
[2025]一度は訪れたい!京都の絶品和食ランチ
今年も京都のまちを駆け回り、約100軒を取材したLeaf KYOTO編集部。その中から、読者のみなさんの反響が大きかったお店、そして取材班が「また行きたい」と思った18軒を厳選しました!味も空間も、人も魅力的な“京都のいま”を感じる新しいお店を紹介します。
(メニューや価格は取材時のもので、変更になっている可能性があります)
祇園にオープンした[ごはんや村上](京都府京都市東山区)は、おばんざいを中心に親しみやすい和食を提供する食堂。店主の村上さんは祇園の名店で20年以上修業を重ねた料理人で、「もう一つの家のような存在でありたい」と語る。
9種のおばんざいが並ぶ豆皿定食をはじめ、一品料理や京都の地酒も揃い、観光客から地元の人まで幅広く支持されている。日常の中で“京都らしさ”を感じられる、心温まる一軒だ。
編集部コメント:ご夫婦の温かな人柄がにじむ、まるで自宅でごはんを食べているようなほっと落ち着く空間です。どのお料理も丁寧に仕上げられていて、一品一品からやさしさが伝わってきます。祇園でリーズナブルにおばんざいが楽しめるので、県外からの友人を連れて行ってもきっと喜んでもらえそうだと感じました。(編集部:I)
福井県から移転オープンした親子で営むカフェ&バー[watoto](京都府京都市左京区)。モダンさと温かさが掛け合わさった和の空間で味わえるのは、母・由美子さんによる薬膳と発酵ベースのランチと息子・真人さんが淹れるコーヒーやドリンクの数々。
根幹にあるのは「みんなの居場所を作りたい」という想い。世界各国の多彩なお酒も揃い、飲みたい人もそうでない人も気分に合わせて思い思いに過ごせるのが魅力だ。
編集部コメント:旬の食材や栄養バランスが考えられていて一皿の満足感があります。お料理からスイーツ、食後のドリンクまでコース仕立てでの提供スタイルが嬉しく、手間ひまかけて作られたお料理を木の温もりのある落ち着いた空間で味わえるので、もうすでに人気店です。(編集部:M)
福岡の人気店[魚ト肴いとおかし]が[京都 いとおかし](京都府京都市下京区)として上陸。極厚の銀鮭や、特注の土鍋で炊かれるご飯など、定番の朝ごはんをここならではの形で楽しめる。
地元の人のみならず日本各地からファンが足を運び、オープン直後から注目を集めている。新たな朝ごはんスポットでお腹も心も満たしたら、一日を有意義に過ごせそう。
編集部コメント:香ばしく焼き上げた極厚の銀鮭と、おくどさんで炊いたふっくらごはんを頬ばれば、一日が幸せではじまります。店主さんの明るい人柄と行き届いたサービスにも元気をもらえますよ。(編集部:I)
店主・吉田さんが生まれ育った伊勢志摩の魚介を使った料理を味わえる[OHARU](京都府京都市左京区)。1Fが食堂で、松ヶ崎の名店[吉田パン工房]のパンも販売。2Fは店頭でパンやドリンクをゆったりと楽しめるイートインコーナーになっている。
イタリアンに長らく携わっていた吉田さんの料理は、素材の味が活かされた体に元気がみなぎるような味わい。吉田さんの地元への愛、そしてその美味しい魚介を食べてほしいという想いが豊富なメニューに表れている。
編集部コメント:店主さんが愛する地元の魚介というだけあって、どれも絶品。カフェのように気軽に楽しめるサンドイッチなどの軽食から、盛りだくさんの魚介を食べられるプレートまで提供するお店は珍しいのではないでしょうか。開放的な空間で朝から飲めるのも嬉しいポイント。(編集部:M)
荒神口にある人気カフェ[MARTIN]の姉妹店としてオープンした[charlie](京都府京都市中京区)。オーナー・恒岡さんのお姉さんが嫁いだマーティン家の末っ子で、食べることが大好きなチャーリー君の願いを叶えるレストランがコンセプト。
店内はまるで友達の家に遊びに来たような感覚になる居心地の良い空間。好きなものを好きな時に食べてほしいという想いから、和洋中の多彩なジャンルの料理やドリンクがスタンバイしている。
