あなたはパリパリ派?モチモチ派?餃子バー[杏っ子]

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日本酒専門バー[日本酒BAR あさくら]の店主・朝倉さんからのご紹介で訪れたのは…

※前回の様子はコチラ

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教えてくれたのはこの方!
店主・朝倉康仁さん

[日本酒BAR あさくら]

住所/京都市中京区木屋町御池下ル一筋目東入ル 大久ビル2F MAP

営業時間/19:00〜翌1:00(LO/24:00)

定休日/火曜、第2水曜休

TEL/075-212-4417

日本酒BAR あさくらFacebook>>

バラエティに富んだ餃子が楽しめる[杏っ子(あんずっこ)]さんです。

Q.) [杏っ子]さんを、今回ご紹介してくださった理由を教えてください!

餃子のバリエーションが豊富でどれも美味しいです。(餃子以外の料理もひと手間あり美味しい。)店主がお酒好きで、楽しいお酒がたくさんあるので、お酒と食事の両方が楽しめます。

Q.) どんな時に[杏っ子]さんを利用されますか?

「ちょっと食べながら呑みたいな」という時に利用します。

Q.) おすすめメニューを教えてください!

コクまろ土鍋スープ餃子、鉄鍋餃子、冷やし担々麺

Q.) また、そのメニューがお好きな理由は何ですか?

スープ餃子は、食事の一品としてもOKですが、飲んでいる途中の一服としてスープがホッとさせてくれます。まずは熱々の鉄鍋餃子でビールをクーーッと!締めは、冷やし担々麺でつるっと食べるのが好きです。

日本酒バーに続き、今度は餃子バーということで、京都にはいろいろな専門店があり、楽しい街だなと思いながら[杏っ子]さんへと向かいます。

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三条駅から徒歩5分(河原町三条交差点一筋上がる東入ル)

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[杏っ子]さんの看板を発見!お店は2Fにあるようです。

「こんにちは」とふんわり優しい声が聞こえ、店の奥から店主の中島さんが出迎えてくれました。

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店主・中島尚美さん

[餃子バー 杏っ子]

住所/京都市中京区恵比須町442-1 シゼームビル2F MAP

営業時間/18:00〜23:30(LO/23:00)

定休日/月曜休、他不定休有り

TEL/075-211-3801

杏っ子Facebook>>

餃子バーというだけありカウンター席がメインですが、4人がけのテーブル席も2セットあり、ひとりでも来やすく、また2~4人でも楽しめそうな印象。

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まるでバーカウンターのような雰囲気

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ほんのり灯る照明が落ち着きます

2006年1月6日にオープンしたこちらは、“餃子バー”という響きが当初は珍しかったのか、編集スタッフの目にもすぐさま止まり月刊誌『Leaf』でも掲載させていただいたことのあるお店です。

[日本酒BAR あさくら]の店主・朝倉さんからは、コクまろ土鍋スープぎょうざ、鉄鍋ぎょうざ、冷やし担々麺の3品がオススメとのことですが、その中から今回は[杏っ子]さんの定番メニューとも言える鉄鍋ぎょうざを用意していただくことに。

餃子を焼いてもらいつつ、オープンまでの経緯をお尋ねします。

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この鉄鍋は金沢から持ってきたものなんだそう。

2006年に[杏っ子]をオープンするまでは、地元・金沢のテレビ局や出版社で働いていたという中島さん。テレビ局に勤めていた頃、支社がある東名阪には度々出張に出ていたで、大阪出張の日に上司に連れられるのは決まって梅田にある餃子屋[天平]。当時、九州圏外ではそれほど見かけることが無かった「ひと口餃子の美味しさに感動した」と中島さんは言います。

中島さんの餃子好きの思いが溢れていたのか、上司からは「そんなに餃子が好きなら店を始めたら?」と言われることもしばしば。「いつかは餃子店を始めたい」との想いを片隅に、仕事をしながら休日を見つけては、東北、東京、浜松、関西、博多、久留米、長崎など全国各地の餃子店を巡る日々。長年勤めたテレビ局を退社し、金沢の出版社へ転職してからも、コツコツと開店の資金を貯め、餃子店に足を運ぶこと5〜6年が経った頃には訪問数も約50軒に。そのなかでも“本当に美味しい!”と思った2軒に通いつめ、レシピを試行錯誤したのち自分流の餃子を完成させたのだとか。

「なぜ金沢から京都へ?」と問うと、かつて家族が京都で働いていたそうで、度々遊びに来ることがあり馴染みがあったのだとか。そんな京都で店を開きたいと、知人の紹介でこちらに店を構えるに至ったそうです。全国各地へ飛び回る中島さんのバイタリティーさに関心していると、“プチプチ”と餃子を焼く音が聞こえてきました。それと同時に、餃子の香りがWebLeafスタッフの鼻を刺激します

「焼きあがりました〜!」と待ちに待った餃子がこちら!

