逆境に負けない信念とバイタリティで道を切り開き、新店オープンを叶えた偉人たち。この世相の中でも輝き続け、街に愛されている店の魅力を店主のアツイ想いと共に紹介。
PHOTO/高見尊裕、TEXT/立原里穂
2020.7.15 OPEN
お箸でホロリの牛テールには、京都の[御幸町 関東屋]の八丁味噌のコクが染みている。赤どて牛テール980円
2003年の [五十棲]開店以来、農園から届く季節野菜をキーワードにした人気店を次々と展開、快進撃が続いた「五十家グループ」。しかし、7店舗目となる[エムイソスタンド]だけは様子が違った。オープンが当初の予定より2ヶ月半も延期。「コロナ禍の影響で3店舗を休業させてましたし、新店にかかれる心境ではなくて。正直、今回ばかりは戸惑いました」と語るのは、代表の五十棲さん。新店を開けるべき時期が見えない、そんな迷いを払拭したのは”迷わず行けよ 行けばわかるさ“という猪木語録を胸に刻む[イソスタンド]の四方さんをはじめとする、若いスタッフだったそう。
アギと丹波しめじとしいたけのしぐれ煮、パクチーが香る鯵なっとう、柿と栗の白和え。おまかせ盛り3種1000円
「大切なお客さんが家に籠もっているなら、自分たちで届ければいい」と4月からデリバリーサービスを開始したり(現在は終了)、テイクアウトメニュー開発に全力を注いだり。四方さんたちの前向きさが、「お客さんが喜んでくれるなら、なんでもやろう」という、五十棲さんの原点を思い出させてくれたという。
そんな彼らが作り上げた[エムイソスタンド]のテーマは、気軽に行けるちょうどいい煮込みの店。八丁味噌の赤どて、西京味噌の白どて、ふたつの鍋の向こうには、今夜もとびきりハッピーな時間が待っている。
代表 五十棲 新也さん(左)
1974年、京都府生まれ。大学卒業後、[まんざら]系列で4 年の修業を経て、[五十棲]を開店。現在、7店舗を繁盛させる街の元気印
店主 四方 大輔さん(右)
奈良県出身。大学卒業後に商社勤務するも、飲食業への憧れが止まず[五十棲]へ。[イソスタンド][エムイソスタンド]を率いる33歳
(M)iso stand
Tel.075-741-6210
京都市中京区室町通三条下ル烏帽子屋町477
17:00〜24:00
不定休 全席禁煙(喫煙スペース有)
完全個室無 P無
Instagram @m_isostand
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