『9月0日大冒険』さとうまきこ 著
8月31日の真夜中、眠い目をこすりカレンダーをめくるとそこには9月0日の文字が。それは、夏休みにどこにも行けなかった子供にだけ与えられる特別な1日。ジャングルに足を踏み出した純とリコとアキラ。3人の大冒険が今始まる―。
それぞれに弱さと人間臭さを見せる3人が、時にぶつかりながら個性を活かして困難を乗り越えていく―。SF冒険小説の体をとりつつも、力強く根底に流れる友情というテーマが忘れていたあの頃の何かを思い出させてくれます。小学生は勿論、成人の読者にもオススメです。
『9月0日大冒険』さとうまきこ 著 偕成社/800円(税別)
あらすじ(公式サイトより引用)
夏休みの最終日、カレンダーをめくると「きみだけの特別な一日 さあ、冒険に出かけよう!」の文字が。退屈な夏休みをすごした純、リコ、アキラの3人は9月0日の世界に招かれる。
『大どろぼうホッツェンプロッツ』オトフリート・プロイスラー 著、中村浩三 訳
悪党だけどどこか憎めない大どろぼうホッツェンプロッツと、正義感の強い2人の男の子カスパールとゼッペルが知恵を絞って対決する、という物語です。悪い魔法使いや妖精も登場するファンタジー小説でもあります。
個性的なキャラクターや明快なプロット、そしてクスッと笑わされる文中の挿絵により、子どもはもちろん大人でも楽しめる作品だと思います。読了するとコーヒーを飲みたくなること間違いナシです。ぜひ手に取ってみてください!
『大どろぼうホッツェンプロッツ』オトフリート・プロイスラー 著、中村浩三 訳 偕成社/1000円(税別)
あらすじ(公式サイトより引用)
おばあさんの大切なコーヒーひきが、大どろぼうホッツェンプロッツに盗まれてしまいました。大魔法使いツワッケルマンや妖精も登場して、少年カスパールとゼッペルの大活躍がはじまります。
『パパの電話を待ちながら』ジャンニ・ロダーリ 著
読むたびに心が豊かになる、イタリアの宮沢賢治・ロダーリのショートショート。ビアンキさんはイタリア全土を回るセールスマン。彼は旅先から毎晩、娘へ電話でお話をひとつ聞かせます。これは、そのいろんな話をまとめた本です。
子どもに語り掛けるお話は平易ながら、物語は人間の本質を突いています。一日の終わりに一話読むと、一日が温かく終えられること間違いありません。毎晩一話ずつ読んでください。心が豊かになっていきます。表紙は絵本作家・荒井良二さんで、良い味わいです。ぜひ。
『パパの電話を待ちながら』ジャンニ・ロダーリ 著 講談社文庫/800円(税別)
あらすじ(公式サイトより引用)
ようこそ、「イタリアの宮澤賢治」ともいわれる名作家、ロダーリの物語世界へ。 シュールでポップ、そして愛がいっぱい! 20世紀イタリアを代表する作家の、大人も子どもも楽しめる珠玉のショートショート。
『扉のむこうの物語』岡田淳 著
冬休みの宿題に「物語をつくること」を選んだ行也は、小学校の倉庫でヒントを探す。時計や椅子、ひらがな50音表…そして”扉だけの扉”。扉を開くとそこはーーー?
ファンタジー好きの方におすすめです! 誰もが通っていた小学校という場所から不思議な世界に迷い込むドキドキ感がたまりません。
『扉のむこうの物語』岡田淳 著 理論社/1600円(税別)
あらすじ(公式サイトより引用)
空間と時間がねじれた「むこうの世界」でさまよう行也たち。こちらへもどるための扉はもうないのだろうか? 長編ファンタジー。