
[The double star of "The Family of Arikoto" at Minami-za Theater, Ryu Hamada...
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(左から)齋藤雅文、田中哲司、大竹しのぶ、波乃久里子
1966(昭和41)年に有吉佐和子が発表した小説『華岡青洲の妻』は、世界で初めて全身麻酔による手術を成功させた医師・華岡青洲を描いた作品。その物語をもとに、青洲を支えながらも対立していく「母と妻」の壮絶な女のバトルを描いた舞台が、南座にやってくる。1967(昭和42)年の初演以来、長年にわたり上演され続ける人気作で、今回は7年ぶりの再演となる。
5月に行われた取材会に、出演者の大竹しのぶ、田中哲司、波乃久里子、本作の演出を手掛ける齋藤雅文が登壇した。
大竹は「年齢的に母親役の於継を演じたいと、松竹と2ヶ月ほど押し問答していましたが、於継を波乃さんが演じることになると聞いて、お客様には目をつぶってもらうしかないなと、私が加恵役をやらせてもらうことになりました(笑)。また田中さんとも久しぶりに芝居ができるので楽しい稽古場にしたいです。
この作品は、言葉のやりとりが面白くて、ホームドラマのような作品。和歌山弁は響きが柔らかくて美しいのに、実は心の中ではまったく違うことを考えているんです。そんな裏の感情が観客にも伝わるようになっています。怖さと同時に滑稽さもあって面白いと思います。自分を手術の実験台にしてくれという駆け引きも、実際に麻酔が義母か自分か、どちらに多く使われたのかで勝った負けたをやっている女のバトルですから(笑)。」とコメント。
南座に初登場となる田中は「南座のような格式ある舞台に立てるなんて、まるで新人として抜擢されたような気分です。先日、京都に撮影で行った際、舞台で来る頃は暑いよと言われました。暑さに負けず頑張りたい。義母と妻に板挟みにされる面白いシーンがあるのですが、どんなふうに板挟みにされるのか、どう演じようかワクワクしています。」と、すでに楽しみにしている様子。
これまでも別役で本作に出演している波乃は、「杉村春子さんが演じられてきた於継の鋭さは本当に素晴らしく、そのあとを自分が演じることにはプレッシャーも感じていましたが、今回どうしても、ということでお引き受けしました。しのぶさんとは22年振りの共演ですが、いつもいろいろ全部頼っています。今度もお願いするつもり(笑)。」と、すでに和気あいあいとした様子を見せた。
齋藤は「初演から半世紀が経ちましたが、家族制度という社会的テーマを深く描いた作品です。義母と嫁という関係性、息子を挟んで繰り広げられるやり取りが、エンターテインメントとしても見応えがあります。予備知識がなくても楽しめますし、喜怒哀楽のすべてが書き込まれている普遍的な作品だと思います。」と力を込めた。
水谷八重子、八千草薫、坂東玉三郎など、名だたる名優が演じてきた加恵役に、満を持して挑む大竹しのぶ。青洲の母・於継を勤めるのは、これまでも加恵、小陸を務め、今回初めて於継を演じる波乃久里子。息子を、夫を、愛するがゆえに勃発するバトルがこの二人にかかるとどうなるのか。田中が「大竹しのぶと波乃さんのバトルは怖ければ怖いほど面白くなる。」と期待を込めるが、共感したり笑ったり、名優たちの演技にも惹き込まれそう。歴史的背景と人間ドラマが交錯する舞台作品は、観る側にも強く印象を残し、心をつかんできた本作。ぜひ南座で熱い女の戦いを体感してみて。チケットの一般販売は、6月9日(月)10:00から。
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