編集部コメント:海外の一軒家のようなお店の雰囲気に入店直後からテンションが上がります。モチーフは海外のお家でありながら、町家を受け継ぎ、日本らしい部分も大切に残しているので心落ち着く空間です。お料理も実際にマーティン家の食卓に上がるメニューから着想を得ているので、どれも可愛く、友人を連れて行きたくなってしまいます。(編集部:M)
長岡京にあるクロワッサン専門店[New Bird]が2号店としてオープンした[New Bird 烏丸店](京都府京都市中京区)。「非日常感を味わってほしい」との想いが込められたクロワッサンは、有名店やホテルで腕を磨いたシェフパティシエ山添さんがその日の気温や湿度に合わせて織り込む回数を変えているのだという。
本店より一足早く新商品が先行販売される予定で、[New Bird]の新作を味わう最初のひとりになれるかも。ビッグサイズのクロワッサンは自分へのご褒美や手土産にもぴったりだ。
編集部コメント:本店のファンなので、烏丸にもできて個人的に喜んでいます。サクッと軽やかでありながらバターがじゅんわりとジューシーで、大きなサイズのクロワッサンですが、ペロリと完食してしまいます。パティシエさんが作るので、中のクリームも美味しいです。(編集部:M)
西陣にある喫茶店[風とCOFFEE 喫茶カゼコ]の店主・森風渡さんが、のどかな住宅街に佇むこの古い洋館を気に入り、新店としてオープンした[ANEMOS](京都府京都市北区)。森さんがハンドドリップで丁寧に淹れるコーヒーは、浅煎りがメイン。コーヒーとのマッチングを意識して考案したフードも楽しめる。
店内は、元々備わっていたという内装に海外のアンティークの椅子やランプがマッチし、上品でクラシックな雰囲気が漂う。コーヒーを味わいながら、穏やかな空間にゆったりと浸りたい。
編集部コメント:北山通から北へ入った閑静な住宅街に佇むお店です。クラシックなインテリアがかわいらしい店内では、ゆったりとした時間が流れています。ハンドドリップのコーヒーに合わせたい軽やかなワッフルは、思わずもう一枚食べたくなるようなやさしい味わいです。(編集部:I)
ベーカリーカフェとして親しまれ、移転後はブランチ&レストランにリニューアルした[LIGNUM](京都府京都市中京区)。全面ガラス張りの外観が印象的な新店舗は、店内奥のテラス席からも光が差し込む気持ちいい空間が広がる。
軽食からコース料理、スイーツまで幅広いジャンルの料理がラインナップ。将来的には朝から夜までの通し営業も予定しているとのこと。日常のあらゆるシーンで、ふと立ち寄りたくなる一軒になりそうだ。
編集部コメント:大きな窓から光が差し込む、明るく開放的で過ごしやすいお店です。見た目も味わいもレストランのようなクオリティの料理を、カフェで気軽に楽しめるのが嬉しいポイント。季節の食材を使ったスイーツもそろい、ぜひ味わっておきたい一品です。(編集部:I)
四条駅近くにある人気酒場[あしおと]の2号店[野菜と魚 en](京都府京都市中京区)。町家を改装した店内は、大きなコの字カウンターがキッチンを囲み、活気溢れる料理人の姿を眺めながら野菜と魚にこだわった創作料理が楽しめる。
[en]という店名は、人と人の縁を結ぶ意味を込めて名付けられたそう。料理に合わせた日本酒も豊富に揃い、気軽にお酒を楽しめる一軒だ。
編集部コメント:お酒と合うお料理がたくさんあり、新鮮なお魚からお野菜までバランスよく食べて飲めるのがなんと言っても嬉しいポイントです。日本酒のラインナップも多いので、普段挑戦をしないという人でも、自分好みのお酒を見つけることができそう。価格もリーズナブルで、つい人におすすめしたくなる一軒です。(編集部:M)
京都御所エリアで、落ち着いて食事が楽しめる[アスペルギルス織膳](京都府京都市上京区)。和食一筋で30年以上修業してきた店主・布施さんが、麹や季節の恵みを活かした料理の数々を提供している。
