泉佐野漁港自慢のネタを堪能

泉佐野漁協青空市場の2階に構える食事処は客席から漁港の眺めを一望でき、漁師町らしい活気ある雰囲気。泉州名物の穴子や舌平目をはじめ、市場の卸業者から仕入れる新鮮な魚介を使った、丼や定食など気軽なメニューが揃う。およそ30㎝もの穴子が一本のった穴子丼のほか、好きなネタを選べる二色丼・三色丼も旺盛な食欲を満たしてくれる。

活きの良い鮮魚をお目当てに

大阪府内でトップレベルの漁獲量を誇る、泉佐野漁港併設の市場。30軒ほどの店舗が軒を連ね、うち鮮魚店は20軒以上。今の時季なら赤舌平目や太刀魚、赤海老など泉佐野漁港で揚がったものを中心に、採れたての魚介がずらりと並ぶ。午後2時頃には早朝に漁に出た船が帰港し、直後に競りが開かれる。大きな声で値段交渉をする様子は活気に満ち溢れる。

路地裏の名店で名物料理に舌鼓

岸和田で古くから食べられているという洋食焼き。それを「具の“かしわ”と “ミンチ”を一緒に入れて」という常連客のリクエストを略したことから、“かしみん焼き”と呼ばれるようになったとか。甘辛いソースをかけた一枚は、縁はカリカリと香ばしく、中はとろり。大きな鉄板をお客さんみんなで囲む気さくさも、地元人になったようで楽しい。

鎌倉時代末期創業の老舗の逸品

豊臣秀吉によって屋号を命名されたという餅処。名物は緑色の餡で餅をくるんだ、くるみ餅。コクのある甘さとなめらかな舌触りの餡づくりは門外不出で、代々店の主人だけに受け継がれているものだそう。上にかき氷をのせた氷くるみ餅も季節を問わず人気。

堺で育まれた文化と歴史に触れる

堺で生まれた二人の偉人、千利休と与謝野晶子の生涯や功績を、多彩な展示や体験を通して伝える文化施設。昨冬は堺の和菓子12種類のなかからナンバーワンを決定する「堺W-1グランプリ」を開催。投票で見事一位を獲得した［宝泉菓子舗］の古墳焼ほか、堺の銘菓や古墳グッズをショップで販売する。堺の観光情報も揃っているので、町めぐりの拠点にして。

堺港の安全を見守ってきた灯台

江戸の商人、吉川俵右衛門と堺の人々によって修築された堺旧港。その南波止場に明治10年に建築された高さ11.3ｍの六角錘形の灯台。本来の役割を終えた今もなお堺のシンボルとして保存され、現地に現存する日本最古級の木造洋式灯台として国の史跡に指定されている。