カジュアル気分で本格割烹が楽しめる[京和膳 鯛廼鯛]

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旬の食材を豪快に使った土鍋ごはんが記憶に新しい割烹料理[煮炊]の店主・木谷さんからの紹介で訪れたのは…

※前回の様子はコチラから

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教えてくれたのはこの方!
店主・木谷 健二さん

[割烹 煮炊]

住所/宇治市宇治半白118-26 MAP

営業時間/11:30〜15:00(LO/13:30)、17:30〜23:00

定休日/不定休

TEL/0774-28-5103

Facebook/ 割烹 煮炊 と検索

カジュアルに京料理のコースを堪能できる[京和膳 鯛廼鯛]です。オススメの理由を店主・木谷さんにお伺いしました。

 

Q.) [京和膳 鯛廼鯛]さんを、今回ご紹介してくださった理由を教えてください!

いつ行っても発見がある

Q.) どんな時に[割烹 煮炊]さんを利用されますか?

休日のランチによく訪れます。知人に紹介すると喜んでくれる

Q.) おすすめメニューを教えてください!

コース料理

Q.) また、そのメニューがお好きな理由は何ですか?

色々な調理法で旬の食材を食べられる

 

前回の取材先[煮炊]さんでは、贅沢かつリーズナブルな割烹料理に心を打たれましたが、今回はその[煮炊]の店主・木谷さんがおすすめする割烹料理店。もともと木谷さんが修業に励んでいた店主による店なのだとか。独立後もこちらに足を運んでは、新たな味の発見に驚き、さらなる勉強に励むのだそうです。木谷さんが尊敬する料理人さんと、また新たな和食との出合いに胸を弾ませながら取材先へと向かいました。

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京都のど真ん中、阪急烏丸駅から蛸薬師室町を目がけて歩きます

朱色の暖簾が目印の[鯛廼鯛]さんへ到着しました。[鯛廼鯛]さんは月刊誌「Leaf2017年6月創刊記念号」やフリーペーパー「miniLeaf vol.34」などでランチのご紹介をさせていただいており、街中で気軽に割烹料理が楽しめる知る人ぞ知る名店です。

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鳥居の色と同じ色であしらった暖簾

それでは早速、お店の中へ入りましょう!

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店主・橋長 伯逹さん

[京和膳 鯛廼鯛]

住所/京都市中京区蛸薬師通 MAP

営業時間/昼 12:00〜13:00(LO)、夜18:00〜20:00までに入店

定休日/火曜

TEL/075-253-6807

京和膳 鯛廼鯛公式サイト>>

中学生の頃から料理人になる夢を抱いていたという店主の橋長さん。はじめは寿司職人を目指していたそうですが、当時は寿司コースなどの授業がなく、また寿司屋も少なかったことから修業先がなくてはどうにもならないと、和食の道へと進みました。

専門学校卒業後、京都・祇園と大阪の有名老舗店で腕を磨いた後、地元の高槻で店を開きます。その後は場所を移し、新たに京都の蛸薬師高倉に割烹料理店[逸品 はし長]をオープン。こちらは2年連続で『ミシュランガイド』にも掲載された実績ある割烹料理店で、今でも全国から訪れるお客さんが絶えないそう。

そんな話題店も切り盛りする橋長さんがこちらの店で腕を振るうおまかせコースは、「カジュアルに割烹料理を楽しんでもらえたら」との思いから、ランチコース2200円〜、夕膳おまかせコース4000円〜と財布に優しい価格。割烹ビギナーにとってはありがたい存在ですね。

「カウンター席ではなく、座敷やテーブルでも楽しみたい」という常連さんの要望に応えてオープンしたのがこの[鯛廼鯛]なのだそう。カウンター席メインの[はし長]とは異なり、テーブル席と半個室の座敷があることから、普段使いの常連さんや観光客はもちろん、接待シーンでの活用も多いとのこと。

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落ち着いた雰囲気の店内

そんなおもてなしにもぴったりなコース料理の品々を一品ずつご紹介します!今回は夜のコース料理「夕膳おまかせコース 5500円」を用意していただきました。

こちらのコースは前菜から始まり、椀物、お造り、焼き物、お凌ぎ、煮物、ご飯、デザートの順に楽しむことができます。

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右上から時計回りに…

1 前菜/冷静茶碗蒸し 赤パプリカのすり流し(雷コンニャク、ゆり根入り)、白芋のおひたし イチジク白酢がけ、青唐の揚げ浸、合鴨ロース煮 

まずは、こちらの3品が登場。見た目も器も美しく、これから出していただく締めまでのすべての料理に期待が膨らみました。

2 椀物/ハモのこしんじょう

鯛のこに似た食感。さっぱりとした上品な味わいの出汁が疲れたからだに染みます。

3 造り/マグロ、カンパチ、ハモ落とし 梅肉ソース、白ばい貝

毎日足を運ぶ卸業者さんから、橋長さんが厳選し季節の魚介類が華やかに盛られます。

4 焼き物/焼きなすとにしんの照り焼き

出汁がよく染みたナスと、甘辛い味わいが印象に残るにしん。

 

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右上から時計回りに…

5 お凌ぎ/山かけ茶そば

鼻から抜ける茶そばの風味。つるっといただきました!

6 煮物/冬瓜と煮穴子の炊き合わせ

噛むと溶けるほど柔らかい冬瓜。穴子の舌触りの滑らかなこと!

7 ご飯/むかごと鯛のごはん

こちらの感想はのちほどご紹介します。

8 デザート/抹茶シャーベット、シャインマスカット、カタラーナ

3種類のデザートを食べられることに幸せを感じます。

 

全てを並べるとこんな感じ

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京焼などの器により、料理が一層美しさを放ちますね

 

どれをいただいても、出汁の美味しさに心酔しましたが、その中でも橋長さんがおすすめするのは「鯛ご飯」

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鯛茶漬けにしても美味

コースで必ず出すという鯛ごはんは、季節野菜など旬の食材と一緒に炊き合わせます。炭火でパリパリに焼いた鯛の皮は香ばしく、新たな食感も加わります。特に皮のちょっとした苦味が好アクセントで、ごはんは噛むたびに甘みがじんわり口の中で広がります。

鯛ごはんを堪能したところで、ずっと気になっていた店名「鯛廼鯛」の意味についてお尋ねしました。「鯛廼鯛」とは、鯛の骨の一部に鯛形をした骨があることを意味し、縁起が良いとされていることから店名に決めたそうです。和食料理店にはぴったりの屋号ですね。そんな縁起の良い言葉を新たに覚えたLeafスタッフにも素敵な出来事が起こりますようにと期待をしてしまいました。

 

「最後にデザートをお持ちしますね」と運ばれてきたときにはすでにお腹は満たされていましたが、やはり別腹です。スッキリとした抹茶シャーベットで口の中がさっぱり!最後の最後まで和を感じる食事が楽しめました。

前菜からデザートまで手間暇かけた料理には「来てよかった」と満足のできる一軒です。昼は女性同士で、夜は40~50代の夫婦が多く訪れるのは、落ち着いた雰囲気のなか、ここまでの 本格割烹が手頃にいただけることにあると思います。大切な人と食事を考えている方はぜひ、こちらの[鯛廼鯛]さんへ足を運ばれみてはどうでしょうか。

「またいつでもどうぞ」と、にっこり癒しのスマイルで見送ってくださった橋長さんが次にご紹介してくれたのは…

ヒントはこちら!

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※記事内に記載の内容は、2017年10月時点の内容となります。