
寺町に佇む老舗菓匠が打ち出す遊び心[二條若狭屋 寺...
小判と招き猫の「ねこ最中」250円。 北海道産大納言小豆で炊いた餡が魅力。大徳寺近くの[喫茶 狐菴]でも食べられる。
「おばあちゃんが作る和菓子が好きで。だけど、祖母が亡くなって和菓子との時間が大切だと気付きました」と話す店主・土田葵さん。和菓子店で販売と製造の経験を8年以上積み、2019年にオープンした店は、卸の仕事もあるため、週3日だけ開店する。
店頭に並ぶのは、一から丁寧に手作りをしたおはぎや団子、「ねこ最中」などの気取らない朝生菓子。こだわりの餡は2日間掛けて小豆本来の味を感じられる仕上がりに。葵さんらしさと旬の味覚を取り入れた和菓子は、小さな幸せと季節感を感じさせてくれる。