緑茶の発祥の地・宇治田原で「新茶まつり」に行ってきた!

みなさん、こんにちは♪ 5月は新茶の季節!海外からも注目される日本茶ですが、実はその出来上がる工程を見たことない...。そんなことを思っていると、新茶の茶摘み体験ができるイベントが宇治田原で開催される!とのウワサを聞きつけて、5月14日(日)に「永谷宗円生家 新茶まつり」にお邪魔してきました。

「新茶まつり」の会場となったのは、江戸時代中頃、現在の緑茶製法の基礎となる"青製煎茶製法"を編み出したといわれる永谷宗円ゆかりの地「永谷宗円生家。今はお茶といえば「緑茶」が主流ですが、民衆にお茶が広まった江戸時代に庶民が口にすることが出来たお茶といえば、香りも味も粗末な茶色のものだったのだそう。そんなお茶事情を劇的に変化させたのが、当時宇治田原・湯屋谷で茶業を営んでいた永谷宗円だったのだとか。15年の研究を経て、色・味・香りに優れた緑色のお茶が彼の手で生まれたのが1738(元文3)年だと伝わっています。

そんな「永谷宗円生家」へは、京都市内からは、JR宇治駅や近鉄新田辺駅から京都京阪バスに乗車後「工場団地口」下車後徒歩30分、もしくは、車だと50分ほどで到着。

 

 

日本の原風景が残る町並みを抜けると、 「永谷宗円生家」の石碑を発見!

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「永谷宗円」が暮らした住居跡には、製茶道具や焙炉(ほいろ)跡なども保存。 まわりの庭には茶の木が植えられています。

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10時に会場に着くと、すでに多くの参加者が!

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毎年5月上旬に開催される「永谷宗円生家 新茶まつり」。茶摘み体験や、製茶体験、地元産煎茶の試飲、新芽の「茶飯」ふるまいなどがあり緑茶を存分に楽しめるとあって、年々参加者が増えているそう。

ウェルカムドリンクとして、まずは煎茶の試飲をさせていただきました。

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先日採れたばかりという新茶でできた煎茶を
地元の方に丁寧に入れていただきました

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早速いただいてみると...甘いっ!

自分で入れるお茶との違いにただただ驚くばかり...! そして、新茶とあって、少し青々とした若さが感じられるフレッシュ感溢れるお茶になっていました。

さて、まず体験させていただいたのは「茶摘み」。お庭に青々と生い茂っている茶葉を摘ませていただくことに。

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地元の方々に指導いただきながら摘んで行きます

摘み方はこんな感じ!

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1)利き手と反対の手で昨年の古い茎(茶色の部分)を持ちます
2)利き手の人差し指と親指の腹で"プチッ"と摘みます。爪を立てると雑味が入るので注意です!

お茶は一年に、新茶・二番茶・三番茶・秋冬番茶の4回の収穫期があるそう。今回はその中で一番はじめの新芽「新茶」を摘む季節になります。「一芯二葉(いっしんによう)」といって、まだ葉が開いていない芽の状態を指す「芯」と、その下の2枚の葉だけを摘むため、収穫量は他に比べると少し。贅沢なお茶になります。

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この後の製茶体験に向けて
一心不乱に茶葉を摘んでいきます

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参加者のみなさんも順調に茶摘み体験を楽しんでいる様子

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製茶体験では200gほどの茶葉が必要なのですが...
まだまだ足りません!

そうこうしていると、お昼の時間に近づいてきました。お昼には地元の方が、新芽で作った茶飯のおにぎりと、新芽の天ぷらをふるまってくださいました。

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茶飯のおにぎり

味付けは塩味だけなので、 茶葉の味をダイレクトに感じることができます。

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新芽の天ぷら

さくっと揚がった天ぷらは、 お茶と思えないほどの瑞々しさに感動し、 図々しくもおかわりさせていただきました。

お昼ごはんでほっと一息ついた後に向かったのは、宇治田原で初めて茶の木が植えられたという「大福谷(おおぶくだに)」。霊峰・鷲峰山(じゅぶせん)のふもとの谷あいに向かって登ると、一面に広がる茶畑が!

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こちらでは日光を遮るためにシートをかけ「かぶせ茶」を作っています

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かぶせ茶は先ほどの煎茶になる茶葉に比べ、太陽光を遮られたより柔らかい茶葉なので、 太陽の光が透けて、キレイな黄緑色に輝いていました。どんどん山間を進んでいくと...

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このイベントだけの特別な茶畑カフェが登場!

お茶の準備を待っている間に、宇治田原茶の発祥地である「大福谷」をご紹介いただきました。 1271(文永8)年、奥山田茶屋村の寄代坊であった光賢上人(こうけんしょうにん)が高雄高山寺の明恵上人(みょうえしょうにん)からお茶の樹をゆずり受け、この大福谷に植えたのが宇治田原茶の発祥と言われているのだそう。

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この林の奥にも茶畑がまだ残っているのだそう

そうこうしていると茶畑カフェの準備が整ったとのこと!すでに多くの方が楽しんでいました。

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鳥のさえずり、小川のせせらぎの音をバックミュージックに、茶畑を場ガメながら新茶を入れていただくという、なんとも贅沢なシチュエーション。

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茶団子と一緒にいただきます!

はぁ〜、日本人に生まれてよかった〜 と思わず、声に出してしまいます。

さてさて、もう一度永谷宗円生家に戻って、続いて「製茶体験」をさせていただくことに。簡単な手もみ製法を教えていただきます。

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まずは、今朝摘んだ茶葉を蒸します。通常は蒸し器を使うそうですが、今回は電子レンジで1分間ほど蒸します。

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200〜250℃に設定したホットプレートに茶葉を乗せ、茶葉が焦げないように熱します。

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2〜3分ほど熱したら取り出し、茶葉の水分を飛ばすようにぎゅーっと握ります。

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出てきた水分はお茶の苦味になるそうで、今度はこねながら、しっかりと水分を飛ばしていきます。ある程度水分が出たら、再度ホットプレートへ。この工程を何度も繰り返し、水分を飛ばします。

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水分が抜けて、だんだん普段食卓で見る茶葉に近づいてきたのがわかりますか?

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最後は、ホットプレート上にキッチンペーパーを敷き、その上で乾燥させたら完成です!

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自分で作った煎茶は感慨深いですね〜。

生の茶葉はあんなにも多かったのに、水分を飛ばして、手もみすることで、完成はその2割ほどの量になってしまうそう。完成までは約1時間ほどかかりました。本格的な手もみ製法だと、4〜5時間もかかるそう。手間暇かかっていることがわかります!

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出来上がった煎茶は、次の日、会社のみんなで美味しくいただきました♪

手摘みで手もみのお茶は金額だけ見ると高いなぁと感じていましたが、こんなにも丁寧に、手間暇かけて作られたお茶はその価値あり!と納得します。手もみは、水分をある程度飛ばすまでにはかなりの力が必要ですが、少しずつ完成し始めると、お茶が崩れてしまわないよう、絶妙な力加減で調整していく必要があります。この工程を体験すると、毎日のお茶に対する気持ちも変わりますね。

一日かけて、しっかりとお茶について学ばせていただいた「永谷宗円生家 新茶まつり」。年に一度、5月上旬に開催されるので、もっとお茶について知りたい!という方は、ぜひ来年参加してみてください。

京都のお茶事情については「お茶の京都」の公式サイトでもチェックしてみて>>