最高の食べ方は産地に聞け!ルビー色に輝くいちご「あまおう」の町、福岡県糸島で美味しさを追求してきた

みなさん、こんにちは。春スイーツの楽しみは、ホテルでいちごビュッフェ!だと思っているWebLeafスタッフです。今年も様々ないちごビュッフェに向かうと、いちごの食べ比べをしている所が多いことに気づきました。

その中でもよく耳にする「あまおう」といういちご。このいちごの名前は知らない人はいないのでは!?というくらい人気ですよね。でも、どこが産地なのか、すぐ頭に浮かぶ方はいますか?

西の方だったと思うけど...と考えていると「そんなにいちご好きなら、"あまおう"の産地まで行ってみませんか?」というお声がけが!今回、WebLeafスタッフに素敵な提案をしてくれたのは、京都であまおうの魅力を発信している、京都青果合同株式会社(通称:京果)のみなさんです。

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素敵な提案を持ちかけてくれた京果のみなさん

京果「え、いちご好きなのに、どこであまおうができているのか知らないんですか...
WebLeaf「えーーっと、、九州あたり?暖かい所ですよね?」

京果「いやいやWebLeafさん、"あまおう"と言えば福岡でしょ!まだまだ"あまおう"を知らない人が多いことを痛感しました...

京都に住んでいる私たちに、安全・安心で美味しく、いつでも安定した価格や品質の野菜や果物などを提供してくれている京果で働くスタッフのみなさんをこれほどまで落胆させてしまうとは...。

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京果のスタッフ・溝上さんが手にするのは
サンリオとコラボした「あまおうの王子さま」

 

これは、徹底的に「あまおう」について研究せねば!!ということで、一路あまおうの代表的な生産地、福岡県糸島市に向かいました。

 

こんなにも大きないちごが?! あまおうの町へ

糸島市とは、福岡県の最西部に位置し、福岡市の中心地から車で約30分の距離。北は玄界灘、南は福岡と佐賀の県境に山々、そこから流れるいくつもの川がある、自然豊かな街なのが糸島市の特徴。農・林・水産の豊かな食材が宝庫で、自然を活かした観光資源もたくさんあるこの街は、某雑誌の「住みたい街ランキング in 福岡」で1位に輝くほど、県内外から注目されているんだとか。また、玄界灘に面した糸島半島などは、美しい海岸線が続き、夕焼けが楽しめるカフェなど、人気スポットもたくさんあるそうです!

 

京都からは新幹線に乗って博多駅へ。その後、地下鉄に乗って筑前前原駅に到着しました。

 

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糸島市「筑前前原駅」に到着!

 

「あまおう」とは、「あかい」、「まるい」、「おおきい」、「うまい」の頭文字を取った品種。このいちごは、6年という長い歳月をかけて研究開発をされて福岡県で誕生したのだそう。ミツバチによる自然受粉によって生まれるあまおうは、大粒な果実の中に濃い甘みとたくさんの果汁を蓄え、一度食べたら忘れられない味わいをもっている、と言われています。
そんなあまおうの旬の時期は、11月〜5月。これからますます美味しくなる時期に産地まで直接行けるとは!なんとも貴重な機会です。

 

そして、今回お伺いさせていただいたは、JA糸島いちご部会副部会長の田中さんの畑。

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優しい笑顔の田中さんが出迎えてくれました!

「あまおう」の品種が誕生した際に、田中さんも所属するJA糸島いちご部会では、全農家が一気に「あまおう」の栽培をスタート。現在いちご部会の方々が生産する品種は100%あまおうのみ!正真正銘、あまおうに真摯に向き合ってきた方々!不躾ながら様々なあまおうの疑問に答えていただきました。

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本日はよろしくお願いします!

田中さんのハウスにお邪魔してまず圧倒されたのは、あまおう畑の広さ!こちらでは、4000〜5000本の苗が植えられ、愛情込めてあまおうを育てていらっしゃいます。

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ハウスに入ると、ずどーーんと広がるこの光景に感動!

代々家族でこちらの畑でいちご農家をしていらっしゃるという田中さんは、いちごを育て始めて30年以上。宝交早生(ほうこうわせ)、とよのかなど様々な品種を育ててきた中で、「あまおう」はいちごの色ムラもなく、圧倒的な赤色の鮮やかさ、そしてその大きさが特徴的だと教えてくださいました。

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確かに!手に乗せてみるとこんなにも大きい!

