヒーとやさしい甘さのアイスクリームがマッチ。
浮かんでいるのはまんまるなアイスクリームの珈琲フロート850円。ガムシロップとクリームはお好みで
[小川珈琲 堺町錦店]では、オリジナルブランドのコーヒーとともに季節を感じられる旬の食材や京都産の食材を用いたフードメニューが楽しめる。自家製食パンで作る季節のフルーツサンドイッチや、季節のフルーツクリームソーダ1100円が人気。サンドイッチはお土産にもおすすめだ。
[京丹波みずほファーム]の卵で作る玉子焼きがふんわりやわらか、九条ねぎとしらすの玉子サンドイッチ1600円(ランチタイム)。コーヒー800円〜
2011年にオープンした[喫茶マドラグ]は、豊富なメニューとその美味しさに惹かれ、連日多くの人で賑わう。その中でも言わずと知れた名物メニューが、老舗洋食店[コロナ]から受け継いだ玉子サンドイッチだ。ふわっふわの大きな卵焼きの断面の美しさも圧巻なので、ぜひ一度お試しあれ。
コロナの玉子サンドイッチ1180円。2日前までの電話予約でテイクアウトも可能
築90年以上の銭湯を改装して造られたカフェ[さらさ西陣]は、格天井と呼ばれる高い天井や和製のマジョリカタイルが張られた壁など、当時の内装を残しつつ生まれ変わった貴重な空間。そんな歴史を感じる店内でボリューム満点のランチやスイーツが食べられるとあって、連日多くの人で賑わいをみせる。平日は予約するのがベター。
西陣店限定のあつあつ!鉄板チョコブラウニー840円。ランチ後にシェアして食べるのもオススメ
1940(昭和15)年創業の喫茶店[イノダコーヒ本店]は、創業当時から変わらない、レトロな雰囲気がとても優雅で魅力的。そんな店内で味わえるモーニングが、自家焙煎のコーヒーとともに大人気だ。オリジナルのボンレスハムやスクランブルエッグ、クロワッサンなどが付いてボリュームも満点!
京の朝食1830円。グラスのオレンジジュースに加えて、コーヒーやカフェオーレなどセットドリンクが選べるのも嬉しい
1948(昭和23)年の創業以来、変わらぬ佇まいのレトロ喫茶。ソワレとはフランス語で「夜会」を意味し、その名の通りブルーの照明が妖艶なムードを漂わせる。定番は、5色のゼリーが入ったゼリーポンチ。店内の雰囲気とマッチした、キラキラ輝く宝石のようなビジュアルに思わずうっとり。
ゼリーポンチ850円(※価格変動有)。フルーツは季節により異なる
京都の老舗喫茶店といえば[フランソア喫茶室]。西洋の街角のような外観も、豪華客船のホールをイメージした内装も、1934(昭和9)年の創業当初のまま。とろけるようなレアチーズケーキは、多くの人々に愛されている。
濃厚なクリームチーズと生クリームによる、とろけるようなレアチーズケーキ700円
直火式焙煎機で少量ずつ丁寧に焙煎したコーヒーは、ゲストの好みに多様に応えられるようにと常にバランスよく豆の種類を取り揃える。木のぬくもりを感じる空間だけではなく、子ども用の食器を揃えたり、バリアフリーに対応していたりとサービスも徹底している。2023年には[京都髙島屋S.C.[T8]]内に2号店もオープン、こちらも要チェックだ。
中深煎りでバランスが良い葦島ブレンド800円と一緒に楽しみたい三条チーズケーキ700円
自家焙煎コーヒーを提供する昔ながらの喫茶店[喫茶アマゾン]。こちらの少し濃いめの深煎りコーヒーと一緒に味わいたいのが、パン好きのマスターが考案する数々のサンドイッチメニューだ。美味しいモーニングを食べたい時、ほっと一息つきたい時にもおすすめ。テイクアウトにも対応してくれる。
ケチャップとマヨネーズにピリッとからしバターが利いた、玉子サンド1000円(ハーフサイズ700円)
店主の木村さんが、学生時代に衝撃を受けたという東京・銀座の老舗喫茶店[喫茶 you]のオムライス。このオムライスを京都で広めたいという熱意を胸に、本家での修業を経て念願の[喫茶me]をオープン! 提供されるオムライスは見た目の美しさだけではなく、上に乗ったオムレツのこの上ないトロトロとした口当たりが堪らない。京都で食べられる幸せを心ゆくまで堪能してみて。
