京都駅近くの[デュシタニ京都]でサスティナブルな料...
東映創立70周年記念作品、映画『レジェンド&バタフライ』が2023年1月27日(金)に公開され大ヒット上映中! この作品は、京都を中心に滋賀でも撮影が行われているのでロケ地巡りも楽しみたいところです。そこで、京都・滋賀のロケ地となった寺社仏閣など7ヶ所をピックアップしてみました。
今作のロケ地のほとんどが、なんと国宝や重要文化財。「東映創立70周年映画に相応しい場を」との大友監督のこだわりから、できる限り“本物”の場所を追求し、全国30ヵ所以上で撮影されています。
信長ゆかりの地はもちろん、映画のロケ地を巡り、改めて伝説的人物・織田信長、そして史実がほぼないものの“蝶”と呼ばれた濃姫との愛の物語に心を震わせてみませんか。時を超えて二人が見たであろう景色を体感しながら、時代が変わっても相手を思う変わらぬ気持ちに想いを馳せてみて!
※この記事には本作のネタバレを含みます
信長と濃姫が、家臣たちの目を盗んで市街に下る場所として撮影された。たくさんの町人が行き交う賑やかな様子が撮影されているが、そのスケールの大きさは圧巻! ここで信長が濃姫に購入しプレゼントした物が、最後まで二人の想いを繋ぐ重要なキーアイテムに。さらに、信長が初めて金平糖を知るシーンは、当時砂糖が貴重だったこともあり、ルイス・フロイスが信長に謁見する際に瓶入りの金平糖や菓子の砂糖漬けを送った史実を踏襲している。
高雄山の中腹に立つ神護寺は真言宗の古刹。国宝の薬師如来像や伝平重盛像・伝源頼朝像・伝藤原光能像の神護寺三像など、平安時代初期から鎌倉時代初期にかけての文化財も多く、日本三名鐘の一つとされる国宝の梵鐘がある。書院や五大堂、毘沙門堂、大師堂、金堂などの建築物も有する。金堂の西にある地蔵院では厄除けなどの願いを込めて素焼きの皿を投げる「かわらけ投げ」が楽しめる。
非公開の霊明殿は、二条城で相撲大会が開かれるシーンで使われた。他に、仏殿へと続く砂利の坂道「降り参道」が奉納に訪れる大勢の人で溢れるシーンでは、エキストラが大勢いる撮影を敢行し、信長が足利義昭を奉じて京に上った場面を描いた。ひとつの寺を別の2つの寺の場所として撮影しているのも映画ならでは。
真言宗泉涌寺派の総本山で、古くから皇室との関わりが深いため御寺(みてら)とも呼ばれる。日本最大級の涅槃図(ねはんず)や、舎利殿の鳴き龍の他、美人祈願や縁結びのご利益があるとされる楊貴妃観音像などの文化財を所蔵する。霊明殿は、歴代の天皇および皇室の位牌をまつる場所で通常非公開。
国名勝庭園内の宸殿を、信長が作り上げた荘厳な安土城の威風堂々たる本丸御殿とし、大勢の武士が集まるシーンや、その廊下では濃姫のために薬草を手に急ぐ信長を撮影。仁和寺内の御室八十八ヶ所霊場は、スリを追ってきた信長と濃姫が浪人と争う場面に登場し、仁和寺過去最大規模の撮影が行われた。
888(仁和4)年、宇多天皇が建立した真言宗御室派総本山。宇多天皇が醍醐天皇に位を譲って仏門に入り、「御室」と呼ばれる僧坊を設けたことから、寺一帯も尊称して「御室」と呼ばれるように。国宝の金堂は、1119(元永2)年の火災と応仁の乱で全て消失した後、御所の下贈により移築された現在最古の紫宸殿の遺構。京都で一番遅咲きと言われる「御室桜」も有名。
岐阜(稲葉山)城からの景色を見下ろしながら、濃姫と京都へ行くことを決意するシーンは彦根城で撮影された。他にも、光秀と木下秀吉が殿を務めた織田軍が、金ヶ崎の戦いから命からがら帰還した場面を撮影。彦根城の天守閣までの階段は傾斜が大変きついのだが、大友監督は死地から帰還した兵を表現するためテイクを何度も撮り、登り降りしてもらったそう。
