清川あさみさん・南果歩さんが登場!『「千年後の百人一首」原画展 – 糸で紡ぐ、歌人のこころ』の魅力とは?

2018/11/22

取材

Facebookシェア Twitterシェア Lineで送る

みなさん、こんにちは。秋深まる今日この頃、毎週のように紅葉の色づきの変化を定点観測しているWebLeafスタッフにとって、日々の変化が楽しく、また雨が降らずにキレイな紅葉が続くことを願ってばかりいる毎日です。

 

さて、そんな紅葉スポットも多い祇園にある建仁寺塔頭・両足院にて、社会で活躍する“輝きを放つ女性”を撮影し、その人の内面や本質的な部分を動植物に見立てて、写真に刺繍を施す手法を用いた作品”美女採集”やNHK連続テレビ小説”べっぴんさんのオープニング映像”などで知られるアーティスト・清川あさみさんの原画展が開催されると聞きつけ、内覧会に参加させていただきました。


清川さんの作品といえば、糸や布を素材とした作品や写真に、手作業により刺繍を施すなど、手わざを生かした独特な手法で作品を手掛けるのが特徴的。最近では、空間デザインやプロデュースも手がけ、マルチな才能を開花させ続けています。


またこの展覧会の会場は通常非公開の両足院とあって、そこに入れるだけでも貴重な体験です!

 

今回の展覧会は、百人一首をテーマに詩人・最果タヒさんと清川あさみさんがタッグを組み話題となった書籍『千年後の百人一首』(リトルモア刊)に登場する清川さんの原画展。糸や布、ビーズを使い、和歌の一首一首を、今のものとして情感豊かに描き出した清川さんの原画を実際に見てみたい!という多くの声に応え、実現したのだそう。

 

清川あさみさん本人がこの作品に込めた思いや、この場所での開催を決めた理由などを語っていただけるとのことで、とてもわくわくしながら当日を迎えました。

 

kiyokawaasami_ryosokuin01

通常は非公開の両足院。その門前に今回のポスターを発見

 

kiyokawaasami_ryosokuin02

唐門前庭

 

唐門前庭は、高麗門(大門)をくぐって唐門までの方丈(禅宗寺院建築で本堂、客殿、住職居室を兼ねるもので内陣、室中、礼の間、檀那の間、書院、衣鉢の間の6室)への参道であり、分岐の小径は、墓参道でもあります。年間に数回という限られた機会しか見られない貴重な場所となっています。

 

こちらの唐門前庭を進んだ先にあるのが、今回の展覧会の会場のひとつとなっている「方丈」。

 

kiyokawaasami_ryosokuin03

方丈の目の前にも素敵なお庭が広がっています

 

こちらの方丈と、もとは寺院僧侶の私室、書斎であったという大書院に足を踏み入れると、所狭しと並べられた作品たちに圧倒。それもそのはず、この二部屋には100首の作品のうち、85作品が並べられているのです。

 

kiyokawaasami_ryosokuin04

こちらは方丈の前に広がるお庭の中にぱっと浮き立つように、作品が飾られていました

kiyokawaasami_ryosokuin05

まるで目の前に広がる自然と一体化したかのような作品はどれも圧巻

 

実際に目の前でその作品を見てみると、何層にも重なった刺繍糸や布、キラキラと輝くビーズに心を奪われてしまいます。書籍『千年後の百人一首』の紙面上ではこの質感はわからないので、ファンにとっては感動ものです!

