仏教儀式の散華で散らされる、しきみの葉のようなふくらみのある葉っぱの形。この「葉皿」を手掛けたのは、絵付け師の上坂妙さん。手に取ると「白菊」の花びら一枚一枚が丁寧に描かれているのが分かります。大輪の広がりを途中で切らさずに後ろ側まで描かれていて、裏には「妙」の銘も。 群馬県出身の上坂さんは、以前生死をさまよう大病を患って以来、生かされた命を注ぎ込めるものづくりがしたいと、当時テレビで見て衝撃を受けた清水焼の山岡善昇氏に弟子入りを懇願したといいます。一念発起で師匠に弟子入りを果たした上坂さんは、京都で茶道具の絵付け師として腕を磨いてきました。独立後はオリジナルの器づくりをスタート。なかでもこの「白菊」シリーズは数々の受賞歴を誇り、師匠からも太鼓判を押された代表作となっています。
※こちらの商品は１枚単位での販売となります