日本酒デビューはココ！ 気になる酒場をチェック

一気に肌寒くなったこの季節、どこかでほっとひと息温まりたい気分ですね。今回は、日本酒ビギナーが楽しめる店をピックアップしました。感染対策をしっかりしつつ、店主の日本酒への熱い思いで温まろう！

情熱的な店主が生産者の思いを届ける

「蔵人の思いも感じながら味わって」と語る店主の丸山聡さん（右）

クリームチーズ味噌漬け580円は、クリームチーズともろみ味噌の発酵食コンビが独特の風味で日本酒の旨みを引き立てる

日本酒の人気店で経験を積んだ店主の丸山さん。当時から「生産者さんの思いをきちんと理解して伝えたい」と、生産者を訪ねて農作業を手伝うことを始めた。その真摯な姿勢は日本酒に関しても同じ。酒造りの現場に足を運び、造り手の思いやその味に惚れ込んだ酒だけを仕入れている。丸山さん自ら酒造りに参加することもあり、一般には流通しにくい酒を味わえるのもここならではの特権だ。メニューにずらりと並ぶのは、製造工程で火入れも加水もしない生原酒で、丸山さんいわく「逃げも隠れもしない日本酒本来の味」だという。日本酒がわからない人こそ大歓迎。丸山さんが酒と料理の完璧なマリアージュを提案して、奥深い日本酒の世界に酔わせてくれる。

「居酒屋たのしみ」
Tel. 075-746-3309
京都市中京区六角通堺町西入ル堀之上町127 2F
18:00～翌2:00
日曜休
禁煙席無
完全個室無
P無
HP
MAP 

店名同様、料理にも美味なるひとひねりを

「燗酒好きが増えれば嬉しいです」と語る店主の庄子正将さん

北海道産ウニをこぼれんばかりにのせて。メニュー名の由来は、ワサビが涙を誘うことから。巻きずし なみだうに1300円

日本酒好きのオアシス・西院の［さかぶくろ］の2号店につけられた、［乍旨司］という謎めいた店名。実は“乍”“旨”の左側に魚偏をつけ、“司”の左に寿を置くと…そのすべてが“すし”となる粋な趣向。東京・京都で和食の修業を積んだ店主・庄子さんは、宮城の実家が寿司店だったこともあり、巻きずしを名物に抜擢。ほんのりあたたかい赤酢のすし飯に、ウニ、カキ旨煮、納豆オイルなどを合わせた、最強のアテずしが客の頰を緩ませる。また、冷やより断然、燗酒派という庄子さん。冬は酒蔵に出向いて「もと摺り」という力仕事を手伝うなど経験を重ね、燗向きの美酒を集めている。お酒の良き相棒が並ぶメニューを眺めながら、さぁ燗酒で乾杯を。

「乍旨司（さしす）」
Tel. 075-744-6615
京都市中京区二条通西洞院西入ル西大黒町336-10
17:00〜 23:00（LO）
水曜休
全席禁煙
完全個室無
P無
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MAP 

三角空間でサクッとひとり飲みデビュー

「カフェ感覚で気軽に日本酒を！」と語る店主の長谷川博史さん

鰹節と昆布のあっさりダシでコトコト炊いた大根に、ポルチーニ茸が香るソースをかけて。おでん 大根ポルチーニ茸のクリームソース380円

北野商店街内で目にする、わずか5坪の三角空間。「学生さんがデートに使ったり、主婦の方が息抜きに来たり。商店街を身近に感じてもらえる存在になれば」と語るのは、京都出身の店主・長谷川さん。煮炊きの基本ともいえるおでんと、自身が大好きだという天ぷら、さらに大らかな人柄で万人をもてなしてくれる。おでん、天ぷらどちらも、定番とアレンジ系がスタンバイ。ドリンクは、揚げ物を誘うハイボールやレモンサワーのほか、日本酒が約15〜20種類ほど。「正直、ジャケ買いなんです（笑）」という言葉通り、ハートをロックされそうな「Padlock of Love 2020」、美人になれそうな「裏ちえびじん」など個性派が揃っている。

「musubi kyoto」
Tel. 070-4281-0643
京都市上京区中立売通七本松東入ル三軒町48-6
12:00〜14:00（LO／13:30）
17:00〜22:00（LO／21:30）
不定休
全席禁煙
完全個室無
P無
Instagram
MAP 

お得なせんべろから本気の一杯まで 

「日本酒は、当たり前に飲む水のような存在」と語る店主の岡崎清志さん

時間を掛けて煮込んだ、牛すじのどて煮580円。酒のアテにぴったりのメニューばかりで、種類も豊富なのが魅力

入口の上の壁にさりげなく輝く、とっくりとおちょこの赤いネオンに誘われて訪れる人もちらほら。ここは店主の岡崎さんが脱サラし、2017年に開いた店。立ち飲み店ながら落ち着いた雰囲気で、女性や若い客にも居心地がいいと評判だ。無類の日本酒好きだという岡崎さんがセレクトした日本酒は、定番から限定まで常時約50種。ツウを唸らせる味からフルーティーな飲みやすいものまで、味も産地もバランス良く用意している。名物の串カツや燻製など、酒と合う料理が揃うのは言わずもがな。7割の客が注文するという、ドリンク2杯と肴3品が付くせんべろセットでウォームアップしつつ、日本酒の特徴が細かく書かれたメニューを眺めて今宵の一献に狙いを定めたい。

「酒処 今新（さけどころ いましん）」
Tel. 075-411-8855
京都市上京区元新在家町175-4
17:00～23:30（LO／23:00）、土曜14:00〜22:00(LO／21:30)
日曜休、他祝日不定休
禁煙席無
完全個室無
P無 
MAP 

いかがでしたか？ぜひ自分好みの日本酒と肴を見つけてくださいね！

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