 

kiyokawaasami_ryosokuin06

室内では畳に座ってゆっくりと楽しめるような配置がなんとも印象的

 

ここで、清川さん本人によるお話が聞けるとのことでお部屋を移動することに。

鮮やかな着物を身に纏った清川さんが登場すると会場が一気に華やかになりました!こちらの着物も、百人一首の絵が施されたものなんだそう。

 

kiyokawaasami_ryosokuin07

KBS京都 遠藤奈美アナウンサーのインタビューのもと、清川あさみさんによる、今回のイベントの誕生秘話などが語られる時間がスタート

 

そもそも、こちらの建仁寺塔頭・両足院との出会いは、この百人一首の絵札を制作している途中だったと語る清川さん。お庭の空気感に見入ってしまったそうで、この場にいるとまるで百人一首の歌が聞こえてきそうな静けさがなんとも印象的だったと話してくれました。

 

百人一首とは、その名の通り、百人の歌人が詠んだ和歌を一首ずつ選び集められたもの。100枚という数に当初は不安になったそうですが、1日に3首ずつ、その歌に込められた想いを理解し、一つひとつ大切に、たくさんのレイヤーで丁寧に作り上げたという作品は、自身でも想像を越えた大作になっているのだとか。

 

kiyokawaasami_ryosokuin08

作品が出来上がるまでのエピソードを詳しく語ってくれた清川さん

 

100首もある中からどの歌から作り始めたのか?という質問には、「人間関係や恋のどろどろとしたものから先にスタートし、そんな作品の方が描きやすかった。それに対して、(和歌を現代語訳した)最果さんは季節の移ろいなど可愛らしいものから始められたそうで、真逆のタイプのふたりだなと感じた」とのこと。どうやって現代に歌人たちの想いを伝えようか、どう今に伝えたいか、現代風に解釈し、描くことにとても苦労したと語る清川さんですが、そんな制作過程では、季節の移ろいで感じるセンチメンタルな想いは今も昔も変わらないのだと共通点を見つけることもできたのだそう。


そして、現代に伝えるために出来上がった『千年後の百人一首』は、この原画展のアンバサダーを務める女優・南果歩さんによる朗読のコラボも実現。

 

内覧会には、その南果歩さんも登場。「美女採集」で清川さんに“採集”されて”6年が経ちますが、その間もプライベートでとても親交が深いというおふたり。むしろ、それ以来まだ2度目のお仕事だということに驚かれていました。

 

kiyokawaasami_ryosokuin09

親しい間柄という南さんが登場し、表情が一気にやわらかくなった清川さん。おふたりの仲の良さが伝わります!

 

今回の百人一首の朗読者を探す中で、「女性らしい、知的な色っぽさがある人」にお願いしたいと考えていた清川さんの中に浮かんだのが、仕事もプライベートも真面目で、可憐でいて、はっきりとした性格が自身に似ているところがあると感じていた南果歩さん。そんな南さんには、子供の頃から百人一首が大好きで、姉妹で楽しく遊んでいたというエピソードもあり、オファーは二つ返事で即答したのだそう。

 

百人一首には、想いや迷い、苦悩など、一つひとつ違いを感じると語ってくれた南さん。現在稽古中だというギリシャ悲劇を題材にした舞台『オイディプスREXXX』でも通じるものを感じるそう。「時を経ても人間の喜び、苦しみは変わらない。愚かしくも可愛らしい、学習しているようでできていない、だからこそ人間とは愛すべきものなんだと強く感じた」と話してくれました。

 

そんな百人一首の中で南さん、清川さんのおふたりが好きだという歌が、第十番「これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関」

 

kiyokawaasami_ryosokuin10

ふたりが好きだという歌を朗読してくれた南さん

 

「関所」とは出会いと別れの場。人と出会い、別れるということは偶然であり、必然である。そんな想いが感じ取られる歌に対して清川さんの作品では、その無情感をゆらゆら揺れる泳ぎが特徴的な金魚で表現。

 

kiyokawaasami_ryosokuin11

第十番の歌を表現したという作品がこちら

 


最後にこれから展覧会を訪れるみなさんへのメッセージとして「両足院のこの会場の特徴はなんと言っても、美しい庭園。また、この季節は秋の紅葉が、緑から赤へと変化していく様子が見られるまたとない機会。そんな移り行く自然は、歌人の息も感じられる空間となっています。そんな空間全体に馴染むように展示された作品を堪能してほしい」と清川さんは話してくれました。

