台所のようにアットホームな雰囲気[通しあげ そば鶴]

tensyu_vol021_000

鮮度抜群の鶏をコースでいただく[にし野]の店主・西野さんからの数珠つなぎでやってきたのは・・・

※前回の様子はコチラから

tensyu_vol020_tensyu_

教えてくれたのはこの方!
店主・西野 顕人さん

[にし野]

京都市右京区西院北矢掛町36-16

営業時間:18:00〜23:00(LO/22:00)
TEL075-322-3184
定休日日・水曜、祝日休

台所のように温かな雰囲気に包まれる[通しあげ そば鶴]さんです!オススメの理由を紹介人の[にし野]の店主・にし野さんにお伺いしました!

 

Q.)[通しあげ そば鶴]さんをご紹介いただいた理由を教えてください!

お蕎麦屋さんでありますが、一品料理も素晴らしいです。
お酒についつい手がのびてしまい、私の場合はなかなか〆の蕎麦までたどり着けません(笑) 軽やかにお酒を楽しませて頂けるお店です。

 

Q.)普段どんな時に西野さんは[通しあげ そば鶴]さんを利用されるんですか?

次の休みは予定を入れず行こう、と決めてから伺います。

 

Q.)[通しあげ そば鶴]さんで特にお好きなメニューを教えてください!

そばはもちろんのこと、天婦羅、そば掻き、白菜古漬け、塩昆布、等々美味しいです。 行ってもらえれば、お気に入りの理由もわかるはず。

 

一乗寺のラーメン街道と言われる場所からすぐ近くにある[通しあげ そば鶴]は今年で創業43年。ご両親の代からはじめて、現在はとても仲の良い兄弟で切り盛りされているのだそう。「通しあげ そば鶴」と検索すると、妹さんのブログが!美味しそうな料理がたくさん並ぶ様子に、期待も高まります。

ということで、早速[通しあげ そば鶴]の石田重人さん、英雄さんに突撃取材してきました!!

 

tensyu_vol021_001

一乗寺駅から徒歩5分ほど。
恵文社を過ぎてすぐに[通しあげ そば鶴]が見えてきました。

tensyu_vol021_tensyu_

店主・石田重人さん、英雄さん

[通しあげ そば鶴]

京都市左京区高野玉岡町74

営業時間/11:30〜14:30、18:00〜21:30(LO)

TEL/075-721-2488

定休日/月曜休

歴史を感じる佇まい、気難しい方だったらどうしよう...と緊張しながらお伺いすると、「いらっしゃい〜」と笑顔たっぷりの石田さん兄弟が出迎えてくれました。とにかく、お話が楽しすぎて、取材はどんどんおふたりのペースに

ご紹介いただいた[にし野]の店主・西野さんとは、好きなお酒がかぶっていることもあり、燗酒のグループなどを通して、お知り合いになったのだとか。確かに、西野さんも様々な熱燗をオススメしてくれていました!

重人さんが蕎麦とお酒、英雄さんが一品、そして妹さんとスタッフさんがホールを担当。長男の重人さんが生まれる前年からご両親がこちらのお店を開店されたこともあり、お店は兄弟の恰好の遊び場。ご両親の働く様子を見て育ったので、このお店を継ぐということは自然の流れで、重人さん19歳、英雄さん16歳でこの世界に入ったそうです。

「今はこんなに丸くなったけど、昔はとんがってたんだよ〜。メディアの取材なんか受けてなかったもんな!」とおっしゃるふたり。はい、Leafも今回が初めての取材です!今のおふたりに出会えてよかった〜とつくづく思うばかり。

tensyu_vol021_002

仲いい雰囲気はお客さんにも伝わり、「それ、何ていう料理?」と、カウンター席にひとりで座っている方もいつの間にかお隣同士で仲良くなっていることも。

tensyu_vol021_003

壁には重人さん直筆のメニュー表

見ているだけで「美味しい!」と伝わってくるメニュー表。食材は、旬のものを使っていることもあり、1週間に何度もラインナップが変わることも。その度、重人さんが毎回書きなおしているのだとか。

それでは、メニュー紹介に移ります。

まずは、[にし野]の店主・西野さんがオススメしてくれたこちらからご紹介します。

tensyu_vol021_004

天ぷら盛り合わせ1,500円。
この日は、こごみ、たらの芽、たけのこ

山菜は、シーズンだと2〜3日に1回、福井からはじまり、大原へと下がりながら自然のものを山菜採りの名人に教えてもらいながら一緒に採りに行くのだそう。ひと口食べると、さっくさくの食感はたまりません!これだけでも食べに訪れたい!

次は、この季節だけの色鮮やかな一品。

tensyu_vol021_005

若草蒸し 1,200円。
緑色の爽やかな色合いでキレイですね!

