町家のごはん処は、ホッと心も落ち着くことができる場所。懐かしいような、イマドキのような、そんな店内で、ゆっくりと店の雰囲気ごと味わって欲しい。今回は“ごはん”に限らず、町家を楽しめる施設や、町家暮らしも紹介!もちろん、観光にもおすすめ!
採光や通風に優れている京町家。美味しいランチに舌鼓を打ち、坪庭に目を向ければ、
陽光が作り出す陰影にふっと目を奪われる。町家でランチを楽しむならこんな店。
大正期の町家の姿を表構えに偲ばせる、築100年の一軒家。現在では特選牛のフルコースがリーズナブルにいただけるステーキハウスとして再生し、着実に支持を集めている。とりわけランチがお値打ちで、中でもビーフ100%のハンバーグが人気の的。仕上げに客自ら備長炭の炭火で炙るステーキコースも看板だ。深夜はカウンターを陣取って、坪庭を眺めてワインで一杯…という粋なバー遣いもおすすめ。
ステーキハウス 一
しっとり落ち着いた2階の座敷はこぢんまりとした宴会に大活躍。和室ならではの寛ぎがある
江戸時代末期に建てられ、住宅として使われ続けてきたというこちら。梁や柱、坪庭などに往時の面影が残るゆとりある店内で、季節の料理を楽しめる和食店として親しまれている。名物の自家製くらわんか豆腐は、柚子、昆布、抹茶と3種の塩からお好みで。月桂冠の季節のお酒や、限定酒を楽しめるのも嬉しい。夜は月替わりの京町会席4000円がメイン。小さい子ども連れの利用も歓迎している。
京町おくど 十二屋

個室や二人席は、落ち着いて食事をするのに最適。2階の座敷席では30名までの宴会OK
日替わりのメインに小鉢、[麩嘉]の生麩田楽、自家製パウンドケーキがついた生麩定食1780円
学生時代の友人同士である主婦たちが、「京都のお母さんが作る“ほんまもん”の家庭料理を」と店を始めたのは14年前のこと。以来、ランチのみの営業ながら、京の食材をふんだんに取り入れた定食を目当てに、地元のビジネスマンやお年寄り、観光客で毎日賑わう。厨子造りの町家に残された明治38年建築当時の柱や天井、隠し階段などに昔の香りを感じられる。日替わり定食は980円。
光泉洞 寿
格子は、中からは外の様子がわかり、外からは目隠しになるという機能的なもので、その種類やデザインは職業などによって異なる。「糸屋格子」は、格子の上部を切り止めることでを多く取り入れ、着物の柄などがよく見えるようにしたもの。「茶屋格子」はより中が見えにくい造り。


糸屋格子(いとやごうし)出格子(でごうし)

茶屋格子(ちゃやごうし)
京町家特有の低い二階(厨子二階)にある塗り壁の窓のこと。その姿形が虫籠に見えるため、この名が付いたというのが通説。二階の通風や採光のために設けられたもので、古いものほど小さい場合が多い。

唐に由来する、魔除けの神として信仰されている鍾馗。威嚇するようなするどい目つきのものや、中には柔和なものも。
雨の跳ね返りから家の壁を保護するように巡らされた、竹製の囲いのこと。曲線美が京町家に柔らかい表情を付ける。