稀な日本酒と贅沢な時間[日本酒BAR あさくら]

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絶品寿司が堪能できる割烹居酒屋[うまいもんや いっしょう]の店主・清水さんからのご紹介で訪れたのは…

※前回の様子はコチラ

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教えてくれたのはこの方!
店主・清水学さん

[うまいもんや いっしょう]

住所/京都市中京区御幸町二条下ル山本町427

営業時間/18:00〜24:00(LO/23:00)

定休日/水曜休、一部不定休有り

TEL/075-231-1711

日本酒バー専門店[日本酒BAR あさくら]さんです。

Q.) [日本酒BAR あさくら]さんを、今回ご紹介してくださった理由を教えてください!

日本酒の良さ、美味しさを教えてくれる場所です。

Q.) どんな時に[日本酒BAR あさくら]さんを利用されますか?

日本酒を飲みたくなった時、日本酒に対する疑問が生まれた時は、店主の朝倉さんに聞きに行きます。

Q.) おすすめメニューを教えてください!

熟成した日本酒とスモーク。

Q.) また、そのメニューがお好きな理由は何ですか?

すごく贅沢な時間が流れます。


前回の取材で、日本酒が好きだと語ってくれた[うまいもんや いっしょう]の清水さん。「日本酒に詳しい人が居る」と、自らも常連である[日本酒BAR あさくら]さんを紹介してくれました。こちらは、月刊誌Leaf「京都・滋賀 美味しいごはんと気になる日本酒」(2015年12月25日発売号)でも紹介していますが、WebLeafスタッフがお伺いするのは初めてなので、日本酒についていろいろ聞けたらいいなと思います!それでは早速お伺いしましょう!

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木屋町通を歩き御池通を一筋下がった狭い路地に店の看板を発見。

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場所は2F。

杉の木でできた重厚な扉を開けると、ずらりと並んだ日本酒を背に、店主の朝倉さんが出迎えてくれました。

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店主・朝倉康仁さん

[日本酒BAR あさくら]

住所/京都市中京区木屋町御池下ル一筋目東入ル 大久ビル2F

営業時間/19:00〜翌1:00(LO/24:00)

定休日/火曜、第2水曜休

TEL/075-212-4417

 

asakura02キハダの木で作られた温もり溢れるカウンターに腰掛け、お話を伺います。

元々サラリーマンだった朝倉さんは、「好きな日本酒をもっと多くの人に広めたい」と、脱サラを決意。その後、2005年に[日本酒BAR あさくら]をオープンしました。今でこそ、日本酒ブームの兆しもありますが、朝倉さんがサラリーマンをしていた当時は、日本酒を飲む若者は滅多におらず、“年配の人が飲むお酒”というイメージが世の中の風潮だったとか。

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朝倉さんは、大学生の時から日本酒を好んで飲んでいたそう。その頃は、日本酒に対してのこだわりはそれほどなく、外食先では大手メーカーが提供する冷酒や燗酒を嗜んでいたと言います。飲む回数を重ねるうちに、「日本酒にはそれぞれ名前がある」ということに気づき、いろいろな日本酒を試してみることに。それが今から18年ほど前の話だとか。日本酒のイベントへ訪れれば、参加者で若者は自分だけという状況。若者の参加がよっぽど珍しかったのか、蔵元の人が喜んで話しかけてくれたそう。その頃から、蔵元にも足を運ぶようになり、造り手の情熱を目の当たりにした朝倉さんは、「自分が日本酒の広報大使になるんだ!」と、店のオープンを決めたそうです。

そんな作り手の思いをお客さんへ届けるためオープンした日本酒BARでは、100種ほどの日本酒が揃います。

日本酒は、すっきりした味わいの吟醸酒からひと癖ある古酒まで幅広く仕入れ、料理が無くてもお酒だけで独立して味わえるものを多めに仕入れています。

数多い日本酒の中で、[うまいもんや いっしょう]の店主・清水さんのお気に入りは、“熟成した日本酒”。熟成したお酒といえば、ワインやウイスキーで ○○年モノと聞き、その価値を感じますが、日本酒は出来立てを飲むことを文化とする傾向があるように感じています。熟成した日本酒=古酒は、WebLeafスタッフも口にしたことが無いので、とても興味深々。古酒の中でも朝倉さんがオススメするのがこちら。

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左:花垣(福井・南部酒造場)/19年もの/60ml 1,080円(税込)
右:龍力 (兵庫・本田商店)/18年もの/60ml 864円(税込)

ワインでは何年ものと言いますが、古酒でもそのような言い方をするそうです。

まずは、写真左の南部酒造場の「花垣」の色に注目。一般的な日本酒をイメージしていたので、この黒さには驚きました。写真右の本田商店の「龍力」も、見た目だけではウイスキーと間違えてしまいそうな色です。

一般的には2年間熟成すれば“古酒”と呼べるそうですが、日本酒を知り尽くした朝倉さんの見解では、古酒と呼ぶには最低でも3年は熟成してほしいとのこと。おすすめしてくれた古酒は18年、19年ものなので熟成期間は充分ですね。

そもそも古酒をあまり見かけないのはどうしてだと思いますか?

