
[南座]にて『吉例顔見世興行』が12月から開幕!出...
ヨーロッパ企画の新作本公演は、ポリネシアの海の彼方、イースター島よりさらに東にあると噂される“幻の島”を舞台に、冒険家たちの群像劇が繰り広げられる――。その設定を聞くだけでも胸が高鳴るが、11月に開かれた会見からも舞台の面白さが伝わってきた。
会見ではヨーロッパ企画の面々と客演の2人が、それぞれの役どころについて挨拶してくれた。
石田剛太:アルピニストで冒険家の役を演じます。
酒井善史:小道具も作っておりますので、自前の小道具とともに、理系であり冒険家を演じます。
諏訪雅:世界を股にかける冒険家役。今、コメントをノープランで迎えるという冒険に出ていますが、「冒険とは死と隣り合わせだな」と実感しております。
角田貴志:北欧から来た冒険家。オーロラのように出たり出なかったり、見えたり見えなかったりするかもしれません。出た時は頑張りたいと思います。
土佐和成:インターネ島の伝統を知り、一攫千金を狙う冒険家役。俳優としても一攫千金を狙って世の中に大きなインパクトを与えたいという気持ちがありますので、今回の役はハマり役というか、当たり役になったらいいなと。このツアーでも劇中でも狙ってます。
中川晴樹:隠れている冒険家。僕もびっくりしたんですけど、変な役です。普段はものすごく保守的な人間ですが、今日は全身おニューで、ファッションの冒険をしてきました。
永野宗典:インディペンデントで中南米あたりを研究している研究者であり冒険家。役作りから冒険だという所存で臨みたいと思っております。
藤谷理子:祖父から聞いた伝承を頼りにインターネ島にたどり着いた冒険家。実は昨日、設定が決まったところです。
金丸慎太郎:今回、座長を拝命いたしました新劇団員、37歳、金丸です。無頼の冒険家・ハタノという役を演じます。昨年、半年間かけて世界一周の旅に出たんですけれども、その冒険の香りがまだこの肉体に残っておりまして、そんな俺以外に座長など務まるものかという気概で臨んでおります。
呉城久美(客演):無頼の冒険家ハタノの元妻の冒険家役。ヨーロッパ企画さんとは何度かご一緒していますが、本公演は初めてで嬉しく、すでに意気込んでいます。
金子大地(客演):金丸さん演じる主人公ハタノのライバル冒険家。エリートですが、とにかくハタノをライバル視していて、切磋琢磨していくんだろうなと思っています。この冒険に自分もしっかりついていけるよう頑張りたいです。
なんと登壇者全員が「冒険家」役!
司会から「新人が座長を務めるというのは、劇団ではよくあることなんですか」と金丸さんのことを聞かれた演出家の上田さんは「いや、これ自体がちょっとした冒険(笑)。金丸さんは11年ぐらいヨーロッパ企画の公演には出ているので、この人新人だっけ?という目でご覧いただければと思います。劇団に入ったのが今年というだけです(笑)」と説明。金丸は「劇団は過去最高の雰囲気です。すでにヨーロッパ企画の歴史が塗り替えられています!」と座長らしくコメントした。
作品については、「今回の舞台は幻の島・インターネ島が舞台です。ここ何年か、香港やロンドンを舞台にした“旅シリーズ”をやってきたので、そんなニュアンスもあります。今回、2年ぶりの新作本公演です。25周年公演に続き、去年は『来てけつかるべき新世界』の再演と、集大成のような感じが続いていたので、今回は“新作らしい新作”を作りたいなと思って。僕らはエチュードから作品を作るのですが、僕が考えてきたことを稽古場でみんなにやってもらって、順番に話を作っていきながら脚本を書いていくという、ヨーロッパ企画の中でも相当ストロングなスタイルで稽古しています。」と、作・演出の上田さん。完全新作と聞けば、おのずと期待も高まる!
今回のテーマ「冒険」について尋ねられると、学生時代のニックネームが“冒険”だったという上田さんは「いろいろな理由がありますが、『新・冒険論』という本に、僕が日頃考えていたことがすべて言い当てられているような内容があって。僕らが京都にへばりついてやっている理由も、“オルタナティブでいたい”という思いから。特に僕がそうなんですけど、見たことのあることはあまりやりたくなくて、この世にまだないものを作りたい。」と答えた。
写真提供/ヨーロッパ企画
27年目の劇団ゆえに、「いつものやり方でやると、いつものようにいい作品ができる」と自負するが、それでもあえて、ヨーロッパ企画らしい冒険に出る。「僕らだからこそできるというか、これだけのメンバー、この公演規模を使ってしかやれない冒険みたいなことがあるんじゃないか。できることなら、この公演が後々まで“あれによって新しい道が開けた”と思ってもらえるような、ゆくゆくスタンダードになる作品になればいい」と、過去を振り返りながらも先を見据える。
ヨーロッパ企画の作品の作り方は、台本なしのエチュード形式。「即興劇」のように、セリフを決めずにその場で役を演じてみて組み立てていくのだが、客演の呉城さんは「エチュードで作っていくのは、面白いを通り越して尊敬に変わってきた」と感動し、金子さんも「台本がないのも初めてですし、こんなに稽古時間が短いのも初めて。とんでもなく短いのに、とんでもなくゆるくていい雰囲気(笑)」と、すべてに驚いている様子。「今回は、プリミティブでかなり強い方法を見つけて、稽古を見ていてもすごく面白い」と上田さんも楽しんでいる様子。“幻の島”があるのか、ないのか――。未踏の場所を求めて、彼らは道なき道を進む。ヨーロッパ企画流の“冒険の証”への上陸は、もうすぐ!期待を斜め上から超えてくる彼らの新作をぜひチェックしてみて。
最新作『インターネ島エクスプローラー』は、滋賀・栗東公演の12月13日(土)を皮切りに全国14カ所を巡る。チケットは発売中で、すでに完売間近の日程も!
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