ふわっと柔らか食感と濃厚ソースに奥深さを感じる![ハンバーグシチューのお店 一]で絶品ハンバーグシチューを堪能してみた
- 2018/11/15(木)
- 京都・グルメ
みなさん、こんにちは。「ハンバーグ」という看板を見つけるとついつい足が向いてしまう洋食好きなWebLeafスタッフです。
さて、みなさんはハンバーグの中でも"ハンバーグシチュー"をご存知ですか?煮込みハンバーグでもなく、シチューとドッキング?そんなハンバーグシチューが自慢のお店が宇治にある!との噂を聞きつけてWebLeafスタッフが向かったのは、JR黄檗駅から徒歩5分ほどの距離にある[ハンバーグシチューのお店 一(かず)]。
踏切を渡って西へ。お目当てのお店を発見!
住宅街の中の隠れ家のような場所にお店を見つけることができました。扉を開いてみると...
カウンター5席、テーブル10席の
木の温もりを感じる店内が広がっていました
出迎えてくれたのは、優しい笑顔が素敵な店主・かずさん。
店主のかずさん
2017年2月にオープンした[ハンバーグシチューのお店 一(かず)]。店主のかずさんは、16〜17歳の頃に飲食店でアルバイトをしていたことをきっかけに「料理」に興味を抱いたと言います。料理の専門学校に通い、その後、パーティ料理などを作る現場で"師匠"と呼べる方と出会います。その後、和食など素材にこだわった料理を修行。「数年前に他界されたその方は、いつか自分の店を持つことが夢で、その夢を受け継いだ形でこのお店をオープンさせたんです。」と、このお店ができた経緯を教えてくれました。
また、思いだけでなく、師匠の使っていた包丁も今も現役でこのお店で活躍しているそうです。
師匠が愛用していた包丁は今もこの店で大活躍
取材をしている中で特に印象的だったのが「洋食はもともと日本のもの。その食文化を子どもから年配の方まで多くの方に楽しんでほしい」という"洋食"に対するかずさんの想い。日本の味だからこそ、これまで学んできた和食の技術なども、今のお店の味につながっているようです。
それでは気になる「ハンバーグシチュー」をチェックしていきましょう。
こちらのハンバーグシチューとは、焼き上がったハンバーグにデミグラスソースをかけ、400℃のオーブンの中へ!数分後には熱々の「ハンバーグシチュー」が完成するのだそう。今回は特別にその工程を見せていただくことができました!
ハンバーグももちろんですが、まずはハンバーグシチューで味の決め手となる、開店以来継ぎ足しながら仕込んでいるというデミグラスソース作りの様子を拝見させていただきました。
店内にはこだわりのデミグラスソースの作り方が
大きく掲げられていました
まず注目したいのが、デミグラスソースの素となるフォン・ド・ボー。仔牛の骨や牛すじ肉は焦げ目がつくまで焼き上げ、すじ肉から出る旨みたっぷりの脂まで残すことなくデミグラスソース作りに活かします。最近ではこのフォン・ド・ボーは手軽に缶詰などでも手に入れることができるそうですが、手間隙かけてじっくり作り上げるのがこちらのこだわりです。
フォン・ド・ボーの素となる仔牛の骨や牛すじ肉は
焦げ目がつくまでしっかりとソテー。
これだけでも美味しそう...
そこに香味野菜を加え2日ほど煮込みしっかりと旨みを溶け込ませます。ローストした小麦粉とバターを合わせ、更に煮込むこと数日。こちらの「ハンバーグシチュー」の要となる"デミグラスソース"が完成します。ソースだけでもなんとも贅沢...。
続いてハンバーグ作りへ。ハンバーグのポイントは、まずはじめにミンチと塩のみをしっかりと練り込むこと。この工程を一つ加えることで、ジューシーさが増すんだとか。
出来上がったタネは、注文後に形成
パンパンとリズムよく捏ねて出来上がるハンバーグ。その音だけで、期待が高まります。
その後、鉄板で蒸し焼きに
焼き上がったハンバーグは、400℃の高温にも耐えうるお皿に移し、先程の自慢のデミグラスソースをかけます。
黄金色に輝くデミグラスソースをたっぷりと。
ハンバーグと合わさるとどんな味になるのか楽しみでなりません
そして、400℃の高温のオーブンへ!
今まで感じたことのない熱風に
撮影スタッフも思わず驚いてしまいました
数分後、オーブンから出てきたハンバーグは先程にも増してふっくらした様子。そこに最後のトッピングをすると、噂の「ハンバーグシチュー」が完成です!
「ハンバーグシチュー」が完成!
周りのデミグラスソースがグツグツしている様子が
なんとも食欲をそそります
それでは待ちに待った実食タイム!今回は、ライス、サラダ、ドリンクが付いた自家製ハンバーグシチューランチセット1620円(税込)をいただきます。
自家製ハンバーグシチューランチセット1620円(税込)
いただきますー!
スプーンをハンバーグに入れると、肉汁がジュワ~っと溢れます
口に入れてみてまず感じたのが、なんとも肉々しい味がする!ということ。ハンバーグはふわっと柔らかさもありながら、しっかりとお肉のジューシーさを感じられるのはもちろんのこと、デミグラスソースにもお肉の旨みがしっかりと染み出しています。
あまりのジューシーさに驚きの顔
デミグラスソースができるまでの工程で見た牛すじ肉などのお肉の脂や旨みがダイレクトに感じられるソースは、今までに感じたことのない"甘さ"があり、なんとも奥深い味わいに。それでいてあっさりとしているので、どんどんスプーンが進みます。
半分ほど食べ進んだ時に店内を見ていると目に入ったのが、この看板。
「ぜひ、シチューにご飯を入れてお召し上がりください」
これは試さないわけにはいきません!ご飯を入れるのはどのタイミングがベストなのか、かずさんに伺ったところ、最後に残ったシチューと絡める方もいれば、途中でハンバーグと一緒に絡める方もいるとのこと。
早速WebLeafスタッフも試してみることに。まだ半分ほどハンバーグが残ったシチューの中にご飯をダイブー!
しっかりご飯とデミグラスソースを絡めます
ご想像の通り、こちらも「うんまーーいっ!」
この味に惚れ込んだ方は数知れず、近くに住む方から、わざわざ車でこの味を求めてくる方もいるのだそう。また、お昼だけでなく夜にもこの味を気軽に頼めるよう、ハンバーグシチューと黒毛和牛すじ肉のセットには、ライス・サラダが付いて2,160円(税込)などのセットメニューも準備。その他にも、クリームコロッケやチキンカツなど昔ながらの洋食メニューをはじめ、和食の修行を活かした出汁巻玉子などの一品料理も。
日本独自の食文化として生まれた「洋食」。京都には"老舗"と呼ばれるお店がたくさんありますが、いつかそんなお店の仲間入りができるよう、地道にコツコツと、地元の方に愛されるお店になるよう頑張っていきたいと語ってくれた店主・かずさん。
こちらの「ハンバーグシチュー」の真相は、WebLeafスタッフを含め、誰もがこの味の虜になる、日本の洋食文化に真摯に向き合った、優しくも力強い意志を感じる味だということがわかりました。
みなさんも住宅街の中の隠れ家のような[ハンバーグシチューのお店 一]に足を運んでみてはいかがですか?
■ ハンバーグシチューのお店 一(かず)
Tel. 0774-33-1040
京都府宇治市五ケ庄新開14−63 コート黄檗1F
11:00〜14:00、17:00〜22:00(LO/21:00)
不定休
全席禁煙/完全個室無/駐車場無
公式 Instagram>>
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