その原因のひとつは、製造するにあたりリスクが大きいということが挙げられるそうです。気候の変動が激しい日本では保存が難しく、貯蔵してもうまくいくとは限らないそうです。

時を遡ると、江戸時代の頃にはすでに作られていたそうですが、戦争が始まると一変、原料となる米が不足し、熟成用に貯蔵する余裕が無くなったのだとか。そして戦後しばらくして、ウイスキーやワインの影響で、もう一度古酒が見直された、という説もあるようです。製造するにも相当のリスクと時間を要するので、作り手も少なく、とても稀少なお酒だということがわかりました。

古酒の味わいを説明するならば、“フルーティーな日本酒を好む人は苦手な味”です。他のお酒で例えるなら、中華料理の席で出てくる紹興酒をイメージしてほしいとのこと。「花垣」はヘビーでパンチのある味わい、「龍力」は雑味が少なく複雑な味わいで、単独でも楽しめるそう。これに合うのが、朝倉さんお手製のスモーク

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燻製3種盛り(サラミ、うずら卵、ポテトサラダ)864円(税込)

ポテサラは、燻製したハム入り。ちょっとずつつまみながら古酒を嗜むなんて、贅沢ですね。休みの日の前夜にゆっくり味わいたいです。

こちらのホヤの塩辛702円(税込)もおすすめ。

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南国フルーツのような香り、お酒と互いに旨味を高め合う最強のアテです

たっぷりと古酒のお話を伺ったあとは、古酒以外のおすすめを朝倉さんに教えてもらいました!

こちらの3種が登場。

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左:花巴(奈良・美吉野醸造)/約110ml 864円(税込)
中:いづみ橋(神奈川・泉橋酒造)/約110ml 892円(税込)
右:舞美人(福井・美川酒造場)/ 約110ml 864円(税込)

クセが強めな古酒とは違い、ビギナーでも飲みやすい日本酒を用意してくれました!

美吉野醸造の「花巴」は、“水もと”と呼ばれる室町時代から続く、昔ながらの作り方を再現したもの。米を水に一週間ほど漬け込み、腐らすことで乳酸菌を育て、雑菌から酵母を守る製法です。そのためヨーグルトのような甘酸っぱい酸味が強く、女性に受けやすい味わいなのだとか。

写真真ん中の泉橋酒造の「とんぼ」シリーズは、"赤トンボがいる田んぼは、美味しい米が育っている”との言われから名付けられたとか。こちらの日本酒もこの赤とんぼが飛ぶ田んぼで育つお米から仕込んでいるとか。すっきりとしたお酒は辛口というより甘くない味わいだそう。

美川酒造場の「舞美人」は、ボディがしっかりしていて、甘みと酸味のバランスがとれた日本酒です。こちらも女性に大人気だそう。

たくさんおすすめをしていただきましたが、これらをすべて試すには、いくらお酒が強い人でもヘビーですよね。そこで、おすすめなのが、きき酒セット3種(60ml)1,500円〜2,000円。おまかせで出してくれるこちらのセットは、希望すれば古酒も入れてくれるそうなのでぜひ試してみて。

ここで教えてもらった“辛口”に関するプチ情報を紹介。日本酒に“辛口”という表現がありますが、そもそも日本酒には“辛口”は無いのだそう。
「もともと日本酒の原料となるお米は、噛むほどに甘さを感じますよね。」と朝倉さん。確かにお米を食べて「辛い」と思ったことはない…。“甘口ではない”という表現をわかりやすく“辛口”と、日本酒の広告などで表現し、それがのちに世に浸透したそうです。これは、なるほどな情報でした。

いろいろと日本酒について教えてもらい、一気に日本酒のハードルが低くなりましたね。「それでもやっぱり日本酒の店には気軽に行けない」という人へ、朝倉さんからメッセージをいただきました!

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『ハードルが高いというイメージがありますが、実は全然高くないんですよ。知識が無くても大歓迎です。わからないことは何でも聞いてください。ふらっと立ち寄る感じで気軽に来てくださいね。』

さて、頼れる日本酒の広報大使と言っても過言ではない朝倉さんが次に紹介してくれるお店がこちら!

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扉を開けると食欲が増進するあの店へ。

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