愛宕街道の起点に位置する［清涼寺］。その境内に今年の夏、カフェがオープンした。「愛宕街道にはかつて茶屋や旅籠が200近く軒を連ねて賑わいました。その復活を願い、人が集まるきっかけになればと開いたのがこの店です」とオーナーの松浦さん。作庭家でもある松浦さんは、これまで［瑠璃光院］など数々の名庭を手掛けてきた。その経験を活かし、8年前に閉店した境内の茶屋を改装して周囲の緑と溶け込むような空間に作り上げた。気候の良い日は外で、茶屋を思わす赤の毛氈の床几に腰掛け、自然を感じながら寛ぐのもおすすめ。窓から庭を望める店内は、イギリスのアンティーク家具が古い建物にマッチする和モダンな雰囲気で、女性に好評なのだとか。