
北大路にできた若きシェフによる地元に寄り添うレスト...
2025年3月10日 open
仲睦まじい萬さん夫婦が営む手打ちそば店[木陰](京都府京都市北区)。「木漏れ日が差す木陰のように、ほっとできる場所にしたくて」と名付けられた通り、レトロな雰囲気と山野草が調和した居心地のよい空間だ。
妻の沙弥香さんは、元ケーキ職人という異彩な経験を持つ。「もっと知識を深めたくて調理師学校に入り直したんです。さまざまな料理を学ぶなかで、シンプルながら奥の深いそばに惹かれて」と語る沙弥香さんが打つのは、製粉からこだわった十割そば。熱を逃すようにゆっくり細かく挽いた繊細なそば粉は、なめらかな舌ざわりと豊かな風味を生む。
ざるそば(十割)1000円。香りも風味も強い中国地方の在来種のそば粉で作るそばは粘りがあり、細く切ってもちぎれず、なめらかなのど越しが楽しめる。甘みのある静岡県産のワサビや、まろやかな塩味のゲランドの塩など、薬味にもこだわりが光る
週末には夜営業も開始。一品料理をつまみに、店主セレクトの日本酒を楽しむのもまた粋な楽しみ方だ。そばつゆに負けないしっかりとした味わいの酒を中心に、女性杜氏が手掛けるものなど個性豊かな銘柄が揃う。
鯖寿司750円はそばとセットなら600円。提供される直前に皮目を炙った鯖は香ばしく、生に近いしっとりとした口当たりが魅力。旨みたっぷりの鯖と胡麻がアクセントとなった酢飯を海苔がまとめてくれる。独特の酸味がクセになる日本酒「香取」950円と合わせて
元ケーキ職人の沙弥香さんらしく、箸置きにはフェーブが登場。ユニークなデザインに思わず笑みが溢れ、会話も弾む。
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