
先代のマスターが京都の老舗洋食店で腕を磨き、1978年に30歳で独立して京都駅近くに開いた[グリルにんじん]。食べ応えのある本格的な洋食を毎日でも食べてもらえたらという思いで始めたそう。開店6年後には現在の地である北白川に移転。2014年に改装を行い、ワインショップを併設した。ソムリエの資格をもつ2代目の近藤シェフが洋食に合わせて厳選した充実のラインナップのワインを、食事と一緒に楽しんだりプレゼントや自宅用に購入したりすることができる。
現在も創業当時の先代の思いを受け継ぎ、本格的な洋食を気軽に味わえるように価格やボリューム、栄養バランス、提供時間を徹底的にこだわるのがモットーだ。素材には無駄な手を加えずに本来の旨みを生かすような調理方法を心がけ、特に焼き加減に注意し特注のオーブンを使ってじっくり火を通している。

創業時の味を守るデミグラスソースは、伝統的なフランス料理のソース・エスパニョールをベースに3日間掛けて仕上げているそう。料理に使うほかのソースやドレッシングも手間ひま掛けて作っており、丁寧な仕事が伝わる味で常連客の胃袋をつかみ続けている。またフライに使う油はドレッシングでも使える米油を贅沢に使うなど、健康面に配慮しているのも嬉しい。近藤シェフが「日本伝統の文化である洋食の味を京都から世界に広めたい」という思いから始めたレトルト商品もおすすめ。創業以来の伝統の味を、通販で手軽に堪能することができる。