2023年11月12日（日）まで、［京都文化博物館］で『もしも猫展』が開催されている。
「もしも、うちの猫が人のように話したら？」そんな想像をしたことはあるだろうか。もしも猫が人であったなら。人が猫であったなら。大の猫好きとして知られる浮世絵師の歌川国芳は、天保12（1841）年頃から集中的に猫を擬人化し、役者を猫にした作品を描き、次々と発表する。
本展では、猫をテーマに据えた浮世絵をはじめとする135件の作品を紹介。それらを描いた歌川国芳を主軸に据えながら、江戸時代の擬人化表現の面白さに着目し、その魅力を探る。ユーモラスで人のような猫の愛嬌ある姿に思わずクスリとすること、請け合いだ。国芳の観察力や的確な表現力と共に、機智に富んだアイデア溢れる数々の作品を堪能して。