「予定よりオープンが延びるなど、コロナ禍でままならないこともあったけれど、本当にしたいことを考える時間が持てました。昼は美術鑑賞の後に、ゆっくりしていただきたいからミニコース仕立て。夜は、シュークルートとベーコン、ソーセージとレンズ豆の煮込み、チーズのキッシュなど、クラシカルなフレンチをアラカルトでご提供しています。特別な記念日使いというより、ちょっと外で飲みたいなという夕暮れどき、気軽に立ち寄っていただきたいです」。

季節の野菜がたっぷり堪能できるランチが好評で、満員御礼の日も少なくない。「野菜は知り合いの農家さんや、親戚から届けられるものも多いので、大切に使いたい。例えば、ルッコラがどっさりきた日は、どうすれば一番美味しく食べられるか、ルッコラの持ち味を考慮しながら料理していますね」。
お皿の上に無駄な装飾はせず美味しさだけにフォーカス。シェフの人柄がにじむ実直なフレンチを楽しんで。

オーナーシェフの東野正和さん
美食家が通う京都の某フレンチレストランで修業すること17年。2021年、一軒家レストランを開店。