井伊直継と直孝により約20年かけて建設され、1622(元和8)年に完成した天下の名城のひとつ、彦根城。別名を金亀城(こんきじょう)といい、滋賀の彦根城が建てられる前に、彦根山上にあった寺院に金の亀に乗った観音像が安置されていたためと言われている。国宝の天守のほか、天秤櫓や太鼓門櫓など重要文化財が現存する国指定の特別史跡。
織田信長が安土城で徳川家康をもてなしたとされるシーン。写真は饗応役を命じられた明智光秀(宮沢氷魚)と徳川家康(斎藤工)。豪華絢爛な桃山文化の世界が伝わる文化財での撮影に、大友監督は「不必要な小道具や飾りの必要のない格がある」と感慨にひたった。また、ここで食べられた料理は京料理店が時代考証や監修を担当。チラリと映る料理にも「ほんもの」へのこだわりが。心底美味しそうに食べる家康のおかげでそのクオリティーも伝わるが、教えてもらわなければ、ここにも京都人が協力していることはわからない。撮影所の職人、そして大友監督が描く映画への妥協のない熱い思いが伝わってくる。
真宗大谷派長浜教区の別院。無礙智山(むげちざん)大通寺といい、一般に「長浜御坊」と呼ばれる。本願寺12世の教如上人が、湖北門徒に仏法を説き広めるための道場を、旧長浜城内に開いたのが始まり。南北朝時代の銘を刻んだ梵鐘は県指定の文化財。客室(含山軒、蘭亭)内部の障壁は狩野山楽・山雪、円山応挙によって描かれ、庭園は国の名勝に指定されている。
冬の極寒の中、水中撮影を敢行。悪夢のシーンが撮影された。軍師として表に出すことのなかった家族への想いが夢の中で溢れ出す。織田信長の弱さや葛藤を描くという今までに無かった試みの中で、大友監督は「今まで見たことのないシーンは、今まで見たことのない場所で撮らなければいけない」というこだわりを持ってロケ地を探し、スタッフがこの場所を見つけてきたときはみんなでガッツポーズするほど盛り上がったのだとか。「こういったまだ見つかっていないスポットがあるのが滋賀の魅力だ」と大友監督。
滋賀県指定の自然記念物の杉の木は、樹齢千年以上とされ、岩尾池の畔にあるため「岩尾池の一本杉」と呼ばれ「池の主」とも称される。平安時代初期、最澄が比叡山に延暦寺を建てる際、木材を求めてこの地を訪れ食事をとった後、箸を地面に刺すと芽吹いてたちまちこの大杉になったと伝わっている。
太秦にある東映京都撮影所では、清州城(桶狭間の戦い前の軍議)のシーンなど本編の大半を撮影。本能寺のシーンでは、多数の演者が信長や蘭丸と繰り広げる殺陣も圧巻。大友監督率いる大友組と撮影所のスタッフがタッグを組み、2021年の秋から2022年の冬にかけて撮影が行われた。
時代劇のオープンセットを有する東映太秦映画村を併設する映画スタジオ。ここで誕生した有名作品の多くを支えてきた照明技師や結髪師など、映像を作りあげる名だたる職人が多く集まる。時代劇が多く制作されるが、現代ドラマも多数撮影されており、Leafの事務所も度々出版社の設定で利用され、ドラマに登場している。
今回、ロケ地として協力された京都の中でも歴史ある寺社仏閣のみなさんが、「京都の撮影所でなかったら貸さなかった」「昔から今までの信頼関係で成り立ったと思うよ」と、撮影所への信頼と安心感について口を揃える。改めて、創立70周年を迎える東映と、地元京都との強い信頼関係の上に生み出された作品だと実感。ぜひ映画を観た後は京都・滋賀のロケ地を訪れて、もっと作品を身近に感じてみて!
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