ボリュームたっぷりのランチのほか、夜は天ぷらや塩麹焼きなどをアラカルトで注文可。店主セレクトの日本酒など豊富なドリンクと一緒に、手間ひまかけた料理を堪能して。
編集部コメント:ランチは2000円台とは思えないほど充実した内容で、思わず驚いてしまいました。小鉢やお刺身など、どの料理にも丁寧な仕事が感じられ、食べ進めるほどに店のこだわりが伝わってきます。夜には魅力的なアラカルトがそろい、時間帯を変えてまた訪れたくなる一軒です。(編集部:I)
京都・二条で人気を集めた間借り店[カワウソ食堂]を営んでいた店主・延川さんが、満を持してオープンさせた[K七](京都府京都市下京区)。こちらで味わえるのは、京野菜をメインに素材を活かしたシンプルでジャンルレスな料理。
お客さんにはなるべくその土地のものを食べてもらいたいとの想いから、大原や亀岡まで足を運び食材を仕入れているという。「新しいものを作り続けたい」と語る店主が生み出す料理は色鮮やかで、食べる人を自然と明るい気持ちにさせてくれる。
編集部コメント:他では味わうことのできないお料理を楽しめます。どのお皿も想像を超えてくる美味しさで、爽やかな香りやスパイシーな香りなど、香りの使い方も素敵です。新鮮な野菜も美味しく、盛り付けの華やかさにも目を奪われてしまいます。ワインと合わせてデザートまでしっかり楽しみたいお店。(編集部:M)
「ここに来ることで心のゆとりを取り戻せたら」という想いが込められた居酒屋 [Utr.](京都府京都市中京区)。お酒のすすむアテも多く、レシピの考案は店主・水谷さん自身がいいなと思ったものをサンプリングする感覚で作っているそう。常時10種類以上取り揃えるクラフトビールや、珍しくも飲みやすい日本酒など、お酒好きの心をつかむドリンクも豊富。
カウンターはお客さんとの距離も近くなり、他愛のない話で盛り上がることも。友達の家のような感覚で通える親しみやすさを持つ[Utr.]へ、ふらりと立ち寄ってみては。
編集部コメント:可愛らしいクラフトビールから、ジャージーヨーグルトを使用した日本酒など、他では飲めないようなお酒のラインナップに驚きました。お料理は店主さんが美味しいと思うものを創作で作られていて、お酒にあう絶品のアテがたくさん。店内も可愛らしく、店主さんも優しいので気軽に通えるのが嬉しいです。(編集部:M)
仲睦まじい萬さん夫婦が営む手打ちそば店[木陰](京都府京都市北区)。シンプルながら奥の深いそばに惹かれたという妻の沙弥香さんが打つのは、製粉からこだわった十割そば。熱を逃すようにゆっくり細かく挽いた繊細なそば粉は、なめらかな舌ざわりと豊かな風味を生む。
一品料理をつまみに、店主セレクトの日本酒を楽しむのもまた粋な楽しみ方だ。レトロな雰囲気と山野草が調和した居心地のよい空間でゆっくりといただきたい。
編集部コメント:製粉からこだわった十割そばが楽しめる一軒。香り高いそばに合わせていただいた鯖寿司との相性も抜群!店主が全国から選んだ日本酒を味わえるのも魅力のひとつ。ご夫婦で営まれており、お二人の穏やかなやり取りに思わず心が和むお店です。(編集部:S)
烏丸御池の人気バル[SUMIYA PINN]の店主夫妻が開店した[酒パークPINN](京都府京都市中京区)。夫妻の憧れだったというコの字型カウンターで、美味しいアテと豊富なお酒が明るい時間から楽しめる。
中東やアジア、洋のテイストを取り入れながらハーブやスパイスを巧みに活かしたクリエイティブな料理は、ポーションが小さめなものも多く、一人飲みにもぴったりだ。
編集部コメント:酒パークというだけあって、ワインからジン、日本酒などかわいらしいラベルのボトルがずらりと並びます。お料理も羊肉を使ったものなど、他ではなかなか食べられないメニューがたくさん。臭みなどを取り食べやすく調理してくださっているので、普段あまり食べないという方もチャレンジしやすいですよ。(編集部:M)
