ディープ酒場「四富会館」のどんつきにある店[食堂清水]

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伏見の竜馬通りにあるオーセンティックバー[BAR SAKAMOTO(バー サカモト)]の店主・坂本さんからのご紹介で訪れたのは…

前回の様子はこちら!

竜馬通りのオーセンティックバー[BAR SAKAMOTO]

竜馬通りのオーセンティックバー[BAR SAKAMOTO]

京都のディープ酒場のひとつ「四富(よんとみ)会館」にある[食堂清水(しょくどうしみず)]さんです。

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教えてくれたのはこの方!
坂本 洋介さん

[BAR SAKAMOTO]

住所/京都市伏見区塩屋町238-2 MAP
TEL/075-204-2051
営業時間/平日 19:00〜翌3:00、土・日曜 14:00〜翌3:00 ※19:00以降の来店はチャージ料500円要
定休日/月曜休
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Q.) 今回、[食堂清水]さんをご紹介してくださった理由を教えてください!
ひとりでふらっと立ち寄りやすく、好きな場所なので。

Q.) どんな時に[食堂清水]さんを利用されますか?
髪を切りに行くついでに利用することが多いです。

Q.) おすすめメニューを教えてください!
漬け込み酒

Q.) そのメニューがお好きな理由は何ですか?
漬け込みのお酒を提供している店が少ないのと、自分で作ると時間と手間がかかるので。


四条富小路の地名にちなんで、その名がついたという「四富会館」。1959年に飲食店が入居するまでは、砂糖を扱う卸問屋だったそう。あまりじっくり中を覗いたことはないですが、ひとつ屋根の下に13もの店が連なっているそうな。さぁ、今回はディープな世界へご案内します!

まずは、「四富会館」へ。女性ひとりなら立ち寄ることを躊躇してしまいそうな雰囲気。

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昼間よりも夜の方がディープ感は増しますよ

朱く塗られた地面の剥がれ具合や、天井の低さ、通路の幅の狭さなど、ある意味アドベンチャーな空間です。

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夜は会館内の店が開いているので賑やかですが、営業時間外の昼間は少し不気味

この通りをどんつきまで進むと[BAR SAKAMOTO]の店主・坂本さんが通う[食堂清水]があるはずなのですが……あった!

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入り口から奥へ奥へと進みました

ガラガラと店の引き戸を開けてみると、「どうぞ〜」と、[食堂清水]の店主・永松さんが登場。

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永松 純平さん

[食堂清水]

住所/京都市中京区富小路通四条上ル 四富会館内 MAP
TEL/080-4392-8793
営業時間/17:00〜翌2:00、日曜17:00〜24:00
定休日/日曜不定休

まず圧倒されたのは、壁にぎっしりにと書かれた落書き。お客さんが好きなように書いていくそうで、その落書きは天井にまで達していました。アットホームさはもちろんのこと、フレンドリーさがとても伝わる店内です。

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反対側の壁にも落書きがぎっしり

今年で10年目になるという[食堂清水]。永松さんが店を任せられたのは4年前。飲食店に興味を持ち始めた頃、こちらののオーナーさんと知り合ったという行きつけのバーで、「清水さんとこがスタッフを探している」という情報を耳にし、転職を決めてこちらで働くようになったそう。「初めて店に来た時は、流石にこの佇まいにはびっくりしたけれど、慣れると居心地が良いもんですよ」と愛着を持った様子でした。

永松店長誕生秘話を聞きながら、まずは坂本さんが好きな「漬け込み酒」をいただくことに。「漬け込んだお酒が豊富で…」と坂本さんが仰っていた通り、カウンターには10種類ほどの漬け込み酒が並んでいました。

コーヒーとウイスキーにコリアンダーを漬け込んだものや、黒胡椒やカルダモンを漬け込んだものなど興味深いものばかり。

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香りを嗅いでみると、スパイシーなものからスッキリとしたものまでバリエーションは様々。
坂本さんのように、色々と試したくなる気持ちがわかります

たくさんある中から今回用意していただいたのは、夏にぴったりの「岩塩とレモンのチューハイ」800円(税込※2019年8月現在)。ごろっとしたレモンが入り、岩塩のほのかなしょっぱさが汗ばんだ体にとーーってもしみる!

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シュワっと爽快だ〜。
アルコールもそれほどきつくなく、喉が渇いていれば一気飲み確定です

ゴクゴクと堪能していると…“ジューー”っと何かを焼いている音と、なんとなく良い香りが。すると、「僕のおすすめは、こちらです」と、永松さんのおすすめ料理が出てきました。

[食堂清水]で不動の人気NO.1フード「トンテキサンド」1500円(税込※2019年8月現在)です。

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“トン(豚)”が分厚いなぁ!

食欲をそそる匂いの正体は、20分ほどの時間をかけてゆーっくりゆーっくり焼き上げた豚ロースだったんですね。トンカツソースが染みたトンテキサンドをできる限り大口を開けて頬張ります。パクッ。食べても食べても減る気がしないボリュームで、食べ応え抜群です。

他のメニューを見てみると、「国産牛タン一本丸々食べ尽くし(10日前までに要予約)」や「ホルモンコース(3日前要予約)」など、お肉がメインのようです。

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ホルモンや牛タンは、カウンターに設置のロースターで焼いてくれるそう

とはいえ、決してガッツリ系の肉三昧というわけではなく、パテ ド カンパーニュやししゃものスモークなど、その日の食材で作るあっさりとしたメニューもあるそうです。

あぁ〜お腹いっぱい。このまま夜更けまで飲みたいなぁ…と、ディープ酒場の仲間入りをしたWebLeafスタッフなのでした。

今年で60周年を迎えた「四富会館」。この先もずっと変わらぬディープな酒場でいてほしいですね。さて、ディープ酒場で働く[食堂清水]の店主・永松さんが次に紹介してくれたのは、数珠つなぎでは初のジャンル!?ケーキ屋さんです。

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次回もお楽しみに。