
どうしてもインドカレーが食べたくなった時に行くお店...
[喫茶マドラグ]のコロナの玉子サンドイッチは圧倒されるサイズ感と美味しさを持ち合わせた他に類をみないメニュー。多くの客が店内で食べる玉子サンドイッチのテイクアウトについて紹介します。
烏丸御池にある[喫茶マドラグ]は、京都の人気喫茶店の一つだ。前身は1963年創業の[喫茶セブン]であることでも有名な同店。[喫茶セブン]は1963年から約50年続いた名店だったが、2011年にマスターが他界したことを機に半年程そのままの状態で眠っていた。同時期に後継者を探す関係者から依頼を受けたことをきっかけに[喫茶マドラグ]の店長である山崎さんが店を譲り受けた。
常連の記憶を頼りにコーヒーの味を再現することから始め、試行錯誤を繰り返してきたという店は、今や京都を代表する喫茶店の一つになった。そんな店の人気メニューが、マドラグ名物のコロナの玉子サンドイッチである。こちらも2012年に惜しまれつつ幕を下ろした木屋町の洋食店[コロナ]から譲り受けたものだ。[コロナ]の店主の原さんは1945年の創業から96歳まで厨房に立ち続け、京都の名物といわれた料理人でもある。多くのメニューの中でも、玉子サンドイッチはそれ目当てに行列ができることもあったという程の人気ぶりだったそう。山崎さんも本商品のファンであり、縁あって[コロナ]の店主から直接作り方を教えてもらう機会に恵まれたことで復活に至った。
しかし、現在のメニュー誕生の背景には多大な努力と苦悩があった。当初は常連客から昔のコロナサンドと異なると言われ、自分なりの改良を始めたという山崎さん。パン、卵、調味料の見直し、焼き時間と火加減、挟む時の手の圧力、切り方と盛り込みなど、基本は崩さず手直しし、ようやく今の形になったという。試行錯誤を重ねたことでできた本商品は店の看板メニューである。
店の看板には[喫茶マドラグ]の店名ではなく、Coffeeと書かれた文字と、横に[喫茶セブン]の看板が下がっており、この光景も歴史を感じさせる。
卵を4個使用した玉子サンドの卵は関西風のオムレツタイプになっており、店内で食べる際は一人前が4切れで提供される。ボリュームが多いことでも有名だが、食べきれない場合は持ち帰ることも可能である。(箱代は別途加算。)テイクアウトの場合は2日前に電話での予約が必要。卵は加熱すると傷みやすいことを考慮し、店内提供用とテイクアウト用で調理法を分けているため、こうした形式をとっているそう。
提供を待つ間に見渡した店内はレトロ感を残しつつ、おしゃれさも兼ね備えた佇まい。満席の店内では、多くの方が玉子サンドを注文していたのも印象的だった。
受け取った玉子サンドは2切れでも充分すぎる程のビックサイズ。特に厚焼き玉子の面積が大きく、見た目もインパクト大なビジュアルである。1切れに卵が1個入っているサンドイッチは手にとると重量感を一層感じて圧倒されてしまう。あまりの厚みにパンから抜け落ちてしまいそうになる玉子をしっかりと挟みながら慎重に口に運ぶ。
パンの片面にはマヨネーズソース、もう一方にはデミグラスソースを塗り、ふわふわでダシの味が利いた厚焼き玉子は相性抜群。絶妙な味のバランスとあまりの美味しさに自然と笑顔になってしまう。
テイクアウトのコロナの玉子サンドイッチ600円
このサイズ感と美味しさは他に類をみない、名物と呼ばれるに相応しい一品だ。また、今はなき店の味を継承している点に本メニューの特別感をより感じることができる。
テイクアウト用は2切れで食べやすく持ち帰りやすいのもメリット。連日多くの来店があり時間によっては入店するまで待たなければいけないこともあるため、時間が限られている時やお土産として持ち帰りたいという用途にもテイクアウトがおすすめ。歴史と想いを感じる[喫茶マドラグ]のコロナの玉子サンドイッチを食べるひとときは、よき思い出となること請け合いだ。
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