心もお腹にも幸せふる場所[ユキフラン佐藤]

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京都の夏に最適な看板メニューがある[汐鯛めし だい黒]の店主・村松さんからの数珠つなぎでやってきたのは・・・

※前回の様子はコチラから

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教えてくれたのはこの方!
店主・村松 昭二さん

[汐鯛めし だい黒 ]

※現在はリニューアルして[日月房 旦]

京都市東山区下弁天町58

 

心もお腹にも幸せふる場所[ユキフラン佐藤]さんです!オススメの理由を紹介人[汐鯛めし だい黒]の店主・村松さんにお伺いしました!

 

Q.)今回[ユキフラン佐藤]さんをご紹介いただいた理由を教えてください!

お客様にこれを召し上がって頂きたいという作り手の思いが伝わる実直な料理と妥協のない仕入れ。彼とは料理以外の話をしたことがないです。

 

Q.)[ユキフラン佐藤]さんで特にお好きなメニューを教えてください!

タレ焼きした鮎の姿寿司。
焼、甘露煮、寿司を一皿に凝縮させたような完成度の高い斬新な鮎料理。

 

今回ご紹介いただいた[ユキフラン佐藤]は、月刊誌Leaf「おもてなし京都」でもご紹介させていただいたお店です。最近では新しい和食のお店がいろいろとオープンしている京都。「和食」と聞くと、少し身構えてしまいそうですが、気さくなご主人との会話に和み、いい意味で和食のお店を訪れる敷居が低くなっているように感じています。そんな和食店のひとつが[ユキフラン佐藤]です。

改めていろいろとお話しをお伺いしたい!と思い、早速[ユキフラン佐藤]の店主・佐藤 功一さんに突撃取材してきました!

tensyu_vol023_01花見小路新橋の交差点からすぐ近く。
ビルの1階奥を進んでいくとお目当ての[ユキフラン佐藤]が。

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佐藤 功一さん

[ユキフラン佐藤]

京都市東山区新橋通花見小路東入ル 2軒目南側 八百平ビル1F奥

営業時間/11:30〜翌1:00 ※要予約

TEL/075-531-3778

定休日/毎月1、11、21、31日休

ご紹介いただいた[汐鯛めし だい黒]の店主・村松さんとは食材の仕入れ先が一緒で、[ユキフラン佐藤]へ食べにきてくれたことが知り合ったきっかけなのだそう。

[ユキフラン佐藤]の店主・佐藤さんは大学時代は建築関係の勉強に夢中になっていたのだとか。在学中、学内にあった茶室で1年ほどお茶を習っていくうちに、徐々に和の文化や料理にも興味を持つように。建築も料理も共存しているものを想像したとき、佐藤さんの頭に思い浮かんだのが"宿泊施設"。そして、まずは料理を学びたい、という思いから京都の和食の名店で8年ほど修行。その後、こちらをオープンする運びとなった。

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カウンター8席を佐藤さんひとりでまかなう

一度聞いたら忘れられない「ユキフラン佐藤」という店名。その名前の由来をお伺いしてみると、

「幸せがふってくる庵(場所)にしたいと思ったので。」という言葉が返ってきました。

そこから派生した『ユキフラン』という言葉から、この店名が誕生したのだそう。緊張していたLeafスタッフに気さくに何でもお話ししてくださる佐藤さん。会話だけでも楽しいひとときを過ごすことができましたが、この後のお料理で、さらにお腹も心も大満足に!

こちらのお料理は、昼夜8000円〜1万5000円ほどの予算に合わせて、約10品のコースを組んでくれるというもの。先付や前菜など決まりはなく、食材の仕入れ状況やお客さんからの要望で内容はその日その日で変化。前日までの予約で「この食材の料理が食べたい」「夏らしい内容のお料理が並んでいると嬉しい」などの相談にも乗ってくれます。「お客様に喜んで欲しい」という思いがひしひしと感じられますよね。

それでは、早速大満足のお料理をご紹介します。

まずは、[汐鯛めし だい黒]の店主・村松さんおすすめのタレ焼きした鮎の姿寿司。 (※こちらは秋頃から出されるお料理だそうですが、今回特別に作っていただきました!)

まずは、子持ちの鮎を丁寧に焼いていきます。

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焼き場に並べられた瞬間はまだ生きていた新鮮な天然鮎

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焼き上がった鮎はこのままかぶりつきたいくらい

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タレをつけて丁寧に焼き上がったら

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鮎のお腹の中に寿司飯を加えると「タレ焼きした鮎の姿寿司」が完成!

鮎を丸ごと使ったお寿司を初めてみたのでインパクト大!「頭から食べるのに思わず躊躇してしまいがちですが、頭の部分こそ鮎独特の苦味もあり、美味しいですよ」という助言の通り、がぶりといただきました。確かに、苦味が美味しい!まるごとしっかりと鮎本来の旨みを味わうことができます。お寿司はお寿司でも、今まで出会ったことのないものだけに、ただただ感動するばかり。まだまだタレ焼きの季節ではない、とおっしゃっていましたがそれでもとても美味しかったので...この姿寿司のシーズンになる秋が待ち遠しくなってしまいました。

これからの暑い季節には、塩焼きの鮎などがメニューの中にお目見えするようになるのだとか。これまた楽しみですね。

次にご紹介するのは、[ユキフラン佐藤]おすすめの暑い京都の夏に涼しげなお料理。

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賀茂茄子と渡り蟹の冷製白味噌煮

ガラスの器が涼しげで見た目から夏を感じますね! 白味噌の甘さと、賀茂なすの瑞々しさ、渡り蟹の凝縮された旨みが相まって、思わず悶絶。噛めば噛むほど、それぞれの味が深まります。日本酒を少しずつ飲みながら、ずっと食べていたい!優しい味わいながら、こちらも印象に残る一品となりました。

もう少し余裕ができれば、メインを3〜4品の中から好きなものを選んでいただけるようなお客さん好みのコースができれば、とのこと。「お客様に喜んで欲しい」という思いは、誰もが思う基本的なもの。[ユキフラン佐藤]の進化し、変化していく姿が楽しみで仕方ないですね。

いつかは美味しい料理が食べられる"料理旅館"をひらくことができれば、とこれからの目標も話してくれた佐藤さん。一品一品、美味しさと丁寧さのつまった[ユキフラン佐藤]のお料理が楽しめる宿泊施設。そんな心もカラダも癒やしてくれる場所ができる日が来ることを楽しみにしております!

次回の紹介は、清水五条周辺で和食を楽しめるあのお店。ヒントはこちら!

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※記事内に記載の内容は2016年6月時点の内容となります。