温もりある空間がゲストを迎え入れてくれる[Méton](京都府京都市左京区)。ムードのある店内は、アパレル業界でセンスを磨いた店主・山下さんだからこそ作れる空間だ。「カフェやバーなどの型にはめず、好きなタイミングで楽しんでもらえる場所になれば」という想いが込もっている。
店内で焼き上げる本格的なフランス菓子のほか、スパイスを利かせた甘くないマドレーヌやキッシュなど、ワインと合わせたくなるメニューも見逃せない。食後に甘いお菓子で締めたり待ち合わせの前に1杯嗜んだりと、思い思いに過ごせる。
編集部コメント:本格的なフランス菓子が味わえる、お気に入りの一軒。スタンディング席ではサクッと一杯楽しめて、テーブル席ではゆっくりと過ごせるのも嬉しいところ。外が明るい内からワイングラスを傾けたくなるお店です。(編集部:I)
京銘菓・蕎麦ほうるでもおなじみの老舗[河道屋 本店]のほど近くで、昭和7年から京風そばを届けてきた[晦庵 河道屋](京都府京都市中京区)が移転オープン。愛され続ける味は変わらず、ダシと水にこだわった京風そばが味わえる。
そばを楽しむ空間も継承されており、新店舗でも往年の風情が息づいている。団体用のテーブル席もあり、家族や友人との食事会にもおすすめだ。
編集部コメント:移転前のお店も趣深い建物でしたが、新店舗は新しさと風情がミックスされた落ち着く空間に。取材の際にはまだ提供されていなかったうどんとそばの両方が楽しめる名物鍋・芳香炉も11月から始まっているようなので、次訪れた際は試してみたいです。(編集部:I)
懐石料理など和食一筋で修業を積んだ上川さんが、和食を「堅苦しくなく、身近に楽しんでもらえたら」とオープンした[一凜](京都府京都市下京区)。築100年の京町家を改装したほっとする空間が魅力だ。
複数の小鉢が並ぶお昼の御膳は充実の構成で、どれも丁寧な仕事ぶりが伝わるものばかり。夜は旬の食材を活かした一品料理も並ぶので、相性の良いお酒を相談しながら味わうのも楽しい。
編集部コメント:丁寧に仕上げられた和食ランチがコスパ抜群で楽しめる一軒。小鉢のおばんざいに天ぷら、茶碗蒸し、ご飯、味噌汁までそろった充実の内容で、昼からしっかり満たされます。京町家を改装した落ち着いた店内も心地よく、つい長居したくなる雰囲気。次はぜひ夜にも伺いたいと思うお店です!(編集部:S)
[リストランテ野呂]の系列店としてオープンした[麩屋町のざき](京都府京都市下京区)は、温かい雰囲気で気軽に和食を楽しむことができる隠れ家的なお店。「和食をもっと身近に」というコンセプトのもと、[京都吉兆]で修業を積んだ上野さんが腕を振るう。
ランチタイムはこだわりの丼が楽しめるセット、夜は旬の味覚を取り揃えたアラカルトを提供。昼も夜も気軽に通えるのが嬉しい。
編集部コメント:路地奥に佇む一軒。こぢんまりとした店内はどこか隠れ家のような雰囲気で、和食でありながら肩肘張らずに過ごせるあたたかなお店です。一つひとつ手間を惜しまず丁寧に仕上げられた料理が嬉しい。最近は和食の料理教室も始められたそうです。(編集部:I)
京都では今年も、街の空気や暮らしに寄り添う新しいお店が次々と誕生し、編集部も取材のたびにたくさんの出合いと発見がありました。カフェや居酒屋、和食店など、ジャンルは違えど、店主の想いやこだわりがしっかりと息づいたお店ばかり。このほかにもご紹介しきれなかった魅力的なお店が京都にはまだまだ沢山あります。訪れる方自身の“お気に入り”を見つけてもらえれば嬉しいです。
Leaf KYOTOでは、来年も京都のまちを歩きながら、美味しくてホットな新店情報をお届けしていきます。どうぞ楽しみにしていてくださいね。
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