
祇園で優雅に味わう 本格ナポリピッツァ[est]
プロシュートと自家製バナナチップス780円。シェフが包丁で1mm間隔にスライスして作る自家製バナナチップスと生ハムの組み合わせが意外にも相性抜群。一度食べるとクセになる。
2022年01月05日 open
上七軒界隈に誕生したイタリアンバル。そこで接客を行うのは店主の梅葉さん。実は上七軒の芸妓でもある彼女。芸妓としてのキャリアは今年で19年目。これまでずっと第一線で活躍し続けてきて、今もなおそうである彼女が飲食店の店主になったのは新型コロナウイルスが関係していた。
店主 梅葉さん
上七軒の芸妓として。今年でデビュー19年を迎える。プライベートで年数回訪れるほどのイタリア好きが高じて、イタリア料理店の店主に。
2020年春、新型コロナウイルスの蔓延により芸妓の仕事がすべてストップ。「コロナ禍で後輩の若い芸妓たちが辞めてしまいました。後輩たちに頼もしい背中を見せられなかった。ほんまにショックどした」と梅葉さん。
3種のキノコのオイルパスタ980円はシメジ・エリンギ・ナメコの3種類のシメジを使用。乾燥オリーブ、オリーブのペースト、レモンの皮入り。香り豊かで味わい深い一皿。
「でも止まってられへん。動かないと。今できることをしようと思っていたところ、縁がおして、いつかやりたいと思っていた飲食店を持つことに」と芸妓と飲食店のオーナーとして二足の草鞋を履くことに。イタリアで腕を磨いたシェフ曽根さんを迎え、気軽に立ち寄れるイタリアンバルスタイルの店をオープンした。
シェフ 曽根 佑太さん
北海道出身。専門学校卒業後、単身イタリア・ピエモンテ州へ渡り、イタリア料理を7年間現地で学ぶ。2020年帰国し、現職に。
「うちらも姉さんたちのかっこいい背中を見て憧れ、街に育ててもらった。うちも後輩たちがかっこいい!と思ってくれるような背中を見せていきたい。そしてうちを育ててくれた街に恩返ししたい」と生き生きとした表情で話す梅葉さんの姿に胸を打たれる。