 

kiyokawaasami_ryosokuin12

撮影の合間、笑顔が耐えないおふたり

 

kiyokawaasami_ryosokuin13

両足院の空間、自然を感じられる展示をバックに撮影

 

kiyokawaasami_ryosokuin16

作品と一体化したこの空間だけでも惚れ惚れ。会場内に流れる南さんによる百人一首の朗読にも聞き入ってしまいます

 

また、こちらの会場の作品の奥には、本当に”かるた”になったという今回の『千年後の百人一首』のかるたを展示。今回の展覧会では、このかるたをグッズコーナーで先行発売していました。

 

kiyokawaasami_ryosokuin14

作品奥には、ファン待望の清川さん、最果さんによる、現代版・百人一首のかるたを

 


そして、この日は特別に会場内の床の間に飾られた「LIFE」という作品の前は、華道・未生流笹岡 家元の笹岡隆甫さんによる作品も飾られていました。

 

kiyokawaasami_ryosokuin15

「紡ぎの糸をひと刺し、ひと刺し、重ねて生まれた美しい絵札たちに、千年の昔から変わらぬ秋の色彩を重ねてみたい」との想いで生けられた笹岡隆甫さんによる作品も

 

なんと、24日(土)11時からは笹岡さん本人によるデモンストレーションが行われ、実際の生け花作品が展示されるそう。


また、100首のうち、残り15首は両足院近く、四条花見小路下るにある、[グランマーブル祇園]とその2階の[カフェ&シャンパーニュ 祇園ちから]に展示。こちらの会場も全て回れば、全100作品を一気に楽しむことができます。

 

kiyokawaasami_ryosokuin17

グランマーブル祇園

 

kiyokawaasami_ryosokuin18

2階のギャラリースペースに飾られた作品

 

kiyokawaasami_ryosokuin19

ぜひ近づいてその質感を確かめてみて

 


秋の両足院という場で、庭の紅葉や匂い、歌人達の気配と共に、この時代に生きている事を肌で感じながら「千年後の百人一首」の世界を楽しんでほしいという本展覧会。ぜひみなさんも、清川さんの作品を通して、秋の京都をより深く感じてみてはいかがでしょうか。

 

日時

清川あさみ「千年後の百人一首」原画展 – 糸で紡ぐ、歌人のこころ

2018年11月21日(水)〜12月10日(月)

  • 両足院 建仁寺山内 10:00〜17:00(最終入場/16:30)
  • グランマーブル祇園 11:00〜20:00
  • カフェ&シャンパーニュ祇園ちから(グランマーブル祇園 2F) 11:00〜19:30(LO/19:00)
場所
  • 両足院 建仁寺山内(京都市東山区大和大路通四条下る4丁目小松町591)
  • グランマーブル祇園(1F)、カフェ&シャンパーニュ祇園ちから(2F)
    (京都市東山区祇園町南側570-238)
料金
  • 両足院会場/一般1000円、大学・中高生800円、小学生以下無料
  • グランマーブル祇園・祇園ちから会場/入場無料 ※2階(祇園ちから)へはカフェ利用が必要
問い合わせ

リトルモア
Tel. 03-3401-1042 

HP

清川あさみ「千年後の百人一首」原画展 ホームページ>>

この近くにどんなお店がある?

展覧会と一緒に訪れるべき注目店をチェック

展覧会と一緒に訪れるべき注目店をチェック

東山エリアで優雅な一日を過ごしてみる?

「スパ&アフタヌーンティー」で丸一日満喫

「スパ&アフタヌーンティー」で丸一日満喫

あの写真スポットの由来って知ってる?

庚申さん信仰とくくり猿「八坂庚申堂」

庚申さん信仰とくくり猿「八坂庚申堂」

  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • Instagram
PRESENT
Leaf会員登録