居心地のよい空間を追求したスペインバル[納屋町ワイン食堂カガネル]

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野菜とワインで老若男女楽しめる[野菜ダイニング チョッカーナ]の店主・東原さんからの紹介で訪れたのは・・・

※前回の様子はコチラから

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教えてくれたのはこの方!
店主・東原直輝さん

[野菜ダイニング チョッカーナ]

場所/京都市伏見区深草泓ノ壺町28-6 ワタルハイツ1F

営業時間/11:30〜15:00、17:30〜22:00

定休日/火曜

TEL/075-645-1330

訪れる客にとって居心地のよい空間を追求する[納屋町ワイン食堂カガネル]です。オススメの理由を[野菜ダイニング チョッカーナ]の店主・東原さんにお伺いしました!

Q.) [納屋町ワイン食堂カガネル]さんを、今回ご紹介してくださった理由を教えてください!
店主の澤田さんの人柄が面白くて独創的なんです。ワインも美味しいしおすすめですよ!

Q.) おすすめメニューを教えてください。
魚をペースト状にした"ブランダード"に衣をつけて揚げたものと、半熟卵の燻製にアンチョビがのった料理の2品です。ワインともよく合うし、いくらでも食べたくなるほど美味しくて、手頃な価格なのも嬉しいところです。

[野菜ダイニング チョッカーナ]の店主・東原さんの語り口から美味しさが伝わってきたこちらのお店。ブランダードとは、一体なんなんだろう?半熟卵の燻製にアンチョビがのっているなんて、美味しくないわけがない!と、美味しいものには目がない食いしん坊のLeafスタッフ。そこで、早速取材にお伺いさせていただきました。

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平日の14時にもかかわらず、賑わいを見せる伏見大手筋商店街

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上の商店街を下りきり北へ下ると、さらに細いアーケードが。
味わい深くどこか懐かしい雰囲気が漂う

京阪伏見桃山駅を降りて伏見大手筋商店街をずっと西へ。活気のあるアーケードを下りきると、北にはさらに細いアーケードが。古くからありそうな店も軒を連ねるこの一角に店を構えるのが、今回紹介する[納屋町ワイン食堂カガネル]です。

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店主・澤田 英紀さん

[納屋町ワイン食堂カガネル]

場所/京都市伏見区納屋町123-1

営業時間/11:30〜14:30(LO/14:00)、18:00〜24:00(LO/23:00)

定休日/不定休

TEL/075-601-3737

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親近感もありつつ、おしゃれな外観。
スペインカラーが目を引くので、すぐに見つけることができました

2013年4月にオープンし、今年で開業4年目を迎える[納屋町ワイン食堂カガネル]。店頭に置かれた机には、ワインボトルがずらり。ヨーロピアンアンティークの重厚な扉を開けると、立ち飲み気分のカウンターが。

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男女問わず、ひとりでもふらりと立ち寄りたくなるバーカウンター

壁には、イスラム文化の影響を受けたスペインのタイルが貼られ、上を見上げれば陶器のシャンデリアが。ぶどうの絵が描かれているステンドグラスは、ワインソムリエでもある店主ならでは。「新品のまっさらもいいけど、お客さんにとって居心地のよい空間を作りたかったんですよね」ともおっしゃっていました。

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ぶどう柄のステンドグラスが映える店内

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腰壁にはイスラム文化を受けたスペインのタイルが並ぶ

店舗は、築100年以上の古屋を改装。「天井を見上げると所々以前の名残で古い梁が見えるでしょ。元は屋根に穴が開いているほど。そんな状態から、天井は全て張り替えたんですよ」。ディテールにこだわった内装ながら、まるで我が家のように寛げる空間なのも、魅力のひとつです。

さて、シェフの吉岡さんにおすすめメニューを準備していただいてる間、店主・澤田さんに、お店をはじめたきっかけやワインへのこだわりについてもお伺いしました。

「店をはじめたきっかけは、スペインバルの雰囲気が個人的に好きだったから。もともとフレンチ料理の店で働いていたということもあって、当初は並ぶワインのほとんどがフランス産でしたが、今となっては全体の8割程がスペイン産になりました。」

