「自分がお客さんとして来るなら、どんなお店が面白いかなぁと考えていて。アイリッシュパブはあるけれど、イギリスの料理が楽しめるお店って少ないですし、本当は美味しいってことも知ってもらいたくて」と太田さん。夫がイギリス出身ということもあり、イギリスの家庭料理の魅力と、世間の認識にギャップがあると感じていたそう。見た目の派手さはないけれど、手間ひま掛けて豆をじっくり煮込んだり、熱々の白身魚にサッとビネガーを掛けたり。出来たてでボリューミーな料理は、ゆったり体を休ませた昼前に起きた日のご褒美のよう。

外観も内観もほのぼの系で映画のワンシーンに出てきそうな物件は、友人の夫婦ユニット［山福ジャパン］から「ここでやらない？」と勧められたもの。一階奥の座敷ではデザイン書道や合気道などの教室を開催し、今後店内でおもしろ物販やアーティスト作品を販売する予定。家庭料理だけではなく、自分の世界を表現し共感する人が繋がっていく、自由な空気にホッとするはず。