とろ〜り、つやつやの餡、すりつぶしたえんどう豆の中には、昆布を敷いて酒で蒸した桜鯛が。身がギューっとしまっていている桜鯛は、噛む度に味わい深さが増します。甘いえんどう豆と餡との絶妙なバランスに、常連さんもこの季節になると「あの緑色のまだ出てないの?」と言われるほど、人気の逸品なんだとか。出始めのえんどう豆がある時季だけしかこの綺麗な若草色は出せない、ということもあって、1ヶ月ほどしか楽しめないのは残念でならないです。(公開時にはすでに終了していたら...ごめんなさい!)

そして、お料理と一緒に、最近重人さんがハマっているという島根県の玉櫻酒造さんの純米酒をお燗でいただきました。 日本酒でも何から飲めばいいかわからないというビギナーさんから、いろいろな種類を飲んだ経験のあるマスターさんまでオススメしているのがこちらのお酒。優しく包まれるような味わいの玉櫻酒造さんの純米酒は、どんな料理にも合うと感じているのだそう。このお酒をスタートにすると、次はもっとさっぱり、もっとフルーティーにと、好みの一本が見つけやすいのではないかと感じているから、はじめの一本にされているそうです。

「僕らも飲むのが好きなだけの、素人同然。ただ種類を飲んでるだけですので、先ずは飲んでいただき、楽しい時間を過ごしていただけたら、幸いです。お酒を飲んでウンチクを語ろうなんて、一番楽しくない、と思っています。みなさん、いろいろな楽しみ方があった方が楽しいですよね。まずはお酒って楽しい!って思っていただくことを一番に考えて、お酒選びしております。」と、重人さんはお話してくれました。

ここまで見ていただくと...んん!?本当に蕎麦屋ですよね!?と思った方も多いのでは。「去年人気だったから今年も!」「もっとこうすれば美味しくなるはず」と毎度改良を加えていき、英雄さんのレパートリーは数知れず。ドレッシングやマヨネーズに至るまでこだわり自家製なのだと聞くと、蕎麦屋という領域を超えている...とその充実っぷりに驚かされます。
あまりに一品に夢中になりすぎて「お兄ちゃん...お腹いっぱいで蕎麦まで辿り着けへんかった...ごめん。」というお客さんの姿も。そうならないよう、そば鶴マスターさんたちは、途中で蕎麦をはさみ、また一品を食べるという方も多いのだとか。それくらい、英雄さんの作る一品一品に魅了される方が多いということですよね!

それでは、本題の「蕎麦」のご紹介へ。 蕎麦は、二八蕎麦を毎朝仕込み、足りなくなれば追い打ちしているのだそう。また、4月と11月の年2回は、打ちたての十割蕎麦が楽しめる蕎麦会も。

そして、今回オススメしてくれたのは、女性が大好きなものがたくさん詰まったこちら!

tensyu_vol021_006

芋かけとろろ蕎麦 1,000円。
つくね芋と卵のコントラストが素敵です!

まろやかで粘り気が強いつくね芋は京都産のもの。卵も新鮮そのもので黄身は黄色というより、赤に近い色合いにびっくり。ぐわーーっと、つくね芋、卵、蕎麦をかき混ぜていただきます。つくね芋の粘り気は噛みきれないほど!卵も味がしっかりとしています。そして、何よりも主役の蕎麦。こんなにも個性的なつくね芋、卵に負けないのは、やっぱり看板の蕎麦だからこそ。コシがあって、ツルツルと喉越しも良く、その他の種類も食べたくなります。

とにかく、どれを食べても、「美味しい」の言葉ばかり。自分のボキャブラリーの無さにがっかりしますが、美味しいものを食べると、純粋にこの言葉が口から出てしまうからしょうがない!

また、今回の取材中に納品に来ていた酒屋さんとの信頼関係の強さも感じました。酒屋さんだけでなく、そのお店、そのお店に合ったものを提供してくれる小売の方いてこそ、このお店の魅力的、そして個性的なラインナップができあがるんですね。

「今日は何ができるの?」「ひとりやし量少なめにできる?」「こんな食べ方できる?」などなど、お客さんは気軽に食べたいものを相談できる雰囲気。そして、お客さん同士がいつの間にか仲良くなり、ひとりで来ても楽しめる様子。それを『台所みたいな場所』でありたい、と重人さんは話してくれました。家に帰って、くつろいで、好きなものを食べられる環境はまさに台所!

また、英雄さんのつくる一品ものは、季節を感じるものばかり。旬のものを大切にするからこそ、その時、その時によってメニューは変化していきます。季節感を大切にする姿があるからこそ、食材の旨味を120%に引き出すことができる。だから、看板メニューの蕎麦にも負けず劣らずの数々の品が生まれるのですね!

そしてそして、何よりもの魅力は、石田さん兄弟の醸し出すみんなを仲間にしてくれる雰囲気。それはまるで、幼い頃に急いで家に帰って「台所」に集まって、家族と今日の出来事を話しているような優しい時間。そんな楽しい時間が[通しあげ そば鶴]には流れているだと強く感じました。

次回は天然真鯛の鯛めしが楽しめるお店!ヒントはこちら!

tensyu_vol021_007

※記事内に記載の内容は2016年4月時点の内容となります。