何はともあれまずはおひとつどうぞ、と採れたての「あまおう」をいただくことに。

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田中さんにベストな食べ頃のあまおうを教えてもらいました

これほど大きいと、味も大味なんでしょ?と疑い気味のWebLeafスタッフ。一口食べてみると「あ、あまい...!!! 大きいのに、甘さが凝縮されて詰まっているーーー!!」と思わず叫んでしまいました。

田中さん「WebLeafさん、本当に美味しく食べるなら、いちごはヘタ部分から食べるのがおすすめです。いちごは先が美味しいから、最後に甘さを感じる先の部分を残すのが良いんですよ」

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ヘタを取って準備万端

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再度習った美味しい食べ方でリトライ!

確かにヘタ側から食べるとあまおうの甘さが最後まで楽しめます。美味しい食べ方すら、初めて知ったWebLeafスタッフ。これほどまで、いちごについて知らないことがあるとは。。。

 

WebLeaf「どうして糸島ではこんなにも美味しいあまおうが生まれるんですか?」

田中さん「糸島市は暖冬な地域なので、いちごを栽培するのに適しているといわれているんです。日本海側に面しているので曇りの日も多い場所ですが、その分ゆっくりとあまおうが熟成するので、質のいいものが出来上がるんです」

あまおうの美味しさは"どれだけゆっくり熟成されるか"が大きく左右するのだとか。通常は「曇の日が多い」というのはデメリットに感じてしまいますが、あまおうの美味しさを引き出すには良い環境だと言えるんですね!

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真っ赤に育ったあまおう

WebLeaf「こちらのハウスでどれくらいのあまおうが採れるんですか?」

田中さん「多い時で日で400パックほどですね〜」

WebLeaf「よ、よ、よんひゃく!? 一日ですよね...。丸一日かかってしまいそうですね」

田中さん「今だと朝3時半頃から採って、陽が上がるまでに一日分を採りきるんです。そして、そのまま出荷するのではなく一度冷蔵庫に入れます。12時間以上は冷やしてあまおうの身を締めるんです」

WebLeaf「ちょっと待ってください!朝3時半!? それ、朝じゃなくて夜です...」

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ハウスの中には自然受粉のためのミツバチが!
ミツバチはハチ屋さんからレンタルなんだそう

田中さん「そうですね(笑)その後にパック詰めをして、出荷をして。あまおうは1番目、2番目、3番目、4番目と、4回採るタイミングがあります。その中で一番忙しいのは、出荷の最盛期の2月末〜4月頃。あまおうを採りながら、来年用の苗も育てます。また、採った後もパック詰めまでして出荷するので、一日中やることは満載。いちご農家は年中忙しいと言われていて、いちご農家は1年は13ヶ月あっても足らない、なんて言葉もあるほどです。」

冬から春にかけて、ずっと手軽に美味しいあまおうが食べられるイメージでしたが、その舞台裏にはこんなにも大変な日々があったなんて...。手間暇かけて作っている現場に立って、実際に育てている方のお話を生で聞くと、よりこの一粒一粒へ愛情が深まりました。

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あまおうの花と実。
美味しいあまおうになりますように!

 

WebLeaf「そのまま食べるのが一番美味しいとは思うんですが、他にも産地だからこその食べ方などあれば、ぜひ教えてほしいのですが...」

田中さん「それなら、JA糸島のあまおう担当の方に聞いてみるといいですよ」

ということで、あまおうの美味しい食べ方を求めて、JA糸島を訪ねてみることにしました。

 

産地オススメ!あまおうのアレンジ

そのまま食べる以外にどんな食べ方があるのかな〜と想像を膨らませていると、あまおうを知り尽くしたJA糸島 小川さんにお会いすることができました。

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JA糸島 小川さん。あまおうの出荷場にて

小川さん「もちろんそのまま食べるのが、ダイレクトに美味しさを楽しめ一番の食べ方ですが、ジャムやジュースのアレンジもおすすめですよ〜。あまおうは色が鮮やかなので、加工をしてもキレイな赤色が出るのが特徴なんです」

なんと!そんな楽しみ方があるんですか!それでは早速、ジャムづくりから体験させていただくことにしました。

 

★レンジで簡単!あまおうジャム

【材料】

・あまおう....1パック(270g程度)
・はちみつ....大さじ3杯(お好みで1〜2杯追加)

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材料はなんともシンプルで、あまおうとはちみつのみ。そのまま食べても美味しいから、多くは必要ないんですね!

