京都と福井を結ぶ「鯖街道」に行ってみた!

『月刊誌Leaf』で何度か紹介してきた福井県。その昔は、若狭湾一帯の中心都市だった福井県小浜は、古代から志摩や淡路と並ぶ「御食国(みけつくに)」として知られ、食における重要な役割を果たしてきました。「御食国」というなかなか聞き慣れない言葉は、天皇の御食料を朝廷に納めた国のことをいうそうです。

WebLeafでも特集させていただきました!

若狭おばま ちょこっとTRIP

若狭おばま ちょこっとTRIP

また、海の玄関口で南蛮貿易と日本海交易で栄えた街だという一面も。さらに、江戸時代には、北前船の寄港地として昆布など北海道の海産物が手に入る歴史から、京都の和食をはじめ、食文化を支えてきた街だといわれています。

そんな若狭国(=小浜)と京都を結ぶ道は「鯖街道」と呼ばれ、『海と都をつなぐあかさの往来文化遺産群〜御食国若狭と鯖街道〜』として、日本遺産にも認定されているそう。

今回は、京都商工会議所の観光・運輸部会主催の「御食国若狭視察見学会」を通して、若狭ぐじや鯖など特有の食材はもちろん、人や物資、文化を運んできたといわれる「鯖街道」にお邪魔させていただきました。

宿場町の面影を残す、熊川宿

まず訪れたのは、近江(滋賀)国境に接する宿場町として繁栄し、今でも旅人が足をとめてひと息入れる場所として知られている「熊川宿(くまかわじゅく)」。豊臣秀吉の命により若狭領主・浅井長政が交通と軍事において重要な「熊川」を諸役免除したことで発展したといわれています。

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緑豊かな自然の中、
当時の様子を伺える街並みが残っていました

重要伝統的建造物群保存地区として保護されるこちらの地区は、上ノ町、中ノ町、下ノ町と3つのエリアにわけることができます。

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少し目線を上に向けると、
街灯には「鯖街道」の文字が

こちらではじめに向かったのは、鯖街道や宿場町の役割や京の食文化とのつながりなどの展示パネルがある「村田館」。なんとこちらは、京都の老舗料亭[菊乃井]の創業者の生家だったのだとか。この地区の名産である、熊川葛や梅干し、うなぎ、鯖など、若狭の食材をの旬の時期などを学べるだけでなく、熊川宿への思いを語る村田さんの映像も流れていました。

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「村田館」の外観

街並みを散策している中で気になったのが、家々の前に流れる水路の存在。こちらは、熊川宿の歴史的景観において欠かせない存在だそうで、「前川(まえかわ)」と呼ばれていました。

かつては馬の飲水や、生活用水、農業用水として使用されていたそうですが、今でも野菜を洗うなどで使用されているそうです。

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前川

この洋風の趣ある建物は、昭和15年に建てられた熊川村役場。今では、熊川宿と鯖街道の歴史を伝える資料館として使用されています。

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若狭鯖街道熊川宿資料館宿場館

そして、最後に見学したのが「熊川番所」です。江戸時代には"入鉄炮出女(いりてっぽうとでおんな)"という交通政策があり、江戸への鉄砲の持ち込みと、江戸に住まわせた諸大名の妻女が関外に出るのを厳しく取り締まっていたそう。その関所として、厳しい統制と物資への課税が行われていたのがこの番所だったのだとか。宿場内に復元された番所としては、全国でも貴重な建造物だそうです。

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熊川番所

江戸時代はこうだったのか〜と当時に思いを馳せながら、ゆっくりと散策を楽しませていただきました。

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自然もたっぷりの熊川宿に
癒やされっぱなしのWebLeafスタッフなのでした

新たに誕生した特産品

続いて場所を移動して、小浜商工会議所のみなさんと意見交換会を実施。北陸新幹線〜京都ルート開業を見据え、食や歴史を切り口とした地域活性化策などの意見を伺うことができました。

中でもWebLeafスタッフが興味深かったのは、新たに生まれた「鯖」と「特産品」
若狭、小浜というキーワードを聞いて思い浮かんだのは「鯖」なのですが...実は、最近では最盛期の1万分の1に満たない水揚げ量になっているのだとか。そこで2016年6月から、小浜の産学官民が一体となり、小浜の「鯖、復活」プロジェクトがスタート。誕生したのが、その名も『小浜よっぱらいサバ』。よっぱらいとは?!とその真相を聞くと、鯖街道の執着点である京都の酒蔵で製造された酒粕入りの餌を使っているからなんだとか。

適度な潮の流れがあることでしっかりと運動ができ、地下水が湧き出ている清浄な小浜の海で育った「小浜よっぱらいサバ」は、臭みがなく、ほのかに爽やかな香りが楽しめるそう。また酒粕を含んだ餌には、豊富なアミノ酸類があり、その働きもあって深い旨みを感じられるそうです。

実際にWebLeafスタッフたちもお昼ごはんに試食させていただきましたが、確かに旨みと甘みを感じることができます。足が早いと言われる青魚ですが、今回は刺身で食べさせていただけたのも鮮度があってこそ!養殖の生臭さもなく、爽やかな味わいを楽しむことができました。

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実際に昼食で試食させていただいた
「小浜よっぱらいサバ」の刺身

そして、もうひとつは新たに小浜の食文化を活かして誕生した特産品『若狭おばま鯖おでん』。へしこやなれずし、鯖寿司など、様々な特産品があげられますが...新たな特産品を!とKISUMO小浜のみなさんが考案されたのがこのおでん。

ダシに鯖の魚醤を使用し、かつてこの地域で主要な漁法だった「きんちゃく漁法」をモチーフにして作った鯖の身が入った「きんちゃく」が具材に入っているのが特徴です。今では、若狭市内の複数の店舗で販売され、全国各地のおでんイベントなどでも人気の商品となっているそう。

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お昼にいただいた「若狭おばま鯖おでん」は、
透き通ったスープに若狭近海で採れた魚介類がふんだん。
この他にもトマトベースも

食は地域によって特徴があり、その土地その土地の良さを感じることができますよね。その他にも昼食では様々な食材を通して、小浜の良さを存分に感じることができました。

この地で知る、日本の食文化

そして今回の見学会で最後に訪れたのが「御食国若狭おばま食文化館」。平成15年9月、小浜市が推奨する「食のまちづくり」の拠点施設としてオープンしたこちら。若狭おばまの風土と食に関する情報がつまった施設となっています。

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「御食国若狭おばま食文化館」の入口

ミュージアム部分では世界で愛される日本の食文化の代表格「寿司」や、年始めに一年の無事を願って食す「雑煮」など、食品サンプルと一緒に説明されているので、興味深く学ぶことができました。

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お雑煮コーナー。細かな展示物は圧巻!

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広々とした館内には様々な展示が。
2階には工芸品の展示や販売も

こうして、京都の食文化にも大きく影響を与える福井県小浜エリアの歴史や食材を間近に感じることができ、より一層「鯖街道」に興味を持ったWebLeafスタッフ。今後も、京都と福井県若狭、小浜エリアのつながりに着目していきたいと強く思ったのでした!

みなさんも、今度の休日は少し足を伸ばして、福井県小浜市まで行ってみてはいかがですか?

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