ケチャップライスの上に生クリームを使ったプルプル&とろとろのオムレツが乗った、銀座オムライス1300円。選べるドリンク付き
祇園を流れる白川沿いにある喫茶店[やまもと喫茶]。昔ながらの純喫茶を彷彿とさせる店内で提供するのは、マスターが自家焙煎する香り高いコーヒーと、どこか懐かしさを感じる喫茶メニューだ。なかでも人気の焼たまごサンドは、幅広い年代に愛されている。夏季限定で喉を潤してくれるレモンスカッシュやココナッツアイスがのったパインスカッシュも登場する。
焼たまごサンド850円は、ふわふわのオムレツと薄切りのキュウリがマッチ。6〜9月頃限定のレモンスカッシュ900円
[京都芸術センター]内1Fにある[前田珈琲 明倫店]は、オープン20周年を記念して店内のキッチンを現代アート作品「tower(KITCHEN)」にリノベーション。アーティストや地域住人、学生などさまざまな人が、この作品の前で接点を持ち、より心地のよさを感じられる空間に生まれ変わった。豊富なメニューを味わいながらアートを身近に感じる贅沢な時間を楽しんで。
抹茶アイスの濃く深い味わいと濃厚なコーヒーゼリーの組み合わせが堪らない、珈琲と抹茶のパフェ1850円
1950(昭和25)年創業の喫茶店[六曜社]。現在、地下1Fではバータイムまでの自家焙煎コーヒー専門タイムを父の修さん、1Fの店を三代目店主である奥野薫平さんが営んでいる。1F店は全席がソファ席で、その配列も美しい。創業から70年以上たった今でも変わらず、仕事の合間や観光の休憩にと老若男女が寛げる空間となっている。
ブレンドコーヒー600円。12時から地下店と1F店両方でオーダーできる自家製ドーナツ250円
1968(昭和43)年創業の喫茶店[喫茶チロル]。開店当時から使われているテーブルや椅子などの木の色みが、より居心地のよさを醸し出している。トーストやスパゲッティなど喫茶店ならではのメニューが揃い、淡路産の玉ねぎと国産牛がたっぷり溶け込んだカレーも長年の人気メニューだ。
名物のカレーとともに人気の玉子サンド800円。塩のみで味付けされたふわふわの厚焼き卵と薄くスライスされたキュウリのバランスが絶妙!
愛知県の味噌店[今井醸造]が手掛ける人気店[ぞうめし屋]の姉妹店である[喫茶 ゾウ]。こちらでは、バターをたっぷり使って仕上げるサクサク生地のクレープの他に、自家製の肉味噌をパンに塗ったたまごサンドなどが楽しめる。名物のひとつであるカラフルなクリームソーダ660円は、プラス100円でゾウのクッキーが付けられる。以前、人気だった味噌煮込みうどん(赤味噌・白味噌)1200円が復活したのでこちらも要チェック。
赤・青・緑から選べるクリームソーダ各760円(ゾウクッキー付き)。バニラアイスとクリームソーダのハーモニーを楽しんで
1966(昭和41)年創業の純喫茶[喫茶翡翠]の店内は、どこか懐かしさを感じる空間。オムライスなどの軽食や、種類豊富な定食メニューも用意されている。フルーツパフェはみずみずしい果物とクリームがたっぷりのった大満足の一品。爽やかなオレンジソースはクリームやバニラアイスとの相性も抜群。
レトロなグラスと飾り切りされたフルーツが華やかなフルーツパフェ1050円
丁寧なハンドドリップで知られる[caffè Verdi 下鴨本店]では、豆の選別を手作業で行い、その日に使う分だけを焙煎する。そのコーヒーの味わいに地元の人はもちろん、観光客にもファンが多い。モーニングタイムのトーストセットやランチタイムのホットサンドなど、コーヒーと味わいたいフードメニューもぜひお試しを。
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