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2022.2.16
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竹内酒造

【滋賀の酒蔵を訪ねる④】[竹内酒造]/石部

日本一の湖・琵琶湖を中心に平野部が広がり、その周りの山々からの伏流水が今でも多くの酒蔵の仕込み水となっている滋賀。個性豊かな酒蔵と日本酒造りへの思いに注目する。第4回目は、教えたくないほど旨い酒と定評の、湖南市石部にある[竹内酒造]をたずねた。

1.「語らずの酒」を継承して約150年。

夜が明けたばかりの冷たい空気が肌をさす。酒蔵の朝は早い。

竹内酒造

湖南市石部にある[竹内酒造]では、すでに大きな蒸し器からもくもくと湯気が立ち上っている。

竹内酒造

石部は江戸時代、東海道五十三次の宿場町としてたくさんの旅人を迎えたまちだ。「京たち石部初泊まり」という言葉があるように、京を出発して最初に泊まって疲れを癒したとされる場所。そこで飲んだ石部の酒はあまりに美味しいがために、人気が出て手に入らなくなっては困ると他人に教えるのを控えるほどで、「語らずの酒」とも呼ばれていたそう。
その旨さを生み出すのが、鈴鹿山系の伏流水、近江の地味豊かな米、そしてこの石部の気候だ。

竹内酒造

[竹内酒造]が創業したのは、明治5年。時代は江戸から明治になっても、宿場町の風情は残っていただろう。そして旅人たちの口をつぐませた酒の味は、当時も今もきっと変わらない。
酒造りをはじめて約150年。[竹内酒造]は「語らずの酒」と愛された石部の酒造りを受け継いできた。

2.チームワークでつくるキレのある味わい。

酒を造る蔵は驚くほどに整頓されていて、職人たちがきびきびと働いていた。何をどこに置くか、次に誰が何をするか。何も言わずともすべてが決まっていて、まさに、阿吽の呼吸で作業は次々に進んでいく。

竹内酒造

「和をもって良酒を醸し感動を与えつづける企業であること」。壁に貼られた紙に書いてあった同社の理念だ。その言葉通りのチームワークで、蒸し器から出された米は、冷却器を通り、次の工程へと運ばれていく。

竹内酒造

創業当時から造り続ける代表銘柄「香の泉」。そして究極の食中酒を目指して8年前に誕生した「唯々(ただただ)」。ふたつのブランドに共通するのは、旨みをしっかり感じさせてくれるキレの良さだ。「味わい深く、キレがある酒を目指しています。それにはお米の旨みをしっかり酒に出すことが大切なんです」と42歳の若き杜氏の中村尚人(なおと)さん。

竹内酒造の杜氏・中村さん

[竹内酒造]の杜氏・中村尚人さん。

[竹内酒造]では銘柄によって酒米を変えているが、吟吹雪、玉栄、渡船など滋賀県産を多く使っている。「この土地の気候、そして素材を活かして酒を造ります。石部の乾燥した冬は麹造りに適してると思いますよ」。秋田県から毎年冬に石部にやって来て、酒を醸すようになって7年目の中村杜氏。手応えを感じている様子だ。

3.時代に合わせながら、 伝統を守る。

「辛口も、甘口もあります。日本酒に馴染みのないビギナーにもぜひ手に取ってもらいたい」と同社専務取締役の松本太三さんが教えてくれたラインナップを見ると、筆文字が躍るような存在感のある日本酒らしいラベルもあれば、季節感あるイラストの描かれたものも。。「男の背中」なんて名前の酒もある。酒を飲むだけではなく、楽しむ遊び心が溢れているのも特徴だ。

竹内酒造の松本さん

専務取締役の松本太三さん。大津市出身、[竹内酒造] 歴約20年。営業や商品プロデュース、海外輸出業務を担当する。若い人にも日本酒の良さを知ってほしいと日々奮闘中。

「日本酒の消費量って減ってきているでしょう。だからできるだけ多くの人に手にとってもらって、日本酒の美味しさを知ってもらえるように工夫しています。最近ではリキュールやスパークリング日本酒も人気です」。
もちろん松本さんは大の日本酒好き。日本酒愛が溢れる、そして時代に合わせた商品作りだ。
蔵の奥にあるホウロウのタンクの中では、ブツブツと静かに酒が成長を続けている。

竹内酒造

「語らずの酒」は今や、全国新酒鑑評会で金賞受賞の常連蔵になるほど、有名な酒となった。だが、酒造りに対する姿勢は150年ほど前と変わらない。人々をもてなし、楽しませる宿場町の心配りが今もここに息づいている。

4.一度は飲みたい[竹内酒造]のお酒コレクション

竹内酒造の天醸(あまかもす)

天醸(あまかもす)720ml 2750円 高清白の贅沢なつくりの大吟醸。まろやかな味わいとともに広がる華やかな香りが特徴。(通年販売。おすすめは常温~冷)

