鮮度抜群の鶏をコースでいただく[にし野]

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豊富な日本酒とうまい肴が揃う[さかぶくろ]の店主・松井さんからの数珠つなぎでやってきたのは・・・

※前回の様子はコチラから

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教えてくれたのはこの方!
店主・松井 敬太さん

[さかぶくろ]

京都市中京区壬生仙念町10―5 B1F

営業時間   11:30〜14:00、17:00〜24:00
TEL    : 075-354-6676
定休日  : 水曜昼、日曜休(祝日の場合は翌月曜休)
HP     : http://www.sakabukuro.com/

鮮度抜群の鶏をコースでいただく[にし野]さんです!オススメの理由を紹介人の[さかぶくろ]の店主・松井さんにお伺いしました!

Q.)今回[にし野]さんをご紹介いただいた理由を教えてください!

焼き鳥と日本酒、相性は良いハズなのに、どちらも本格的なお店は少ない気がします。 その点、にし野さんは、焼き鳥はモチロン、日本酒も文句無しのラインナップで行く度に満足しています。しかもご近所さんというのが地味に嬉しいです。 また、ワインを始められたり、お料理もなにやら新しいことを構想中だとかで、常に変化・進化しているので目が離せません!

Q.)普段どんな時に松井さんは[にし野]さんを利用されるんですか?

チャンスがある時に。定休日もかぶってますし、営業時間もウチより少し早いので、隙を見つけて寄せてもらってます。

Q.)[にし野]さんで特にお好きなメニューを教えてください!

おまかせコース(3,500円)
一串目からガッツリ掴んで最後まで飽きずに食べさせてくれるので、にし野さんではいつもこのコースをお願いしてます。生野菜盛りは箸休めにちょうど良いし、スープもついて大満足。 炭台に向かう西野さんの仕事を眺めながら燗をチビチビ。焼き鳥と日本酒、サイコーです。

2014年9月末にオープンした[にし野]。比較的新しいお店ですが、鶏肉の良さを余すことなく、コースで提案してくれるとあって、すでにLeafスタッフの中でも話題沸騰中のこちら。日本酒にこだわりがある[さかぶくろ]の松井さんがおすすめとあって、気になることばかり。早速、[にし野]の店主・西野さんに突撃取材してきました!!

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阪急西院駅から徒歩3分ほどで、[にし野]の暖簾が見えてきました

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店主・西野 顕人さん

[にし野]

京都市右京区西院北矢掛町36-16

営業時間:18:00〜23:00(LO/22:00)
TEL075-322-3184
定休日日・水曜、祝日休

コース料理はいろいろと経験してきましたが、「炭火焼き鳥」で「コース」を基本にしているというお店はなかなか出会ったことがありません!そんなスタイルに興味津々になりながら「さかぶくろの松井さんにご紹介していただいて伺いました!」と向かうと、「松井さん、ご紹介いただきありがとうございます!」と、とても気さくに店主の西野さんが迎えてくれました。

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カウンター席。焼いている様子を間近に見ながら、西野さんとのトークも楽しみたい

いろいろお話をお伺いしている中で、「どうして焼き鳥のコースでいこうと思ったのか」という疑問を解き明かすまでには、このお店を開くまでの様々な経験が関係しているということがわかりました。

もともと京都出身の西野さんは、20代後半に東京の焼き鳥屋で働いたあと、地元・京都に戻ってきても、すぐにはこのお店を開かなかったそう。もっと鶏を知りたい、という想いから、京都市中央卸市場にある鶏の卸屋に頼み込んで1年ほど働いたのだとか。普通ではなかなか雇ってもらえないこの場所で、「良い意味で、良いところも悪いところも知ることができた」とその時の経験を話してくださった西野さん。そんな卸屋側の経験からも、鮮度の良い鶏を堪能してほしい、という想いが募り「コース」で提供することを基本とした[にし野]が西院に誕生しました。

「コースだからと言って、ハレの日ではなく、日常の中で味わう焼き鳥でも、いいものを楽しんでほしい。敷居を感じることなく、気張らないお店でありながら、納得できるものを焼きたいし、納得できるものをお客さんにも楽しんでほしい。」と語ってくれました。

おっしゃる通り、コースというと宴会だったり、接待だったり...日常の楽しみ方ではなく、少し特別な場面をイメージしがちですよね。しかし、西野さんのお話をお伺いしていると、決して特別なことをしようとしているのではなく、素材の本質を守り、それを提供し続けることができれば、お客さんも常に最高のものを楽しむことができる、その繰り返しが、毎日鮮度の良い鶏を提供できることにつながる。だから、あえて「コース」になっているんだということを感じました。

それでは、お待ちかねのメニュー紹介です! 

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目の前で鳥を焼いてくれる様子。香ばしい香りに寄せられてくるお客さんの姿が想像できます

こちらで楽しめるコースは、青たたきコース(4,100円。青たたき、鳥焼7種、野菜の11品)とおまかせコース(3,500円。鳥焼7種、野菜の10品)の2種類。いつでも朝引き鶏を提供しているので、その圧倒的な鮮度に驚きますよ!という言葉に期待も膨らむばかり。

今回はコースの中からいくつかご紹介いただきました。まずご紹介いただいたのは、レバー。 焼く前に見せてもらった時もその肉厚に驚きましたが、焼いた後も縮んでしまうことなくプリプリ...!このプリプリさは驚くばかり。。。

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その食感に思わず唸ってしまったレバー

実は私もそうですが、特にレバーを苦手に思っている方も多いと思います。しかし、こちらのレバーは全く臭みを感じなかったんです。他で今まで食べてきて苦手と思っている部位も、こちらで食べるとそのイメージは一新すること間違い無しです!

その他にも、生野菜と焼野菜も紹介してくれました。箸休め、というイメージだった野菜ですが、こちらも主役級。生野菜は珍しいものばかりです!

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黒トマト、鈴かぼちゃ、ヤーコン、紅芯大根、紅しぐれ大根、ホワイトセロリと珍しいものばかり

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季節のもの楽しめる焼き野菜。この日は菜の花とじゃがいも

美味しいものを食べていると...やっぱりお酒が恋しくなりますよね。[さかぶくろ]の松井さんがおすすめしていたように、こちらで楽しみたいのは日本酒(特にお燗)です。 日本酒と言ってもどれを選べば...と迷った時は、西野さんにおすすめのものをぜひ聞いてみてください。酒蔵さんとのつながりも強く、取材の数日前も[竹鶴酒造]に行っていたのだとか。お酒も作り手の顔が見えているものを、と日本酒へのこだわりも垣間見えました。

鶏でも、日本酒でも、作り手とお店のいい関係があれば、お客さんに最高のものを提供できるし、そんな鶏や日本酒を存分に楽しんでほしい、という想い、本当にすてきですね。食材ひとつ一つを大切にするのは基本的な考えですが、本当にその通りで、いつもいただいている食材を見直すきっかけとなる取材となりました!

あの肉厚は...忘れられないです!クラフトビールや自然派ワインを取り入れるなど、これからも様々なことに挑戦していかれるとのことで、次に訪れることができる日も楽しみでなりません。みなさんもぜひ[にし野]で、鶏をまるごと楽しんでみてください!

次回は、蕎麦屋でありながら一品も素晴らしいあの店へ!ヒントはこちら!

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※記事内に記載の内容は2016年3月時点の内容となります。