京もの料理の達人 生産者×飲食店×消費者
をつなぐ
新プロジェクト始動

平安京遷都以来、多様な文化とそれを担う人が集まり独自の食文化を培ってきた京都。質の高い食材を生産する農村部と消費地である都市部がつながり育まれた“京もの”と呼ばれる食材は、現代の京都の食のシーンにも欠かせない存在です。そんな“京もの”の魅力を発信するプロジェクト「京もの料理の達人」がスタート。JTBをはじめとした企業の連携、京都府産食材の生産者と飲食店、そして消費者をつなぐ試みに注目が集まっています。

“京もの”を熟知するお店の名物グルメを「ご自宅で」“京もの”を熟知する
お店の名物グルメを「ご自宅で」

採れたて野菜をもっとおいしく

採れたて野菜をもっとおいしく
isoism 漬け野菜マイスターオススメ5種(イメージ)

採れたて野菜をもっとおいしく

トマトの白ワイン漬け、セロリのオレンジ漬け、山芋のわさび漬け、九条ねぎ辛子酢味噌漬け、かぶらの柚子漬け。野菜のポテンシャルを最大限に引き出した個性豊かな5種類をセットに。そのほか3食分セットのサラダも販売。

※野菜のコンディションや収穫状況により内容が変更になる場合がございます

isoism

従来のお漬物の技法に捉われない、漬け野菜を提案するダイニングバー。サラダ感覚のメニューが揃う。

全国的な人気を誇る七谷鴨を堪能

全国的な人気を誇る七谷鴨を堪能

徹底した自然飼育で知られる亀岡産の七谷鴨を使用。仕込みに数日かけた鴨肉のコンフィをメインディッシュに、パテドカンパーニュ、ゴボウのスープ、抹茶のスイーツがコース仕立てで楽しめる。鴨肉のほか、魚のメインもあり。

French Restaurant Ailes

2005年の開店から、地元で愛されるフレンチレストラン。七谷鴨や京都ポークなど京都の食材使いに定評がある。

全国的な人気を誇る七谷鴨を堪能
French宅配キット 七谷鴨の香り(イメージ)

“京もの”を主役にした季節メニューを「お店で」“京もの”を主役にした
季節メニューを「お店で」

素材本来の味を引き出す

ブリ大根
ブリ大根
京野菜炊き合わせ 白味噌仕立て
京野菜炊き合わせ 白味噌仕立て

海老芋、聖護院大根、堀川ごぼうなどの京野菜を、それぞれ別々に炊き合わせた「京野菜炊き合わせ 白味噌仕立て」はすべて京都府産食材を使用したこだわりの逸品。京都府産の寒ブリを使用したブリ大根もあわせて楽しみたい。
提供時間:17:00〜21:30(LO/21:00)

※2月下旬頃まで販売予定
※仕入れ状況により販売期間や内容は変更になる場合があります

餃子と煮込み/魚屋鮨しん
☎︎075-341-2531
京都市下京区函谷鉾町78 SUINA室町 1階
11:00~22:00
※状況より変更になる場合があります
京都市中央市場から仕入れる季節の魚を使用し、江戸前鮨や海鮮丼をリーズナブルな価格で提供。ランチ、昼飲み、ディナー、テイクアウトと、フルオープンで営業。

お店からひと言

「京都の野菜のおいしさを引き出すため、きっちり取ったダシで丁寧に仕上げるよう心がけています。この時期ならではの京都の味を楽しんでください。」

京料理人から学ぶ京もの京料理人から学ぶ京もの伊根ブリの粕汁

「伊根ブリの粕汁」の作り方 レシピ/京料理 萬重

材料(2人前)
「伊根ブリの粕汁」の材料
ブリの切り身
一切れ
海老芋
約100g
聖護院大根
約100g
金時人参
約70g
おあげ
約15g
せり
約3g
出汁
400cc
酒粕
約70g
白味噌
約30g
  • 1
    1
  • 2
    2
  • 3
    3
  1. 1海老芋、聖護院大根、金時人参は皮をむき、食べやすい大きさに乱切りする。海老芋はあらかじめ下茹でをしてぬめりを取っておく。おあげも一口大にカットする。
  2. 2ぶつ切りにしたブリを、身が堅くならないよう約60度のお湯に投入し、霜降りにする。こうすることで魚の臭みやぬめりが取れ、おいしく仕上がる。
  3. 3お鍋に出汁を注ぎ、海老芋、聖護院大根、金時人参、おあげを加えて火にかける。野菜がやわらかくなったところで、鍋の中にブリを加える。
  4. 4こし器を使って酒粕と白味噌を溶き入れる。ひと煮立ちしたら火を止めて器に盛り付け、お好みでせりや柚子の皮などを散らして完成。

