
『祇園祭・山鉾巡行』を楽しむための初心者ガイド
日本三大祭の一つであり、1000年以上の歴史を持つ京都の祇園祭。毎年7月から1ヶ月間にわたってさまざまな祭事が行われます。なかでも多くの人で賑わう宵山の期間には、疫病・災難除けのお守りであるちまきを授かることができるんです。そこで今回は、ちまきの販売情報や各山鉾の由来をご紹介。ちまき以外の授与品も併せて取り上げるので、宵山に出掛ける際の参考にしてみて。 (TEXT/紫原もこ、PHOTO/増田えみ、EDIT/田村実季)
「祇園社記」によると1441(嘉吉元)年の建立と記される[大船鉾]。前祭の[船鉾]が神功皇后の出陣を表しているのに対し、こちらは戦に勝ち凱旋する船。御神体の神功皇后も鎧を脱いだ狩衣姿だ。2014(平成26)年に150年ぶりに巡行に復帰して以降、くじ取らずで後祭の殿(しんがり)をつとめる。懸装品に龍が多く用いられていることから、ちまきの袴紙にも龍を配置。天の瑞雲、地の青海波との間を翔る龍には魔除けの意味が込められているという。
山鉾名/大船鉾(おおふねほこ)
授与場所/四条町大船鉾保存会会所
授与期間/7月13日(月)~16日(木)、7月20日(月・祝)~23日(木) ※総授与数終わり次第終了
授与価格/1000円
[郭巨山]の「手ぬぐい」
中国の史話「二十四孝」に登場する郭巨の故事を由来とする[郭巨山]。「釜掘り山」の名でも親しまれ、金運開運のご利益があるといわれる。郭巨が鍬で金の釜を掘り当てたエピソードにちなみ、鍬と釜をモチーフにした授与品が多い。職人により注染(ちゅうせん)という伝統技法で染められた手ぬぐいには複数のデザインがあるので、お気に入りを探してみて。
山鉾名/郭巨山(かっきょやま)
授与場所/郭巨山町会所、御山横テント
授与期間/7月14日(火)〜16日(木)
授与価格/1200円
[鷹山]の「犬みくじ」
「鷹つかい山」として応仁の乱以前より巡行していた由緒ある[鷹山]。1826(文政9)年の巡行で大風雨により大破して以降は休み山となるも、宵山の“居祭り”で歴史を繋いできた。2022(令和4)年、196年ぶりに後祭の巡行に復帰。愛らしい表情の犬みくじは3体の御神体のうち犬飼にちなんだもので、この他に鷹とちまきをモチーフにしたおみくじも。どれか1つを選ぶも良し、3種類すべて引いてみるのも楽しい。
山鉾名/鷹山(たかやま)
授与場所/鷹山町会所
授与期間/7月21日(火)~23日(木)
授与価格/700円
[白楽天山]の「合格手形」
唐の詩人・白楽天と老松の上に住む道林禅師が仏法について問答を交わす場面を表した[白楽天山]。道林禅師の答えに感服した白楽天の求道心にあやかり、学問成就や合格祈願のご利益があるとされる。なかでも授与品の合格手形は受験のお守りにぴったり。手形の裏面には山の絵が描かれており、陰ながら勉学に励む人を応援しているかのよう。
山鉾名/白楽天山(はくらくてんやま)
授与場所/白楽天山町会所
授与期間/7月14日(火)〜16日(木)
授与価格/1000円
[浄妙山]の「勝飴」
[浄妙山]の由来は「平家物語」に記された宇治川合戦の一節。「橋合戦」の先陣争いで、若い一来法師が武勇勝る筒井浄妙坊の頭に手をついて飛び越える場面を切り取っている。山では御神体同士を木片の楔で繋ぎ、アクロバティックな所作を見事に表現。その躍動感溢れる姿は、授与品の勝飴を飾るイラストでも見ることができる。[八坂神社]のお祓いを受けた紅白2種類の飴を美味しくいただくとともに、勝運のご利益にあやかりたい。
山鉾名/浄妙山(じょうみょうやま)
授与場所/浄妙山飾り席前売店
授与期間/7月21日(火)~23日(木)
授与価格/500円
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