
[清水寺]で清浄な心を取り戻すきっかけに
三千院は天台五ヶ室門跡の一つ。782~806年(延暦年間)に伝教大師・最澄が、「円融房」と称される一堂を比叡山内の東塔南谷地区に建立したのが起こりと伝わる。国宝・阿弥陀三尊を安置する往生極楽院(重要文化財)が建つ有清園は、杉木立と苔が美しい名庭として知られる。山々に囲まれた同院では四季折々の風景を堪能できる。新緑の時期には苔の絨毯と青もみじ染まる有清園が一際美しい。
例年11月中旬から下旬にかけて紅葉し、もう一つの庭園である聚碧園ではカエデが鮮やかに色づく。また敷き詰めた苔に赤や橙の葉が降り積もる姿は格別の美しさを誇る。