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鉄鍋ぎょうざ8ヶ入り750円(税別)は、この店一番の人気メニューだそう
※12ヶ入りは1080円(税別)

綺麗な円形型に焼かれた餃子は、表面のパリパリとした食感が楽しめそうな良い焼き色をしています。キャベツ、セロリ、生姜をたっぷり入れてしっかり味付けた餃子は、「野菜の香りを味わってほしい」との思いから、タレをつけずにそのまま食べるのがオススメとのこと。せっかくなので、早速出来立てのアツアツ餃子をいただきます!

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湯気が出ています!

外側はパリっと、一晩寝かせて作る自家製の皮はパリッと軽い食感、そして驚いたのが中身の餡。「ニンニクは隠し味程度」と伺ったので、どんな味なのかな?とモヤモヤしていたのですが、こちらの餃子は、数種類の香辛料がたっぷり効いていて、なんとも癖になる奥深い味わいに仕上がっていました!餃子と言えば、ニンニクの臭いが気になり週末だけの楽しみにしていたWebLeafスタッフですが、こちらの餃子なら次の日のことはあまり気にしなくても問題無さそうです!

そもそも“鉄鍋餃子”といえば九州のイメージですが、なぜ京都で鉄鍋餃子を提供したのでしょうか。その答えには、一見バーのような雰囲気の店内からも伝わる中島さんなりのこだわりがあるようです。お酒が大好きな中島さんの店のコンセプトは、“お酒と楽しむ餃子”。白米の提供をしていないのは、お酒と一緒に餃子を楽しんでほしいという思いがあるから。京都でも一般的に“餃子+ビール”は鉄板ですが、ゆっくり味わって食べるというよりは、ガッツリ量を食べるというイメージがありますよね。それを思うと、アツアツの鉄鍋餃子なら冷めるのを気にせずお酒のお供としてゆったり楽しめそう!やはり餃子には、クラフトビール、ハイボール、日本酒が良く合うそうで、紹介人の朝倉さんも日本酒を飲みながら餃子を味わうのがたまらないと仰っていました。オープン当初からの長い付き合いだという中島さんと紹介人の朝倉さんはお互いの店を行き来する仲間だそうです。

さて、ここでお店の屋号“杏っ子”と名付けた由来を探ります。WebLeafスタッフは餃子の“餡”をもじったものだと勝手に予想をしていましたが、小説家・室生犀星さんの長編小説に『杏っ子』という作品があり、そのまま付けたと言います。というのも、室生犀星さんの文学碑が金沢の実家の近くにあるそうで、“杏っ子”という可愛らしい響きがお気に入りだったとか。そう話す中島さんからは、どこか懐かしさと特別な思いを感じてなりませんでした。

さてさて、次は中島さんがぜひ食べてほしいとオススメする水餃子を作っていただきました!
それがこちら!

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海鮮水ぎょうざ680円(税別)

一晩寝かせて作るモッチモチの皮に、具は貝柱、干しエビ、むきエビ、イカが包まれており、噛んだ瞬間に海鮮の出汁がじゅわ〜っと出てきます。焼き餃子のパリッとした食感とは正反対で、こちらはもっちり瑞々しい食感が楽しめます。中島さん曰く、焼き餃子も良いけれど、食材の旨味が一番伝わる水餃子もぜひ食べてみてほしいとのこと。鉄鍋ぎょうざ同様、味がしっかり付いているのでそのまま食べても味の旨みを感じますが、ラー油をかけるとまた違う風味がプラスされてこちらもマッチ!

さて、新たな餃子との出合いに満足したWebLeafスタッフ。最近では海外からのお客さんも増え、日本人よりも海外の方のほうが餃子の関心率が高いと耳にしました。しかし今回、こちらの餃子を食べてみて、日本人のみなさんにも改めて、餃子の美味しさを伝えたくなりました。

観光シーズンの4月〜6月、10〜11月は満席が予想されるので、「絶対に食べたい!」とう方は予約がマストだそうです。公式Facebookからも予約ができるそうなので気軽に連絡してみてくださいね。また、繁忙期により現在は提供をストップしているというニンニクが効いた“特製味噌だれ”も復活する日が来るかもしれないとのことなので、首を長くして待ちましょう!

鉄鍋ぎょうざ、水ぎょうざの他にも、生柚子や海老、カマンベールチーズ、梅肉としそ巻きなどたくさんの変わり種も楽しめる[杏っ子]の店主が次に紹介してくれるのがこちら!

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体に優しい〇〇が味わえるあの店へ…