まずはヘタを取って、大きな耐熱ボウルへ入れます。あまおうの果肉をしっかり楽しみたいので、今回は半分に切るだけ。

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「農家さんではあまおうジャムを作る方も多いそうですよ」と教えてくれた小川さん

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断面もなんともキレイな色合い

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続いてはちみつをあまおうにかけます

その後は、レンジへ入れて15分。途中でアクが出てきたら、丁寧にアクを取って、また5分レンジへ(少し緩めにしたい方はあと1〜2分レンジへ)。好みの硬さになったら、5回ほどかき混ぜると完成!

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完成した、あまおうジャム

なんと約30分ほどで、こんなにも簡単にあまおうジャムが出来上がりました。加熱するとフルーツは色が黒っぽくなるのが通常ですが、何か特別なことをしたわけでもなく、あまおうだとこんなにも真っ赤なジャムができることに感動です!早速、ヨーグルトにかけていただいてみました。

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これこそ、黄金コンビ!

スプーンですくってみると、ゴロッとしたあまおうの果実の大きさに迫力を感じながら、まずは一口。本当にあまおうとはちみつだけ?と思うくらい、甘さもとろみも大満足で、完成度の高いジャムに驚きです。じゅわ〜〜と染み出すあまおうの美味しさ...ペロッと完食してしまいました!

そのジャムを使って"いちごミルク"を作ってみませんか?これがまた絶品なんです!」との小川さんのアドバイスのまま、続いていちごミルクを作ることに。

★いちごミルク

【材料(2杯分)】

・あまおうジャム....大さじ3杯
・牛乳.....300ml

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今回は『糸島産』で攻めたい!ということで、糸島の厳選した酪農家から毎朝集乳した新鮮な原乳を使用し、通常の何倍もの時間と手間をかけて低温殺菌してつくられたというノンホモ牛乳「伊都物語」を使用させていただきました。これだけでも、本当に美味しい牛乳なのに...なんとも贅沢!

牛乳、あまおうジャムを入れ、5秒ほどミキサーにかけるとこれまた簡単に完成しました!

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今回はあまおうを存分に楽しめるようにと、
あまおうをコップに飾っていただきました。見た目もかわいい!

糸島の最高ブランドの掛け合わせで完成した究極の「いちごミルク」は、これまでWebLeafスタッフが飲んだことのない深い味わい。こんなにも濃厚で奥深い味になのに、あまおう、はちみつ、牛乳の3つの素材だけでできている味なのか...と疑ってしまうほど。素材が良いと、本当に何も加える必要はないんですね。糸島産ブランド、恐るべし...!

 

あまおうのお土産も見つけに行ってみた!

「せっかくなら、地元らしさを感じるあまおうのお土産を見つけたいです」というWebLeafスタッフのわがままにお付き合いいただき、最後に連れて行っていただいたのは、売上高日本一位を誇ると言われるJA糸島産直市場「伊都菜彩(いとさいさい)」

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伊都菜彩
(提供:JA糸島

土日は駐車場の空き待ちで渋滞を起こしてしまうこともあるくらい人気だという「伊都菜彩」。訪れたのは平日でしたが、それでも多くのお客さんでごった返していました。並べられているものを見てみると、魚介、肉、野菜、果物、米、花、乳製品、そして加工品...そのほとんどが糸島産!これほどこの街で育つものが多いことにも驚きです。あまおうだけじゃなく、もっともっと美味しい食材にあふれている街。ここに移住したい!と思えるくらい、暮らしやすい場所だな、ということを強く感じました。

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ジャムをはじめ、ジュースやいちご大福、プリンなど
あまおう産地ならではのあまおうを使ったものが満載

こうして「あまおう」の魅力を存分に感じることができた突撃取材でした。そして、糸島で育ったあまおうは、JA糸島の出荷場から京都市中央市場へ。なんとここに集まるあまおうの6割は糸島産なんだとか。そして、セリなどで販売され、私たちがスーパーや百貨店、小売店などで購入することができるようになっているんですね!

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これから最盛期を迎える「あまおう」。産地のこだわりや想いを知ると、みなさんもよりこの一粒一粒を美味しく感じることができるのでは?ぜひこんな産地のみなさんの想いを感じながら、今が旬の「あまおう」を楽しんでみてくださいね!

 

「福岡県糸島産あまおう」に関するお問い合わせ
京都青果合同株式会社 マーケティング部
Tel. 075-315-8223
※京都青果合同株式会社は市場法により、一般のお客様へ販売することはできません。

JA糸島 あまおう紹介ページ>>

※こちらの記事は、「京都青果合同株式会社」のスポンサーのもと、公開しております。

じゃあ、実際に京都ではどこで食べられるの?

京都で発見、福岡県糸島市産いちご「あまおう」が美味しいスポットを調査してきた

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