東京の青山で14年間、弁当や総菜を扱うテイクアウト専門店として人気を集めていた［雲雀や］。コロナにより主なお客さんだったオフィス街で働く人々が街から減り、店は大打撃を受けて2020年11月に惜しまれつつ閉店した。そんな店が2021年3月、京都でリスタート。「私は大阪出身なので馴染みのある関西に帰ろうと思って。京都を選んだのは、京都の文化に触れてみたかったからです」と店主の尾関優子さん。

優子さんが夫と2人で作るのは主にアジア料理。「東京では最初和食を作っていたのですが、お客さんの要望を受けてアジア料理が増えていきましたね」と笑顔で話す。メニューはガパオライスや豆乳の担々ごはん、タイ風グリーンカレーなど。ごはんには山形の契約農家から仕入れる玄米を使用しており、野菜もたっぷり味わえるヘルシーさも嬉しい。

今回の店はテイクアウトではなく、料理店として広々としたカウンターなどを備えている。あえて京都の街の中心部に立地を選んだのは、「観光客ではなく京都に住んでいる人が日常使いするようなお店にできれば」という思いから。今後は夜営業も考えているそうで、多国籍なアラカルトとお酒を楽しめる店としても重宝しそう。

店主 尾関優子さん
夫と東京の青山でテイクアウト専門店［雲雀や］を14年間営み京都へ。2021年3月［青山雲雀や］をオープンした