京都の食材・食文化京都の食材・食文化

京都の食文化をひとつのお碗の中に
ほっこり心をあたためる日常のご馳走です

田村圭吾

京都の食文化をひとつのお碗の中に
ほっこり心をあたためる日常のご馳走です

 千年以上もの間、日本の都として栄えた京都には、今も独特の文化が息づいています。そのひとつが京料理という食文化。茶道とともに発展した懐石料理、寺社仏閣の精進料理、貴族の有識料理、日常のおかずであるおばんざいなど、さまざまなジャンルがある多様性もまた、京料理の魅力だと思います。
今回、ご紹介する粕汁は京都人が日常的に食べる冬の献立。京都で育った野菜が欠かせません。三方を山に囲まれ、昼夜の寒暖差が激しい盆地で育った根菜たちは、寒い環境で凍らないよう水分を減らし、その分おいしさを増していきます。海老芋、金時人参、聖護院大根は、まさに冬の恵み。地元で育ったこれらの野菜は、京都で今も残る振り売りと呼ばれる直売スタイルで販売されてきました。農家さんが直接消費者と話ができるので、意見を聞いては改良し、その積み重ねによって、現在のおいしい野菜ができたのだと思います。
また冬の野菜に合わせたのは、[佐々木酒造]さんの酒粕と[本田味噌]さんの白味噌。どちらも京都が誇る発酵調味料の専門店で、[萬重]と遠からずの場所にある名店です。料理に使う水と、調味料を作る水、その水脈はほぼ同じだと推測されることからも、おいしくならないわけがない(笑)。京都の北部、伊根町で育ったブリがコクと旨みを加えてくれる粕汁で、寒い冬を少しでもあたたかくお過ごしいただければと思います。

京料理 萬重

☎︎075-441-2131
京都市上京区大宮通今出川上ル
11:30~22:00
不定休 完全個室有 全席禁煙 P40台

昭和12年の創業から、西陣の旦那衆に愛されてきた料亭。毎朝、京都市中央卸売市場に出向いて仕入れる季節の素材を、数寄屋造り、民芸づくりの個室でゆったり味わえる。若主人の田村圭吾さんは、京料理伝承のために幅広く活躍。「日本料理アカデミー」で食育に力を注ぐほか、昨年度、文化庁 文化交流使として世界でも活動を行った。

京もの料理の達人~オンライン料理教室~京もの料理の達人~オンライン料理教室~

「京もの料理の達人」と題し実施するオンライン教室。

「京もの料理の達人」と題し実施するオンライン教室。
講師の先生方のトークセッションや料理のデモンストレーションをお楽しみいただきます。
また、各テーマに合わせて事前に食材をお送りしますので、後日、教室でご紹介した料理の再現もしていただけます。
※同時調理ではありません。(配信終了後、アーカイブ動画をお送りします)
各教室の詳しい内容は、募集ページにてご確認ください!

参加費
3,000円(消費税込・送料込)
申込方法
あじわい館のSTORESサイトよりお申し込みください。
対象
オンラインアプリ「Zoom」で受講ができる方であれば、どなたでもご参加いただけます。
主催
株式会社リーフ・パブリケーションズ
後援
京の食文化ミュージアム あじわい館
お問い合わせ
info@kyo-ajiwaikan.com TEL. 075-321-8680
詳細
詳細はこちら

詳細はこちら

実施日時/内容

  • テーマ京の水が育む食文化

    京料理 萬重 ╳ 佐々木酒造

    2021年1月25日(月)
    14:00~15:30終了予定

  • テーマ京都の「お茶」文化

    京料理 辰巳屋 ╳ お茶の通圓

    2021年2月15日(月)
    14:00~15:30終了予定

  • テーマ京野菜ブランド

    京都料理芽生会(いづう、京懐石 美濃吉、中村楼 )×公益社団法人 京のふるさと産品協会

    2021年2月18日(木)14:00~

講演会の様子は、後日Leafの公式YouTubeで公開予定!