竹内酒造の唯々 朝の散歩道

唯々 朝の散歩道 720ml 1485円(季節商品)春の景色を描いたラベル同様にほんのり華やかな香りが特徴。数量限定(どちらかと言えば常温がおすすめ)

契約篤農家米 特別純米酒

契約篤農家米 特別純米酒 720ml 1408円 地元の農家と特別に契約した「玉栄」を100%使用した特別純米酒。米本来の美味しさを存分に。(通年販売。常温~冷で。ぬる燗でもOK)

竹内酒造の8泡美人 アドベリーフレーバー

8泡美人 アドベリーフレーバー 300ml 715円 日本酒ベースのフレーバースパークリングリキュール。高島市の特産品「幻の果実」アドベリーを使用。(冷やして飲んで欲しい)

竹内酒造の唯々 山廃純米大吟醸

唯々 山廃純米大吟醸 720ml 1793円 大吟醸の香りを楽しみながらも、食事と一緒に味わうことを追求した究極の一本。(通年販売。冷をはじめさまざまな温度で試してみて)

5.[竹内酒造]のお酒が買えるところ

■滋賀県
[小川酒店]077-524-2203 大津市浜大津2丁目1-31
[加藤酒店]077-22-4546 大津市木下町13-1
[とくち酒店]077-565-0070 草津市下笠町526-3
[タカツ酒店]077-563-0650 草津市野村1丁目18-2
[近鉄百貨店草津店]077-564-1111 草津市渋川1丁目1-50
[あおき屋]077-582-2522 守山市播磨田町1317-3
[土井酒店わいん屋]0748-33-9408 近江八幡市中小森町327-4
[たけださかてん]0748-77-2273 湖南市石部中央3丁目5-12
[酒問屋中むら]0748-77-3839 湖南市石部東2丁目6-30
[マルフク]0748-86-2116 甲賀市甲南町深川2200
[マスヤ酒店]0748-86-2168 甲賀市甲南町深川2071
[ひのや酒店]0748-66-0092 甲賀市土山町北土山220
[さざなみ酒店]0749-22-1201 彦根市佐和町10-4
[酒舗まえたに]0749-22-0575 彦根市舟町5-10

■京都府
[にしむら酒店]075-781-3049 京都市左京区北白川久保田町3
[タキモト]075-341-9111 京都市下京区六条通高倉東入る
[リカーイン シマ]075-841-0026 京都市中京区壬生仙念町18
[大崎商店]075-601-0137 京都市伏見区三栖半町479
[サガワ酒店]075-611-1188 京都市伏見区新町12丁目318
[きたむら酒食品店]075-982-8935 八幡市八幡柿ヶ谷14-111
[菊屋]075-981-0553 八幡市男山竹園2-1
[マルマン商店]0774-52-3582 城陽市寺田北山田92-4
[多貝酒店]075-951-2836 長岡京市奥海印寺東条29-1
[山下酒店]0773-76-0127 舞鶴市倉谷1517

6.松本さんおすすめ!ご近所の美味しいアテ①[湖華舞]

湖華舞のヒラぺリラ、つやこフロマージュ、ツツー

上から時計回りに、比良で作られている赤シソのエキスをマーブル状に混ぜ合わせたチーズ。赤シソの香りと酸味がほのかに漂う独創的な一品のヒラぺリラ880円。乳酸菌の力でミルクを凝固し熟成させたチーズ、つやこフロマー ジュ830円は、熟成段階で味が変化していくので、いろいろな味わいが楽しめる。ほのかな塩味と酵母の香りが特徴のツツー1250円は、熟成中に乳清塩水と日本酒で洗いながら熟成を進ませる日本酒ウォッシュタイプ。

湖華舞

  • こかぶ
  • 滋賀県蒲生郡竜王町大字小口字不動前1183-1
  • JR「篠原駅」から車で12分
  • Tel.0748-58-2040

7.松本さんおすすめ!ご近所の美味しいアテ②[鮒味]

鮒味の鮒寿司

写真の皿盛りはLLサイズの鮒寿司2尾分。にごろ鮒LLサイズ1尾は7992円。鮒寿司は、にごろ鮒、げんごろう鮒、燻製の3種がある。

鮒味

  • ふなちか
  • 滋賀県蒲生郡竜王町橋本617-1
  • JR「篠原駅」から車で11分
  • Tel.0748ー58ー2535

8.[竹内酒造]の詳細情報

竹内酒造

竹内酒造

  • たけうちしゅぞう
  • 滋賀県湖南市石部中央1-6-5
  • JR「石部駅」から徒歩16分
  • Tel.0748ー77ー2001
  • 9:00~17:00
  • 土・日曜、祝日休
  • 駐車場30台
  • https://takeuchishuzo.co.jp/
  • PHOTO/高見尊裕、TEXT/瓜生朋美
※予告なく記載されている事項が変更されることがありますので、予めご了承ください。

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