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禅に伝わる「十牛図(じゅうぎゅうず)」をモチーフに、壮大な映像詩として結実した映画『黒の牛』が、2026年1月23日(金)より[京都シネマ](京都府京都市下京区)にて公開されている。本作は、京都府や京都の撮影所が主体となる映画企画コンペ「京都映画企画市」から生まれた、初の長編映画化作品。京都・臨済宗大本山[妙心寺]の僧侶の協力のもと、約8年という歳月をかけて完成した。第49回香港映画祭では、日本映画として初めて火鳥賞(グランプリ)を受賞。国内外で高い評価を受け、満を持しての劇場公開となる。
物語の着想源となった「十牛図」とは、禅宗における悟りまでの道程を牛を通して十段階で描いた図像。牛は「心」や「真理」、あるいは「仏性」を象徴し、それを探し、出会い、飼いならし、やがて超越していく人間の精神的成長を示している。
映画『黒の牛』の主人公は、文明化が進む時代のなかで自然とのつながりを失った狩猟民の男。彼は山中で、神々しい黒い牛と出会う。牛を連れ帰り、共に暮らし、大地を耕す日々。しかし自然の猛威の前に、人と牛は心を通わせることができない。そんな中、ある禅僧との出会いが、男の内面に静かな変化をもたらしていく──。
監督は、「フィルム以外では映画を撮らない」と公言する蔦哲一朗。本作は全編フィルム撮影、さらに長編劇映画としては日本初となる70mmフィルムを一部使用し、映画館でしか体験できない圧倒的な映像表現を実現している。日本・台湾・アメリカの国際共同製作として、監督の故郷・徳島県三好市をはじめとする四国各地、そしてコロナ禍の台湾でも撮影が敢行された。完成までに費やされた8年という歳月が、そのまま映像の密度となってスクリーンに映し出させる。
主演は、ツァイ・ミンリャン作品で知られる台湾の名優リー・カンション。この世ならざる存在感をまとい、「牛と出会う者」を演じる。禅僧役には、映画『国宝』で歌舞伎役者を演じ注目を集め、文化功労者にも選ばれたダンサー・田中泯。そして音楽には、生前本作の企画に賛同し参加を表明していた坂本龍一の楽曲が使用されている。時代や国境を超えた表現者たちが交差し、作品世界を静かな情熱で包み込む。
『黒の牛』は、単なるアート映画でも、禅の解説映画でもない。人が自然とどう向き合い、自己とどう折り合いをつけて生きるのか。その根源的な問いを、圧倒的な映像体験として突きつけてくる作品だ。「京都映画企画市」から生まれ、[妙心寺]の精神的支柱を背景に完成したこの映画。日常の速度を少しだけ緩め、「内なる宇宙」と向き合う時間を映画館で過ごしてみて。
また、2026年1月31日(土)に[京都シネマ]にて、[妙⼼寺 退蔵院]副住職・松⼭⼤耕さんと、蔦哲一朗監督が登壇する舞台挨拶イベントが決定。作品や、制作秘話などが聞けるチャンス!
※時間詳細は劇場HPin
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