スペインバルなのでスペイン産が多いのは自然なのですが、なぜここまでスペイン産のワインにこだわりを持ったのでしょうか。

その理由は、味や品質もさることながら、コスパの良さがひとつにあると、店主の澤田さんは言います。「うちは8割方女性のお客さん。お客さん目線で考えたときに、安くて美味しいワインがたくさん飲めるのは嬉しいじゃないですか。また、例えばデートにきてワインの値段が高すぎると、美味しい料理やワインも後の勘定のことを考えてしまい、ひやひやして楽しんでいってもらえないかもしれないですよね」。

確かに、高級で敷居の高そうなイメージがあるワインですが、美味しいワインが低価格で楽しめるとあれば、お財布にも優しいし一石二鳥!「食事と一緒にワインを楽しんでもらいたい」とも語っていた澤田さん。いつだって訪れる人の目線で物事を考えているから、いつもお客さんで賑わっているのですね。

さて、そうこう話していると、[野菜ダイニング チョッカーナ]の店主・東原さんおすすめの2品が運ばれてきました!

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(手前)半熟ゆで卵の燻製 アンチョビのせ200円 、
(奥)タラのブニュエロ550円。
おすすめのワインと一緒に

[野菜ダイニング チョッカーナ]の店主・東原さん絶賛の「タラのブニュエロ(写真奥)」は、タラのすり身とジャガイモを混ぜ合わせた"ブランダード"をフリットにしたもの。見た目ではわかりづらいですが、口に含むとふわっふわの食感が広がります。揚げ物ですが、何個でも食べてしまいたくなる程軽い口当たりに驚きます。また「半熟ゆで卵の燻製 アンチョビのせ(写真手前)」は、刺しているピンチョスでは取りきれないほど、黄身がとろっとろ。上に乗せたアンチョビの塩気がアクセントを与えていて、お酒のアテとしていくつでも食べたい!と思っていると、澤田さんがスペイン・バスク地方のワイン「チャコリ」をおすすめしてくれました。こちらは、微発砲の白ワインで、しっかりとした酸味が特徴。特に魚介と合わせて飲むと酸味がまろやかになるのだそう。

続いて、お店のおすすめとして紹介してくれたのが、スペイン料理らしいこちら!

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桜えびと菜の花のアヒージョ 950円 

続いて、グツグツと音を立てて登場したのは、「桜えびと菜の花のアヒージョ」。器には、これでもか!と溢れんばかりのたっぷりの桜えび。その上に乗った菜の花が春らしい彩りを添えます。ボリューミーなので、数人で分け合って食べたい一品です。

今回紹介してくれた以外にも、メニューを見ると多彩な顔ぶれが。京都の有名ホテルで修行を積んだシェフが振る舞うのは、スペイン料理らしいタパスやパエリアをはじめ、旬の野菜や肉、魚料理、さらに本格的なコーヒーからドルチェまでオールラウンド。いつ来ても、お腹のすき具合に合わせて気分にあったメニューが揃っているのが嬉しいポイントです。

また、グラスワインも約20種類を常備。これほど多くのグラスワインを楽しめるバルは少ないのでは、と思うラインナップに驚きます。ここに来ていろいろなワインを楽しんでいってほしいという、お客さん目線をいつも忘れない姿勢にうっとりしてしまいます。

ワインを選ぶポイントは、お客さんの好みや体調、飲むペースなど。「料理によっておすすめを変えるのはもちろんですが、いつもその人の立場になって考えるようにしているんですよ」。ここにも、店主のお客さんへの気遣いを強くに感じることができました。

最後に、最近のおすすめのワインは?と質問してみました。「赤ワインはよくでますね。最近の流行のワインはメリハリがあってわかりやすいんです。13〜15度くらいの強いものが増えてきているようで。肉料理に合うような渋いワインも人気ですよ」と、店主・澤田さん。美味しい料理を、さらにワンランクアップさせてくれるワイン。みなさんも訪れた際は、ぜひソムリエ店主の目利きに身を委ねてみてはいかがでしょうか?

次回は、またまた伏見にあるこちらのお店。ヒントはこちら!

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※記事内に記載の内容は、2017年3月時点の内容となります。